過信は禁物!〜 ホルモンを知ろう・30代編 ~『自然治癒力を引き出す統合医療で、心も体も魂も健やかに(連載第七回)』

2022.10.17

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朴澤博美(ほうざわひろみ) ( 自然療法家 )

健康をトータルコーディネートする統合メディカルケアで新しい医療のカタチを提案する統合メディカルケアセンターTree of Life センター長、自然療法家・呼吸家・ホリステックスピリチュアリスト。

こんにちは、統合メディケアルケアセンターTree of Lifeセンター長の朴澤博美です。

8月、『【あなたは本当にうつ病?】その疲れの原因は "副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)" かも!』で、鬱っぽい感じがしても必ずしもそれはうつ病ではなく、他に原因があり、その治療をすることで、症状が改善していく可能性があることをお話をしました。

今月から、年代別にうつの原因となるホルモンについてお話していきます。

今回は、30代の方向けです。

 

女性はホルモンに支配されて生きている

同年齢でもエネルギッシュに活動して、心も安定した人がいたり、体調を崩しやすく無理な笑顔が痛々しい人もいます。

ここで押さえるべきポイントは「ホルモン」です。

いくつになっても、美しく輝いていて、やりたいこともしっかりやる、好奇心旺盛な女性でありたいですよね。

「ホルモンによって支配されている」と聞くと、あまりいい気はしないものです。

ただ、これからの人生をホルモンの影響によって、いろんなことを諦めたり、体の声を聞かずに男性のように突き進んでいてもいいことはまずありません。

そこで、考えるべきは「ホルモン」。

「ホルモン」への認識と知力を高めて、ライフステージに合ったWellness戦略を立てる。

心と体、脳をマネージメントしながら、人生を謳歌できたら最幸なことです。

 

 

30代、過信は禁物です!

30代は、オプティマルエイジといって、ホルモンバランスは一生で最もいい状態です。

体調が良く、何にでも積極的に挑戦し、毎日を元気で「人生を喜び楽しむ」パワーがある世代です。

30代はパワーがある分、スーパーウーマンになろうとしてしまいます。

家事、育児、キャリアと多くのことを完璧にこなそうとしてしまいがちです。

そんな時こそ、過信は禁物です!

ご自分の心や体の声を聴かずに、目的のため、人のため、家族のためと頑張り過ぎると思わぬ落とし穴にハマってしまいかねません。

 

コロナ禍以降さらに要注意!キラーストレス

コロナ禍が徐々に落ち着いてきたものの、たくさんのストレスは蓄積されたまま、さらに加速する時代の流れに翻弄されています。

コロナで私たちの生活環境は大きく変わりました。ニューノーマルな生活に自分自身が適応するだけでも一苦労なのに、ソーシャルディスタンスやオンライン教育、リモートワークとかなり大変です。

お子さんのいらっしゃる方のリモートワークとなると仕事と家庭の境界線が曖昧になり、家の中でも仕事する「私」と、親としての「私」の両方の対応力まで求められています。

こんな極度のストレスは、キラーストレスとなって、心身のバランスを崩してしまいます。

実は、30代は男女問わず副腎疲労症候群になりやすい世代なのです。

当センターにも、たくさんの患者さんがいらっしゃいます。

ワンオペ育児と仕事の両立でどうしようもなくなって、泣き出す方。また、働き盛りの30代男性で、同時に複数の仕事を抱えて、とうとう体が思うように動かなくなり、うつ病と診断。長期休暇で自信を失い、最後の砦のようにお越しになるケースもあるのです。

 

 

キラーストレスから守るのが「副腎ホルモン」

キラーストレスから私たちを守ってくれているのが、腎臓の上にある副腎から分泌されるホルモン「コルチゾール」です。

副腎については、こちらに詳しく掲載していますので、ご参照下さい。

 


副腎が疲れてしまうと、「コルチゾール」ホルモンを分泌することができなくなります。これが、副腎疲労です。

自律神経失調症や更年期障害などに比べて、知名度は低いですが、現代日本で、確実に増えている病気です。

連載第5回『【あなたは本当にうつ病?】その疲れの原因は "副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)" かも!』でも掲載致しましたが、ご覧になっていらっしゃらない方は、是非、以下の「副腎疲労症候群(アドレナル·ファティーグ / Adrenal Fatigue)」のチェックを行ってみましょう!

あなたの副腎疲労度チェック

さて、いくつ当てはまったでしょうか?

3つ以上当てはまる方は要注意!ご相談ください。

副腎疲労の原因

30代のワーキングママは、仕事と家庭の両立、子育て、親の介護、コロナ禍の環境変化などで、予想以上の負荷が日常にかかってしまいます。

本当は、人生で最も体調がいい時期であるオプティマルエイジなのに、残念ながら体調を崩してしまいがち。そこにご主人の単身赴任などが重なった場合、必然的にワンオペ育児ということになり、そうなるともう持ち堪えられません。

副腎から分泌されるコルチゾールは、ストレスに反応して増えるため、ストレスホルモンと呼ばれています。

コルチゾールは、朝太陽が昇るとともに分泌が亢進し、元気に活動するためのサポートをしてくれるホルモンです。

過剰な分泌は、血圧上昇、血糖上昇などの作用があり、守ってくれるホルモンが逆に体にとって有害になるのです。

 

副腎疲労症候群の症状

副腎疲労症候群の主な症状には、上のようなものがあります。

病院に行っても、どこにも異常が見つからず、うつ病や慢性疲労症候群などと診断されます。処方された薬を飲んでも症状が治ることはありません。

 

副腎疲労症候群の治療

 

DHEA-s(デヒドロエピアンドロステロンサルフェート)」をご存じですか?

「ホルモンの母」、「癒しのホルモン」、「若返りのホルモン」と呼ばれ、私たちの体を守ってくれるホルモンです。

20代をピークに加齢と共に低下します。

副腎疲労の検査内容

副腎から分布されるストレスに関わるホルモンに、コルチゾールとDHEA-sがあり、この2つのホルモンの血液中の値、または唾液中の値を比較することで、あなたの副腎疲労度を知ることができます。更年期障害の程度も知ることができます。 また、検査にはトータルホルモンバランス検査もあります。ストレスホルモン、甲状腺ホルモン、女性ホルモン、男性ホルモン、成長ホルモンを計測し、総合的なホルモンバランスを検査します。

ナチュラルホルモン療法

アメリカでは、加齢やストレスによるホルモン低下が原因の体調不良に対して、当たり前に天然ホルモン補充療法が行われて、高い効果を得られています。 合成ホルモンのような副作用もなく、なかなか改善しなかった症状から解放され、元気な体調が戻ります。


映画『Sex & the City 2』をご覧になったことがある方はご存知かもしれませんが、この作品には、30代オプティマルエイジからライフステージ毎に変化する心や体、セルフケアなどもさりげなく出てきますよね。

現代の女性の姿を重ねてしまうのは私だけでしょうか?

この作品には、ホルモンに影響される心身、ナチュラルホルモンをセルフケアに取り入れているシーンなども観ることができて面白いです。

 

統合医療で 心も体も蘇る。

統合医療で自然治癒力を高めて、体の内側を美しく。

体が元気になると、心も元気に!

疲れた副腎ケアには、ナチュラルホルモンの他に、高濃度ビタミンCやビタミンBが含まれる総合ビタミンやミネラルを摂ることが、回復にとても必要です。

1年以上、抗うつ剤を摂っても全く改善しなかった症状が、統合医療のトータルケアで3ヶ月ほどで改善し、元気に職場復帰をされています。

原因不明の体調不良が続くようでしたら、くれぐれも過信は禁物です。

無理しないでくださいね。

 

次回は、『ホルモンを知ろう40代編~』の予定です。

 

 

統合メディカルケアセンターTree of Lifeインフォメーション

Dr.朴澤 統合医療コンサルテーション

統合医療医である院長朴澤が、ホリスティックな視点で患者様に合わせた治療をご提案します。

https://tree-of-life.jp/concierge/

 

看護師による医療相談

気になってる症状を気軽に相談したい方に。

担当看護師がアドバイス、治療の提案をおこないます。ぜひ、おひとりで悩まずにご相談ください。

https://tree-of-life.jp/consultation/

 

【YouTube】ドクター朴澤 統合医療チャンネル

医師解説:ミトコンドリア(1)】
疲れ、老化はエネルギーがなくなる「電池切れ」です

チャンネル登録はこちらより↑

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朴澤博美(ほうざわひろみ) のプロフィール

朴澤博美(ほうざわひろみ)

―誰もが本来持っている“自分を癒す力”を手に入れて、幸福感のある健康で輝いた生き方を−

健康をトータルコーディネートする統合メディカルケアで新しい医療のカタチを提案する統合メディカルケアセンターTree of Life センター長、自然療法家・呼吸家・ホリステックスピリチュアリスト。

宮城県仙台市生まれ。

東日本大震災3.11の1ヶ月前、杜の都 仙台にて医師である夫と朴澤耳鼻咽喉科・統合メディカルケアセンターTree of Lifeを開院。

当時全てのライフラインがシャットアウトされ、薬の供給もストップとなり、多くの患者様がパニックになった時に、自然療法が大変有効であった経験から、これからの心の体の健康には、西洋医学だけではなく、優しく補う自然療法などのホリステックな補完医療が大切であることをセルフケアセミナー、講演などで伝え続けている。

自然療法、予防医療、セルフケア講座、コロナ禍からオンライン化を推進し、日本全国、海外在住の日本人の方の医療相談なども行う。

また医師が薦めるセルフケアオンラインショップ、自分でセルフメディケーションの出来る人を育成するセルフケアオンラインスクールなどを行っている。

東京でコンピュータメーカ(アップルコンピュータ等)のハードな仕事で心身の体調を崩し、インドアーユルヴェーダドクターとの出逢いで自らの自然治癒力を体感。

心・体・魂が健康であることでスピリチャリティも高まる経験から、悩んでいる多くの方に“自らの癒す力”を伝えたいという想いで自然療法家の道を歩む。

また、ストレスフルの時代、多くの方が呼吸が浅い・速い・止まっているからくる心身の不調をシンプルな呼吸法指導で自律神経改善し、幸福感を取り戻す呼吸の大切さをお伝えしている。

このようなバックグランドから、心身の健康を取り戻すサポートをお子様から男女・年齢問わずプロフェッショナルメンバー医師と医療スタッフと共にケアを行っている。

担当:
―ホメオパシ−治療
―自律神経改善プログラム
―カウンセリング・コンサルテーション(スピリチャル可)
―元Tree of Life Radioパーソナリティ
―全体統括

【自然療法家】
○ホメオパス(School of Classical Homeopathy Physicians)
○アロマテラピーアドバイザー
○呼吸家(呼吸家 加藤俊朗に師事、マインドフルネス呼吸法講師、古典ヨーガ呼吸法講師)
○マインドフルネス健康指導士
○インドJeevananda Yoga講師
○チベット体操インストラクター
○直傳靈氣ヒーリング施術者
○ファスティングインストラクター
○日本ホリステック医学協会会員・ホリステックヘルス塾インストラクター
○スリランカ アーユルヴェーダリトリートツアー−など各種セミナーオーガナイザー

▶CD・ダウンロード版『呼 吸 Breathing』リリース
https://store-tol.com/?pid=165010640
▶『5分間の呼吸瞑想』無料動画リリース
https://koji-hozawa-md-s-school.teachable.com/p/breathing2
▶院長 朴澤孝治・著『花粉症は治る病気です』
https://amzn.to/3wEHl23


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