大麻由来CBDの依存性よりタバコの方が危険?!CBDの意外な真実

2022.9.26

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廣瀬さやか ( 腸活&内観力アドバイザー )

腸活&内観力アドバイザー。「心と体がほぐれ、開放されていく心地よさを伝えたい」「自分は何のために生きているのか「天命」を考える大切さを伝えたい」そんな思いから、ヨガ、腸活、内観力を高める「心身のバランスを整える」講座を開講中。

最近、ますます耳にする機会が増えてきた「CBD」。

リラックス効果や、美容にも高い効果を発揮するCBDですが、「大麻由来」の成分ということで、依存性を心配する方も少なくありません。

今回は、大麻由来のCBDの依存性をアルコールやタバコと比較していきます。

データを知ると、大麻草の見え方が変わるかもしれません。

 

CBDとは?簡単に

CBDとはカンナビジオール」の略称で、大麻草から抽出されるカンナビノイドと呼ばれる成分のひとつです。

副作用もなく、不眠や不安状態の緩和に一定の効果があり、海外では医療現場で使用されている成分です。

2022年8月に出された厚生労働省の「大麻取締法改正」についての報告を見ると、医療ニーズの高まりもあり、日本国内での法改正が今後進むようです。

日本の医療の現場で導入される未来も近いかもしれません。

 

CBDとはどんなモノか?こちらの記事も合わせてお読みください。

植物の恵みCBDとは?現代人にとって欠かせない麻の魅力

 

 

大麻草・タバコ・アルコール依存度を徹底比較!

大麻由来というと、依存性を危惧する方も多いかもしれません。

「依存」とは、そもそもどんな状態なのでしょうか?

生物学的には、摂取した依存物質が脳内報酬系において、ドーパミンの放出を促進することで快の感覚を生じさせ、それが一種の条件付け刺激となることで、依存状態となります。

 

次に、大麻とタバコ、アルコールの比較を見ていきたいと思います。

依存というと「身体依存」「精神依存」2つの種類があります。

「身体依存:手が震えるなどの身体症状が出るもの」
使用を中止することで、痙攣などの身体的離脱症状が現れることがある。

「精神依存:イライラするなど精神症状が出るもの」
使用の抑制ができなくなる。使用を中止することで精神的離脱症状として強い不安感を生じる。

タバコが吸えずにイライラするのも精神依存といえます。

大麻には身体依存性はありませんが、精神依存性はあると考えられています

「依存性」という言葉を聞くと怖くなるかもしれませんが、タバコやアルコール依存と比較すると驚くべき事実に行きあたります。

 

使用した人のうち、どのくらいの割合で依存してしまうのか?

アメリカ・コロンビア大学の研究者らが2011年に行った、大規模調査による推計では、

大麻草依存:使用して1年2%→10年5.9%→最終的に8.9%

タバコ依存:使用して1年2%→10年15.6%→最終的に67.5%!

アルコール依存:使用して1年2%→10年11.0%→最終的に22.7%

Probability and predictors of transition from first use to dependence on nicotine, alcohol, cannabis, and cocaine: results of the National Epidemiologic Survey on Alcohol and Related Conditions (NESARC)『National Library of Medicine』

なんと、最初の1年での依存は大麻もタバコもお酒も同じく2%の割合の人が依存になるのですが、それ以降、10年、最終的な数字を見ても、大麻依存が一番少ない割合であることが分かります。

タバコの依存度の高さに驚くものでした。

参照:「お医者さんが語る!大麻依存性の真実」Green Zone Japan YouTube

 

依存ってそもそも何故なるの?

薬物依存は「真面目な人が薬物と出会うことで依存症になる」というストーリーが多いのですが、アメリカの調査によると、高所得者の薬物利用が多いにも関わらず、高所得者の依存率は低く、貧困層の依存度は高いという結果が出ています。

貧困状態にある人、未婚の人、精神疾患を抱えている人など、「現実と向き合うのが辛い人が、薬物にたどり着くと依存症になりやすい」と結論づけられています。

「依存する対象がなければ、生きていくのが難しい」、そんな現実に直面していらっしゃる方が増えている現代の世相は、アメリカに限らず万国共通ではないでしょうか。

しかし、誰もが実際に依存に至るわけではないということも分かります。

 

CBDは禁煙に効果ありという論文も

CBDは、実は禁煙にも効果があるという研究が、ロンドン大学(University College of London:UCL)の臨床精神薬理学ユニット(Clinical PsychopharmacologyUnit)において調査が進んでいます。

タバコを日常的に吸う人が、体内のニコチンが切れた状態のとき「煙草への注意バイアスがかかっている状態」といわれています。

タバコを吸う人に、CBDの吸入もしくは飲み薬として摂取してもらった場合、CBDの入っていない「プラセボ」を摂取した人と比べて、タバコへの注意バイアスが解消されたという結果が出ています。

ただし、長期間数十年単位でCBDをベイプ(電子タバコ)で吸入した場合の肺への影響などの研究はまだなされていないので、禁煙が上手くいき落ち着いたらベイプをやめてみるなど、一時的な禁煙の選択肢として取り入れると良いようです。

Cannabis component could treat nicotine addiction UCL Clinical Psychopharmacology Unit』

 

まとめ

大麻草とタバコ、アルコールの依存度の比較や、どんな傾向の方が依存しやすいのかが分かると、大麻由来のCBDを健康改善に取り入れてみる人も増えていくのではないでしょうか。

私自身、CBDを摂取し始めて1年6ヶ月が経過しました。

CBDオイルを睡眠前に、吸入はちょっと心を落ち着かせたい時に、虫刺されや皮膚のちょっとしたトラブルに軟膏タイプを、体調改善キープに錠剤タイプ。

それぞれの形状を適した使い方で使い続けることで、色々と体の変化を感じてきました。

睡眠の質の改善、風邪気味の症状が出たとしても、病院に行くまでもなく自然と治癒していくなど、病院要らずの日々を過ごせています。

次回はどんなシーンに、どういったCBDを取り入れると良いのか、使ってみた感想も交えながらお伝えしていきたいと思います。

万能薬的なCBDを日常生活にちょっと取り入れてみると、より快適な日々が送れるかもしれません。

 

廣瀬さやか のプロフィール

廣瀬さやか

1984年佐賀県生まれ。現在福岡にて活動。

心と体がほぐれ、開放されていく心地よさを伝えたい。
自分は何のために生きているのか「天命」を考える大切さを伝えたい。

そんな思いから、ヨガ、腸活、内観力を高める「心身のバランスを整える」講座を開講中。

アメリカ留学、NPO法人にて生活困窮者支援を経験し、マイノリティーとは何か、自分とは何か?生き方やお金、幸せについて、自己探求が始まる。

家族の鬱、癌による死別を経験し、命や魂、日々の生き方を見つめていく機会を多くの方に持って欲しい、そんなきっかけになれば、という思いから、鬱や癌の予防、改善に役立つものとしての「CBD」や「健康」「生き方」「考え方」について情報を発信。

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