【英研究】鳥の姿を見て、さえずりを聞くとメンタルヘルスが改善!その効果は最大8時間持続する!?

2022.10.29

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久保多渓心 ( ライター・占術家 )

墨が織り成す一子相伝の占術 “篁霊祥命(こうれいしょうめい)” を主な鑑定手法とする占術家。他にも文筆家やイベント・オーガナイザーとしての顔も持つ。また引きこもり支援相談活動なども行なっている。

オープンアクセスのオンライン学術誌『Scientific Reports』に掲載された、英国ロンドンの国立大学、「キングス・カレッジ・ロンドン (King's College London:KCL)」の新しい研究によると、鳥を見たり、さえずりを聞いたりすることは、メンタルヘルスの改善に役立ち、その効果が最大で8時間持続することが分かりました。

 

スマートフォンアプリ「Urban Mind」での調査

この調査は、スマートフォンアプリ「Urban Mind」を使用して行われました。

鳥を見たり、さえずりを聞いたという報告と並行し、参加者の精神的な幸福に関するリアルタイムの報告を収集しました。

自然の近くにいることのメンタルヘルス上の利点に関する証拠が増えてきており、我々は直感的に鳥の鳴き声や鳥の存在が気分を高揚させるのに役立つと考えています。

しかし、鳥がメンタルヘルスに与える影響をリアルタイムかつ現実の環境で実際に調査した研究はほとんどありません。

スマートフォンアプリ「Urban Mind」を使うことで、鳥を見たり、その鳴き声を聞いたりすることと、ポジティブな気分との直接的なつながりが初めて示されました。

この証拠が、生物多様性のためだけでなく、私たちのメンタルヘルスのためにも、鳥が生存する環境を保護することの重要性を示すことができることを願っています。

Feeling chirpy: Being around birds is linked to lasting mental health benefits『Medical Xpress』

この研究の主著者であり、「キングス・カレッジ・ロンドン精神医学・心理学・神経科学研究所(Institute of Psychiatry, Psychology&Neuroscience:IoPPN)」のリサーチアシスタントであるRyan Hammoud氏は言います。

 

鳥の姿を見て、鳴き声を聞くとメンタルヘルスが向上! 

この調査は、キングス・カレッジ・ロンドン、ランドスケープアーキテクト(植物のある空間をデザインする)のJ&L Gibbons、芸術財団Nomad Projectsの共同プロジェクト「Urban Mind研究プロジェクト」の一環として開発されたスマートフォンアプリ「Urban Mind」を使用して行われました。

参加者は、さまざまなSNS、プロジェクト関連のウェブサイト、または口コミなどにより、2018年4月〜2021年10月にかけて世界中で募集され、結果的に1292人(平均年齢34.5歳)が調査の対象となりました。

アプリをダウンロードしてインストールすると、データの使用方法に関するプライバシーポリシーなど、研究に関する情報が提示され、インフォームド・コンセントの提供に同意すると、ベースライン評価を完了するよう求められます。

このベースライン評価では、人口統計学(年齢、性別、民族など)、社会経済学(学歴、職業など)に基づいた質問や、睡眠パターン(起床時間と睡眠時間)、自己申告によるメンタルヘルス歴(うつ病の有無など)について回答します。

ベースライン評価が終わると、いよいよ本格的な調査の開始です。

アプリを通して、1日に3回、14日間(合計42回)に渡り、鳥の姿を見たり、鳴き声を聞いたかを尋ねたあと、メンタルヘルスに関する質問を行いました。

この結果、鳥の生態を観察したり、鳴き声を聞いたりすることは、健康な人とうつ病の人の両方で精神的な幸福の改善と関連することが明らかになりました。

研究者たちは、鳥と精神的な幸福との関連性は、樹木、植物、水路など、鳥と共にある、その他の環境要因だけでは説明できないことを示しました。

生態系サービスという用語は、自然環境の特定の側面が私たちの身体的および精神的健康に与える恩恵を説明するためによく使用されます。

しかし、これらの利点を科学的に証明することは困難な場合があります。

私たちの研究は、鳥の生命を宿す生物多様性の空間を創造し、支援するための証拠の基礎を提供しています。

なぜなら、これは私たちのメンタルヘルスと強く結びついているからです。さらに、この調査結果は、人々が鳥に出会う機会を増やすための対策実施を支持しており、特にうつ病のような心の病にある人々にとっては尚更です。

Feeling chirpy: Being around birds is linked to lasting mental health benefits『Medical Xpress』

と、主著者の1人で、キングス・カレッジ・ロンドンのAndrea Mechelli教授は話します。

 

鳥のさえずり、その鳴き声の主を探してみよう!

自然豊かな森の中に入り、緑深い木々を見たり、植物に触れたり、川のせせらぎに耳を澄ませたりすることはメンタルヘルスや認知機能の改善という観点からも素晴らしい恩恵を受けることが出来ることは、これまでにもご紹介してまいりました。

今回の研究では、そこに鳥の姿を見る、さえずりを聞く、という要素が加わったとき、健康な人も、うつ病の人も精神的な幸福感が増幅され、さらにその効果は最大で8時間持続するということが分かったのです。

運動不足解消や、心身の健康のために、毎日ウォーキングを欠かさないという方は多いかと思います。そんなとき不意に聞こえて来るであろう、鳥のさえずり。

これからは、頭上を見上げて、そのさえずりの主を探してみてはいかがでしょうか。その、鳥の姿を見つけられたら、きっとその1日は幸せな気分で過ごせることでしょう。

 

News Source

Smartphone-based ecological momentary assessment reveals mental health benefits of birdlife『Scientific Reports』2022.10.27

久保多渓心 のプロフィール

久保多渓心

画家の父、歌人の母のもと、福岡市博多区で生まれる。

バンド活動を経て、DJ、オーガナイザーとしてアート系イベント、音楽イベントなどを多数手掛ける傍ら、フリーライターとしても活動。

音楽雑誌でのアーティスト・インタビュー記事、書籍、フリーペーパー、WEBなどの媒体で政治、社会問題から、サブカルチャー、オカルトまで幅広いジャンルでコラムを執筆。

引きこもり、不登校、心の病など自身の経験を活かし「ピアカウンセリング」を主軸にしたコミュニティを立ち上げる。後にひきこもり支援相談士として当事者やその家族のサポート、相談活動にあたる。

現在は亡き父から継承した一子相伝の墨を用いた特殊な占術『篁霊祥命』や、独自のリーディングによって鑑定活動を行っている。2021年で鑑定活動は16年目を迎える。

月参り、寺社への参拝による開運術の指導なども行う。

『AGLA(アグラ)』スーパーバイザーを務める。

2020年10月より活動名をマーク・ケイより、久保多渓心に改名。

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