【米研究】緑色の眼鏡をかけると、線維筋痛症や慢性疼痛の痛みと不安が軽減!

2022.10.24

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久保多渓心 ( ライター・占術家 )

墨が織り成す一子相伝の占術 “篁霊祥命(こうれいしょうめい)” を主な鑑定手法とする占術家。他にも文筆家やイベント・オーガナイザーとしての顔も持つ。また引きこもり支援相談活動なども行なっている。

米ニューオーリンズで開かれた「アメリカ麻酔科学会(American Society of Anesthesiologists)」の年次総会「Anesthesiology 2022」で発表された研究をご紹介しましょう。

この研究によると、緑色の特殊な眼鏡を1日数時間着用することで、痛みに関する不安が軽減され、線維筋痛症患者や、慢性疼痛患者の痛み止めとして処方されるオピオイドの必要性を減らすことに役立つ可能性があることが分かりました。

 

麻薬性鎮痛薬に代わる選択肢となるか?

我々の研究では、特定の波長の緑色光が痛みの管理に役立つ脳内経路を刺激することがわかりました。

線維筋痛症や慢性疼痛の患者のオピオイド使用を減らすための追加治療が緊急に必要であり、緑色の眼鏡は使いやすいので、薬物以外の選択肢として提供する可能性があります。

と、この研究の主著者であり、「Duke Anesthesiology」「Duke Health」の会長でもある、Padma Gurur医師は話します。

麻薬性鎮痛薬「オピオイド」については、以前こちらのコラムでもお伝えをしている通り、全米で過剰摂取による死亡報告が相次ぎ、社会問題化しています。

2017年の「全米安全評議会(National Safety Council:NSC)」よる統計では、心臓病、ガン、慢性下気道疾患、自殺に次いで米国民の死因の5位にオピオイドによる中毒死が挙げられているほどです。

オピオイドの処方を如何に減らすか、オピオイドに変わる鎮痛効果のある方法を研究によって如何に探り当てるかは急務なのです。

線維筋痛症は、体の広範な部位に痛みを及ぼす原因不明の慢性疾患で、日本では200万人以上(米国では400万人以上)の患者がいるといわれています。男性よりも圧倒的に女性に多い疾患で、推定発症年齢は44歳、患者の平均年齢は52歳です。

わたしの友人にも、線維筋痛症患者がいますが、全身に強い痛みやこわばりを感じるため、睡眠不足から、うつ症状を呈するなど、当事者はもちろん、見守る家族にも耐え難い苦痛を与える病です。

発症原因が分かっていない線維筋痛症患者に対しては、対処療法である、薬物治療と非薬物治療(運動療法・精神、心理療法)が行われます。

日本でもオピオイドが処方されますが、精神依存のリスクが高いことが知られているため、一定期間だけ弱オピオイド系の「トラマール(トラマドール)」、「トラムセット(トラマドール / アセトアミノフェン配合剤)」、「ノルスパンテープ(ブプレノルフィン)」が使用されます。

痛みの緩和の目的では主に「リリカ(プレガバリン)」が使用され、他には「ノイロトロピン」、「カロナール」なども使用されています。

 

緑色の眼鏡で疼痛の痛みと不安が軽減した!

痛みと不安は同様の生物学的メカニズムを共有しているといわれます。さらに、痛みへの恐怖は不安を悪化させ、しばしばオピオイドの使用増加につながることがあると、Gulur医師は話します。

研究者らは、線維筋痛症の患者34人を様々な色合いの眼鏡を14時間かけて2週間装着するグループに無作為に割り付け、10人が青色、12人が透明、12人が緑色の眼鏡を装着しました。

緑色の眼鏡をかけた患者は、不安の軽減が見られなかった他のグループの患者よりも、不安が軽減する割合が4倍高いという結果が出ています。

痛みのスコアは変わらなかったが、緑色の眼鏡をかけた人はオピオイドの使用量が少なく、痛みが適切にコントロールされていることが示された。

線維筋痛症の患者には緑色の眼鏡による治療を推奨し、他の慢性的な痛みを伴う患者を調査して有益かどうかを判断しています。

この眼鏡は、緑色光スペクトルの特定の波長をフィルタリングするために特別に調合されています。

と、Gulur医師

緑色の眼鏡をかけていた患者のほとんどが気分が良くなったと報告し、眼鏡をかけ続けたいと頼んだといいます。

「痛み」と「オピオイド」についてのコラム

 

News Source

Green eyeglasses reduce pain-related anxiety in fibromyalgia patients, study showsAmerican Society of Anesthesiologists』2022.10.23

久保多渓心 のプロフィール

久保多渓心

画家の父、歌人の母のもと、福岡市博多区で生まれる。

バンド活動を経て、DJ、オーガナイザーとしてアート系イベント、音楽イベントなどを多数手掛ける傍ら、フリーライターとしても活動。

音楽雑誌でのアーティスト・インタビュー記事、書籍、フリーペーパー、WEBなどの媒体で政治、社会問題から、サブカルチャー、オカルトまで幅広いジャンルでコラムを執筆。

引きこもり、不登校、心の病など自身の経験を活かし「ピアカウンセリング」を主軸にしたコミュニティを立ち上げる。後にひきこもり支援相談士として当事者やその家族のサポート、相談活動にあたる。

現在は亡き父から継承した一子相伝の墨を用いた特殊な占術『篁霊祥命』や、独自のリーディングによって鑑定活動を行っている。2021年で鑑定活動は16年目を迎える。

月参り、寺社への参拝による開運術の指導なども行う。

『AGLA(アグラ)』スーパーバイザーを務める。

2020年10月より活動名をマーク・ケイより、久保多渓心に改名。

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