【CBDの歴史 ①】大麻草の歴史は人類の歴史!?1万2000年前の新石器時代へタイムトラベル

2022.5.2

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廣瀬さやか ( 腸活&内観力アドバイザー )

腸活&内観力アドバイザー。「心と体がほぐれ、開放されていく心地よさを伝えたい」「自分は何のために生きているのか「天命」を考える大切さを伝えたい」そんな思いから、ヨガ、腸活、内観力を高める「心身のバランスを整える」講座を開講中。

ストレスフルな毎日、色々な外的要因で私達現代人は「真から元気!」と言える方が残念ながら少ないように思います。
ちょっとした不調から多くの病の改善に、と注目を集める「CBD(大麻草の成分)」について、賢く理解し生活に取り入れるヒントをお送りしています。
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本日は「CBDの歴を紐解く」をテーマにお送り致します。
様々な不調に有効的な成分として注目を集めるCBD。効果的な摂取方法について、先日お送りしたコラムをぜひご覧ください。

【ポイント解説】CBDの効果を実感しやすい摂取法

 

 

大麻草と世界の歴史

「我々の先祖の友となり、彼らの意識を変容させ、我々の住む世界を永遠に変えた素晴らしい植物について、いくつもの物語が紡ぎ合わされてできた一遍の大叙事詩。それが大麻の物語だ」

『Smoke Signals: A Social History of Marijuana-Medical, Recreational and Scientific』Martin・A・Lee

「大麻草」と聞くと、「薬物?!」「大丈夫?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は今、医療の分野で非常に注目を集め始めている、いや「再び、注目を取り戻している」植物といえます。

大麻の歴史を紐解けば、紐解くほど、大麻草が世界中の生活の発達・発展に重要な存在であったことが分かります。

今日は、この大麻草と人間の歴史を1万2000年前までさかのぼり、中国、インド、アフリカ、南米、ヨーロッパ、そして北米、日本と世界中での大麻の位置づけを知り、良さを感じていければと思います。


1万2000年前から活用されていたCBD(大麻草)

人類が初めて大麻草に触れ、生活に密着してきたのは「新石器時代」だといわれています。1万2000年前の中央アジア。新石器時代は、人類が農耕や牧畜を営むようになった時代でした。

  • 大麻草の使われ方

    大麻草の茎や柄から取れる繊維 → 布、ロープ、コード、紙、建材など

    根、葉、花穂 → 医療や宗教儀式

    種 → 食料(必須脂肪酸、たんぱく質)

どこでも育ち、成長に必要な水分も少なくて済む、種から根まで、全て使えるとても便利な植物だったので、大麻草は人類が最初に栽培した農耕作物の一つだといわれています。

 

中国の神話・宗教に登場する大麻草

中国の神話に登場する三皇五帝の一人で、医療と農耕の知識を古代の人々に広めた「神農(しんのう)」という人物(紀元前28世紀)は、大麻草を始め数百種類の薬草を使った実験について、中国最古の本草(薬物)学書である『神農本草経』に記しています(「麻蕡」と「麻子」としての記載)。

神農は数々の症状に対して大麻草のエキスの使用を勧めていて、中国の人々は「大麻草とお酒」を混ぜて製剤を作り、手術の際の麻酔薬として使うなど、医療に欠かせない存在となっていた時代がありました。

中国からインドへ大麻草は渡り、インドの仏教やヒンズー教に受け入れられた後、赤痢や発熱の治療に大麻草は使われるようになります。

薬が今のように無い時代にとって、体調の改善、不調の改善に「大麻草」が一番効果を感じられる薬草として重宝されていたことが伝わってきますね。


新世界へ

紀元前1500年ごろから、ペルシャ、ギリシャ、ドイツやフランスへも大麻草が伝わっていったといわれています。

アジアからヨーロッパへ大麻は広がっていき、「新世界」アメリカに移住が始まったころに大麻草はヨーロッパの経済に欠かせないモノになっていました。

イタリアの重要な港「ベニス」ではヘンプ(大麻草)の大量生産がスタート、世界で最も優れたロープや帆が作られるなど、ヘンプ(麻)の需要は非常に大きかったといわれています。

 

現代の私達も、麻を強い丈夫な素材として使用し重宝しています。同じように昔の人々も、麻は便利な素材として身近な存在でした。

その後1500年ごろには、イギリスでは植物学者のニコラス・カルペパーが大麻草の「治療効果」を著書にまとめていることが分かっています。

大麻草を活用した咳、腸管機能障害、疝痛、関節痛、寄生虫、炎症全般を治療する方法が1500年代に確立していることが分かります。

 

まとめ

新石器時代の1万2000年前から、私達の生活をより便利に豊かに変えていくには欠かせない植物であった大麻草。

1500年代に「治療薬」として記載され、多くの人の健康を守ってきたことが分かります。

この後、なぜ大麻が「麻薬」「薬物」として禁止される道をたどってきたのか。また、最近なぜ改めて注目を集め始めているのかについて、次回お伝えしていきたいと思います。

廣瀬さやか のプロフィール

廣瀬さやか

1984年佐賀県生まれ。現在福岡にて活動。

心と体がほぐれ、開放されていく心地よさを伝えたい。
自分は何のために生きているのか「天命」を考える大切さを伝えたい。

そんな思いから、ヨガ、腸活、内観力を高める「心身のバランスを整える」講座を開講中。

アメリカ留学、NPO法人にて生活困窮者支援を経験し、マイノリティーとは何か、自分とは何か?生き方やお金、幸せについて、自己探求が始まる。

家族の鬱、癌による死別を経験し、命や魂、日々の生き方を見つめていく機会を多くの方に持って欲しい、そんなきっかけになれば、という思いから、鬱や癌の予防、改善に役立つものとしての「CBD」や「健康」「生き方」「考え方」について情報を発信。

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