2022.5.28
【孤独は社会的病】幼少期の生活環境が、高齢期の「孤独」と密接に関わっていることが判明

今回は、オーストリアのウィーン経済・経営大学がオープンアクセスの科学雑誌『PLOS ONE』に発表した最新の研究をご紹介しましょう。
「友達が少ない」、「兄弟姉妹がいない」、「親との関係性が良好ではない」、「心身の健康状態が良好ではなかった」、「貧困家庭に育った」など、子供時代の生活環境が好ましいとはいえなかった場合、高齢者になると孤独を感じる割合が高くなることが分かりました。
調査は、ヨーロッパ(※)に住む50歳以上の個人を対象に、健康、社会経済的地位、社会的・家族的ネットワークに関する情報を収集した「Survey on Health, Ageing, and Retirement in Europe (ヨーロッパにおける健康・老化・退職に関する調査・SHARE)」(※)を用いて行われました。
また、孤独感に関しては「UCLA孤独感尺度(※)」で測定されています。
日本語版・UCLA孤独感尺度(合計点が43点以上の場合「孤独」と判定される)
上記リンクから是非、お試し下さい。

Childhood Circumstances and Personality Traits Are Associated With Loneliness in Older Age『Neuro Science News.com』(※)
参考文献(Original Research)
Loneliness among older adults in Europe: The relative importance of early and later life conditions『PLOS ONE』(※)
久保多渓心 のプロフィール

画家の父、歌人の母のもと、福岡市博多区で生まれる。
バンド活動を経て、DJ、オーガナイザーとしてアート系イベント、音楽イベントなどを多数手掛ける傍ら、フリーライターとしても活動。
音楽雑誌でのアーティスト・インタビュー記事、書籍、フリーペーパー、WEBなどの媒体で政治、社会問題から、サブカルチャー、オカルトまで幅広いジャンルでコラムを執筆。
引きこもり、不登校、心の病など自身の経験を活かし「ピアカウンセリング」を主軸にしたコミュニティを立ち上げる。後にひきこもり支援相談士として当事者やその家族のサポート、相談活動にあたる。
現在は亡き父から継承した一子相伝の墨を用いた特殊な占術『篁霊祥命』や、独自のリーディングによって鑑定活動を行っている。2021年で鑑定活動は16年目を迎える。
月参り、寺社への参拝による開運術の指導なども行う。
『AGLA(アグラ)』スーパーバイザーを務める。
2020年10月より活動名をマーク・ケイより、久保多渓心に改名。