【CBDの歴史】通貨として流通し、万能薬として親しまれた大麻

2022.6.23

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廣瀬さやか ( 腸活&内観力アドバイザー )

腸活&内観力アドバイザー。「心と体がほぐれ、開放されていく心地よさを伝えたい」「自分は何のために生きているのか「天命」を考える大切さを伝えたい」そんな思いから、ヨガ、腸活、内観力を高める「心身のバランスを整える」講座を開講中。

ストレスフルな毎日、色々な外的要因で私たち現代人は「芯から元気!」と言える方が残念ながら少ないように思います。
ちょっとした不調から多くの病の改善に、と注目を集める「CBD(大麻草の成分)」について、賢く理解し生活に取り入れるヒントをお送りしています。
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本日は「CBDの歴を紐解く その2」をテーマにお送り致します。
様々な不調に有効な成分として注目を集めるCBD。
先日お送りしたコラム、『【ポイント解説】CBDの効果を実感しやすい摂取法』、『【CBDの歴史】大麻草の歴史は人類の歴史!?1万2000年前の新石器時代へタイムトラベル』もぜひご覧ください。

【ポイント解説】CBDの効果を実感しやすい摂取法

【CBDの歴史】大麻草の歴史は人類の歴史!?1万2000年前の新石器時代へタイムトラベル

 

「大麻草」と聞くと、「薬物?!」「大丈夫?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は今、医療の分野で非常に注目を集め始めている、いや「再び、注目を取り戻している」植物といえます。

大麻の歴史を紐解けば、紐解くほど、大麻草が世界中の生活の発達・発展に重要な存在であったことが分かります。

 

シリーズ・その2 / アメリカがキーポイント-大麻の辿る道

「新世界」アメリカに人々が移住を始めた頃に時はさかのぼります。大麻草はこのころヨーロッパの経済に欠かせない存在になっていました。

大航海に必要な船の帆やロープの素材として大活躍し、探検家や入植者たちが新しい土地の開拓を実現していったのです。

1545年のチリのスペイン植民地で大麻栽培が始まり、その後次々と南米、北米の植民地で、ヘンプ(大麻)の栽培が広がりました。

イギリス政府の政策でヘンプ栽培がイギリス植民地において義務付けられ、1775年のアメリカ独立戦争が始まります。この頃、アメリカの植民地では紡績や製法技術が発達し、アメリカでの主なる輸出品となっていきます。

ヘンプ製の紙に「アメリカ独立宣言の草案」が書かれたといわれています。

新しい国が出来るほど、ヘンプ(大麻)が生活に欠かせない、生活を豊かにする植物だったことが見えてきます。

 

アメリカではお金の代わりになった大麻草

アメリカが独立した後、大麻草は経済に重要な存在として人々の生活を支えていました。

アメリカが国として成立したばかりは、偽札が大きな問題となっていたようです。その際、需要が大きく品質が信頼できる「ヘンプ」が通貨の代わりに使われた時代があったほどです。

その後、ヘンプ(大麻)の立場が転落していくきっかけとなったのが「綿花」綿の存在でした。

綿花が大麻より高く売れ、紙の製造にも木材が使われるようになり、帆の役割も「蒸気船」の誕生で不要になっていきます。

科学の進歩や世の中のニーズの変化に合わせて、「通貨」までにもなった「大麻草」の価値は徐々に低下していくようになったのです。

 

薬局の棚に並ぶ常備薬的なCBD

経済的商品としての立場が転落したとしても、健康分野での地位は非常に高いモノでした。

CBD(大麻)はアジアやインドの民間療法ではごく一般的な治療用として使われているものでした。発熱、火傷、頭痛などの対処から、ペーストやシップとして傷のケアに至るまで万能薬の位置づけでした。

インドで働いていたアイルランド人の医師が薬としてヨーロッパへ伝え、そこから治療効果が実際あるのか、実験が始まったといわれています。

鎮痛薬、抗けいれん薬として非常に効果があると、この時代の実験で証明され、論文として発表されています。

この研究、論文を発表したウィリアム・ブルック・オショネシー(William Brooke O'Shaughnessy) が大麻を西洋医学界に紹介した人物だといわれています。

1842年、オショネシーがイギリス人薬剤師ピーター・スクワイアに大麻草の良さを伝え、スクワイアはアルコールを使い、大麻草のチンキ(ティンクチャー)を作ります。

このチンキに鎮痛剤として特許を取り、ヨーロッパとアメリカの全土で販売していきました。

その頃、アヘンに変わる鎮痛剤が求められている時代だったため、あっという間に大麻草が薬として世に広まります。

その後、大手製薬会社も大麻入りのチンキを作り「吐き気、せん妄、てんかん、片頭痛、筋肉けいれんなどに効果がある安全な薬」として販売されていた時代が訪れます。

このころの大麻は、薬局の棚や医師の往診カバンに常備される、常備薬として存在感を強めていたようです。

大麻草というと、タバコのように吸入しているイメージが強いかもしれませんが、当時はお茶、エキス、ティンクチャー(チンキ)で、治療目的に使われていたようです。

当時の大麻草製品はCBDとTHCが同等の割合で含まれていたとされています。(THCとは

THCも配合されているとなると、体感もよりしっかりとあったのではないでしょうか。

アメリカでも処方箋もなく手に入る「万能薬」CBD大麻草は、当時は製剤技術に限界があり、品質のばらつきから一人一人の体感、効き目にばらつきがありました。

そんな中、効果が一貫している「アスピリン」が重宝されるようになり、医療の現場でも地位が転落していきます。

 

「大麻=麻薬」と言われるようになった理由

これまで万能薬として愛されてきた大麻草ですが、今は「大麻=麻薬?!」と直結してイメージされることが多いのも事実です。

なぜ「大麻=麻薬」となってしまったのか、これもまた国の発展のための人種差別(安価な労働力としてメキシコ人が大量にアメリカ国内に押し寄せ「雇用問題」と「移民問題」は密接な関係にあった。大麻を違法化するという口実を作り、大麻を多く嗜むメキシコ人などを国内から排斥して自国民の雇用を守ったといわれる)や、国家による経営をやりやすくするために仕組まれた出来事だったと考えられています。

19世紀終わり頃、帆船から蒸気船へ、大麻草からアスピリンへ、技術と医療の進歩から天然成分の大麻草のニーズは低下していきます。

その後、1906年に食品や医薬品のラベル表記が厳しくなる法律(米国連邦法「純正食品及び薬物法」)が成立され、万能薬として販売されていた大麻草の商品に「アヘン、コカイン」と並ぶ成分だという認識が持たれるようになります。

時が経ち、アメリカでは「禁酒法」が廃止されるのですが、禁酒法のために仕事を得ていた人々の雇用を守るため、「お酒」に変わる禁止できるものが必要だったため「大麻(マリファナ)」が禁止成分の一つとして挙げられました。

その後、貧しいマイノリティーと大麻(マリファナ)の使用を結び付ける政治的な手法を取って、大麻=麻薬、不道徳なものだというイメージを世に植え付けていったといわれています。

 

世の中の、政治的な動きが「本来のナチュラルな健康に良いモノ」を悪のものとしてイメージを持つように仕向けられてきた歴史があったと、今明るみに出てきています。

 

科学的な研究が進む現代だからこそ、本来大麻草が持つ、体の調子を整える成分CBDが改めて注目されるようになりました。

 

まとめ

1500年代から「万能薬」として、また生活を支える植物として「通貨」にまでなり多くの民族に愛されてきた大麻草。

その後、政治的な理由から「麻薬」と認識される歴史を経て、現代の研究から健康分野で改めて注目を集めるようになりました。次は現代の大麻草(CBD)がどんな病気に対して研究が進められているのか、まとめていきたいと思います。

廣瀬さやか のプロフィール

廣瀬さやか

1984年佐賀県生まれ。現在福岡にて活動。

心と体がほぐれ、開放されていく心地よさを伝えたい。
自分は何のために生きているのか「天命」を考える大切さを伝えたい。

そんな思いから、ヨガ、腸活、内観力を高める「心身のバランスを整える」講座を開講中。

アメリカ留学、NPO法人にて生活困窮者支援を経験し、マイノリティーとは何か、自分とは何か?生き方やお金、幸せについて、自己探求が始まる。

家族の鬱、癌による死別を経験し、命や魂、日々の生き方を見つめていく機会を多くの方に持って欲しい、そんなきっかけになれば、という思いから、鬱や癌の予防、改善に役立つものとしての「CBD」や「健康」「生き方」「考え方」について情報を発信。

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