【米研究】更年期の代表的症状 "ホットフラッシュ" が大豆食品を食べると88%軽減!

2022.10.24

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久保多渓心 ( ライター・占術家 )

墨が織り成す一子相伝の占術 “篁霊祥命(こうれいしょうめい)” を主な鑑定手法とする占術家。他にも文筆家やイベント・オーガナイザーとしての顔も持つ。また引きこもり支援相談活動なども行なっている。

中年期以降の女性の健康と生活の質を向上させることを目的とした非営利組織「North American Menopause Society(北米更年期障害協会)」が、協会のオンラインメディア『Menopause』に発表した新しい研究をご紹介致します。

 

更年期の代表的症状「ホットフラッシュ」

新しい研究では、更年期障害の顕著な症状として知られるホットフラッシュを軽減させる方法として、ホルモン補充方法(70%〜90%) とほぼ同じ効果が、食事療法(88%)にあることが分かり、その際の健康リスクはありませんでした。

「女性の更年期の血管運動症状緩和のための研究(The Women's Study for the Alleviation of Vasomotor Symptoms:WAVS)」では、大豆を豊富に含む植物ベースの食事は、中等度から重度のホットフラッシュを88%減少させ、12週間で平均約13 kg(8ポンド)の減量に役立つことが分かっています。

主任研究者であり、「Physicians Committee for Responsible Medicine(責任ある医療のための医師会)」の会長であり、ジョージワシントン大学(The George Washington University:GWU)医学部の非常勤教授であるNeal Barnard医師は、こう説明します。

なぜ、この組み合わせが有効なのかはまだ完全には理解されていませんが、動物性食品を避ける、脂肪を減らす、大豆を1人前加える、という3つの要素が重要であるようです。

我々の研究結果は、西洋化以前の日本や現代のユカタン半島(メキシコ、グアテマラ、ベリーズの3国にまたがる半島)のように、大豆を含む低脂肪で植物性の食事が普及しており、閉経後の女性の症状が少ない世界各地の食事を反映しています。

Certain Foods Reduce Weight and Hot Flashes in Menopausal Women by 88%『Neuro Science News.com』

今回発表された研究は二部構成の試験の第二段階です。最初の試験は2021年に『Menopause』に発表されています。

秋に行われた最初の試験のタイミングは、症状の改善が気温の低下によるものではないかという疑問が提示されました。しかし、春に暖かくなってから研究を始めた女性にも同じ効果があり、外気温の影響は除外されたのです。

ホットフラッシュは、ほてり、発汗などを伴う、更年期障害の代表的症状のひとつです。エストロゲンの分泌が減ることで起こります。

脳の視床下部からの信号が卵巣に伝わって分泌されるエストロゲンですが、卵巣の機能が低下している更年期では視床下部からの信号が卵巣にうまく伝わらず、自律神経を乱し、ホットフラッシュなどの諸症状を引き起こします。

 

大豆食品でホットフラッシュが88%減少!

研究は、中等度から重度のホットフラッシュを毎日2回以上報告している閉経後の女性84人を、低脂肪のビーガン食と調理済み大豆 (1日1⁄2カップ [86g] ) を含む食事を摂取する介入群、または食事を変更しない対照群に無作為に割り当てて行われました。

12週間の間に、モバイルアプリケーションを使用してホットフラッシュ (頻度と重症度) を記録し、血管運動、心理社会的、身体的、性的症状を質問票への回答で評価しました。

研究のサブサンプルでは、調理した全大豆1⁄2カップ (86 g) を1日2回3日間摂取した後に、尿中エクオール検査(※)が行われています。

(※)尿中エクオール検査:「エクオール」とは、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインが腸内細菌に代謝されることによって生み出される物質で、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをします。エクオールは、更年期症状の改善、抗酸化作用、骨粗しょう症の予防などの効果があるといわれています。

エクオールを体内で十分な量、作ることができる人と、そうではない人がいます。日本人では約50%の人が体内でエクオールを産生することが出来ません(20代ではさらに低く、2割程度といわれている)。

住んでいる地域にも関係しているといわれ、関東や九州が産生者の割合が多く、関西では産生者が少ないことが統計でわかっています。これは、食生活の地域性によるものと考えられ、納豆などの大豆食品をよく食べる地域ほど産生者が多いようです。

大豆食品をよく食べる人、ほぼ毎日何らかの運動をしている人、適切な睡眠時間が取れている人などでは、エクオールが作られやすい傾向にあります。

尿中エクオール検査(ソイチェック)では、尿とともに体外に排出されたエクオールを測定することで、体内でエクオールがどれくらい作られているのかなどを判定することが出来ます。

検査は医療機関などで受けることが可能です。

介入群(大豆食を食べたグループ)では、中等度から重度のホットフラッシュが88%減少したのに対し、対照群(食事を変更しなかったグループ)では34%減少しました。

12週目の時点で、介入群の完了者の50%は、中等度から重度のホットフラッシュが全くないと報告していますが、対照群では顕著な変化はありませんでした。

Barnard博士は

これらの新しい結果は、ホットフラッシュなどの厄介な血管運動症状の第一選択治療として、食事の変更を考慮すべきであることを示唆しています。

また、閉経期を迎えた多くの女性の健康上の懸念 (心疾患、乳がん、記憶障害のリスク増加) を減らすことが期待されるのは、まさにこの食事です。

ertain Foods Reduce Weight and Hot Flashes in Menopausal Women by 88%『Neuro Science News.com』

と、訴えます。

この研究では、エクオールの産生状態(作ることができるか、作ることができないか)については、評価の対象とはなっていません。

介入群の参加者15人のうち、5人(33%)がエクオール産生者でした。

中等度から重度のホットフラッシュでは、エクオール産生者と非産生者の両方で強く減少していますが、対照群12人の参加者では、エクオール産生状態は、ホットフラッシュに明かな影響を及ぼしませんでした。

 

 

News Source

A dietary intervention for vasomotor symptoms of menopause: a randomized, controlled trial『Menopause』2022.10.18

久保多渓心 のプロフィール

久保多渓心

画家の父、歌人の母のもと、福岡市博多区で生まれる。

バンド活動を経て、DJ、オーガナイザーとしてアート系イベント、音楽イベントなどを多数手掛ける傍ら、フリーライターとしても活動。

音楽雑誌でのアーティスト・インタビュー記事、書籍、フリーペーパー、WEBなどの媒体で政治、社会問題から、サブカルチャー、オカルトまで幅広いジャンルでコラムを執筆。

引きこもり、不登校、心の病など自身の経験を活かし「ピアカウンセリング」を主軸にしたコミュニティを立ち上げる。後にひきこもり支援相談士として当事者やその家族のサポート、相談活動にあたる。

現在は亡き父から継承した一子相伝の墨を用いた特殊な占術『篁霊祥命』や、独自のリーディングによって鑑定活動を行っている。2021年で鑑定活動は16年目を迎える。

月参り、寺社への参拝による開運術の指導なども行う。

『AGLA(アグラ)』スーパーバイザーを務める。

2020年10月より活動名をマーク・ケイより、久保多渓心に改名。

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