【米研究】食事を抜いたり、断食をすると、死亡リスクが高まる可能性

2022.11.28

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AGLA編集部

心と体を調える 女性のための新感覚スピリチュアルメディア。

健康のため、ダイエットのため、デトックスのためなど、様々な目的で「断食」や、「間欠的断食」を行っている方が増えています。

特に「間欠的断食」は、1日の中で16時間、食べない時間をつくるだけという実践しやすい断食法として、メディアでも盛んに取り上げられて話題になっています。

これは、体が飢餓状態となることで、人をはじめとする真核生物に従来から備わっているオートファジーAutophagy)という仕組みが働き、古くなった細胞が蘇る効果がある他、アンチエイジングや日頃の不調改善にも効果を発揮するというもの。

16時間の根拠(実際には18時間が推奨されている)は、ブドウ糖代謝(糖質をエネルギーに)がケトン体代謝(中性脂肪を分解してエネルギーに)に切り替わるタイミングであるとされています。

こうした「断食」は、効果を実感しやすい反面、デメリットもあり、人によっては逆に健康を害する可能性もあります。

 

今回は、「食事を抜く」ことによる、健康リスクの最新研究をご紹介します。

 

朝食を抜くと心血管疾患のリスクが!?

栄養科学をメインとしたアメリカの科学ジャーナル『Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics』に掲載された最新の研究によると、40歳以上の成人では、1日に1度だけ食事をしている人は死亡リスクが高くなり、朝食を抜くと心血管疾患による死亡リスクが高くなることが分かりました。

また、昼食や夕食を抜くと(全死因)死亡リスクはさらに高まります。

さらに、1日にしっかり3度食事を摂る人であっても、食事と食事の間隔が4.5時間以内であると、死亡リスクが高まります

 

断続的な断食が減量、代謝の健康、病気予防の解決策として広く宣伝されている現在、毎日3食未満しか食べないアメリカの成人の大部分にとって、私たちの研究は重要です。

私たちの研究では、1日に1食しか食べない人は、毎日の食事の回数が多い人よりも死亡する可能性が高いことが明らかになりました。

その中で、朝食を抜く人は致死的な心血管疾患を発症する可能性が高く、一方昼食や夕食を抜く参加者はあらゆる原因による死亡リスクが高くなるのです。

これらの所見に基づいて、少なくとも2〜3回の食事を1日の間に、間隔を空けて食べることを推奨しています。

Skipping Meals, Fasting and Eating Meals Too Closely Together May Be Linked to Increased Mortality Risk『Neuro Science News.com』

と、ザ・ユニバーシティ・オブ・テネシー・ヘルス・サイエンス・センター(The University of Tennessee Health Science Center:UTHSC)予防医学部のYangbo Sun博士は話します。

 

食事を抜く人に共通したこと

今回の分析は、アメリカの成人と子どもの健康・栄養状態を評価し、時間の経過に伴う変化を追跡調査する国立衛生統計センターによるプログラム「National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES)」に参加する40歳以上の27,759人のデータを対象として行われました。

研究者らは、1日の食事回数が3回未満の被験者に多く共通する特徴 (回答者の約40%))を観察しました。

これは、年齢が若く、男性で、非ヒスパニック系黒人であること、教育水準が低く、家族の収入が低いこと、喫煙、飲酒量が多いこと、食事に不安があること、全体的に栄養価の低い食事、スナックの摂取量が多いこと、エネルギー摂取量が少ないことなどが挙げられます。

この結果は、食事や生活習慣の要因(喫煙、飲酒、身体活動レベル、エネルギー摂取量、食事の質)や食料不安(米国農務省がカテゴライズする、栄養価の高い食料にアクセス出来ない状態にあることを指す)を差し引いたとしても、重要です。

私たちの発見は公開データ(NHANESの)から得られた観察に基づいており、因果関係を示唆するものではありません。それにも関わらず、私たちが分析したことは意味があるものです。

Skipping Meals, Fasting and Eating Meals Too Closely Together May Be Linked to Increased Mortality Risk『Neuro Science News.com』
と、主任研究員でアイオワ大学のWei Bao博士は話します。
Bao博士によると、通常、食事を抜くということは一度に多くのエネルギー負荷を摂取することを意味しており、これはグルコース(ブドウ糖)代謝調節の負担を悪化させ、その後の代謝の悪化につながる可能性があります。
これは、食事の間隔が短いと、与えられた期間のエネルギー負荷が大きくなるため、食事の間隔が短いことと死亡率との関連性も説明できるといいます。
今回の研究は、食生活や生活環境の異なる米国人を対象としたものですが、日本人の私たちにも警鐘を鳴らし得る報告かもしれません。
心血管疾患は「サイレントキラー」と呼ばれ、癌と同様、症状を自覚しないまま進行し、気付いた時には重症化して、死の縁を彷徨うということも珍しくない病気であり、日本人の死亡原因でも癌に続きます。
断食は専門家の指導の下、現在の生活状況を十分、考慮に入れた上で行うようにしましょう。
(文=久保多渓心)

News Source

Meal Skipping and Shorter Meal Intervals Are Associated with Increased Risk of All-Cause and Cardiovascular Disease Mortality among US Adults『Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics』

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