【ヨガ】妊娠中にヨガを始めるべき6つの理由

2023.2.17

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久保多渓心 ( ライター・占術家 )

墨が織り成す一子相伝の占術 “篁霊祥命(こうれいしょうめい)” を主な鑑定手法とする占術家。他にも文筆家やイベント・オーガナイザーとしての顔も持つ。また引きこもり支援相談活動なども行なっている。

妊娠中は運動習慣を少し変える必要があるかもしれませんが、妊娠中の運動は安全であり、むしろ推奨されています。

マタニティ・ヨガもその一つです。

ヨガは、あまり運動をしない女性にも適しています。

ヨガはインドに古くから伝わる修行法で、動き、瞑想、呼吸法などを取り入れ、心身の健康を促進します。妊娠中のヨガの効果については、研究が進んでいます。

認定されたインストラクターの指導のもとで行うマタニティ・ヨガは、お母さんと赤ちゃんにとって安全であり、リスクの低い妊娠にも高い妊娠にも適しています。

妊娠中の日課にマタニティ・ヨガを取り入れるべき6つの理由をご紹介します。

1. 精神的な健康

妊娠に不安を感じていますか?

出産のことを考えると、恐怖心が湧いてきませんか?

もしそうなら、あなただけではありません。妊娠中や出産後の女性の5人に1人は、何らかの不安を経験しているといわれています。

妊娠中のストレスや不安が大きいと、早産陣痛が長引くリスクが高くなり、誘発剤、鎮静剤、帝王切開などの介入を必要とすることがあります。

ヨガは、不安やストレスのレベルを下げるのに役立ちます。マタニティヨガを1回行うだけでも、リスクの低い母親の出産にまつわる不安を軽減できることが分かっています。

また、うつ病と診断された妊婦の場合、ヨガはうつ病の症状や不安を軽減することも分かっています。

多くの母親が、赤ちゃんと絆を築けるかどうか心配しています。

精神的な健康を向上させ、身体とのつながりをより強く感じることで、ヨガは生まれてくる子供への母親の愛着を高めることが示されています。

 

2. 痛みと苦痛を和らげる

妊婦は、骨盤のあたり(腰、お尻、太もも)に痛みを持つのが一般的です。ある研究では、10回の短いヨガセッションのコースが、この部分の全体的な痛みを軽減したことがわかりました。

他の研究では、マタニティヨガは静脈瘤や足首の腫れなど、妊娠中の様々な不快感を軽減するのに役立つことが示されています。

 

3. 血圧のコントロール

妊娠によって引き起こされる高血圧は危険です。特に、子癇前症(*)という合併症を引き起こす可能性があり、お母さんと赤ちゃんの命にかかわることもあります。

高血圧の妊婦さんにとって、ヨガの練習は血圧を下げる効果があることが分かっています。同様に、マタニティ・ヨガは子癇前症の発生を減らすことが分かっています。

(*)子癇前症(しかんぜんしょう):妊娠中の高血圧やタンパク尿を特徴とする疾患。

 

4. 血糖値を下げる

妊娠中に妊娠糖尿病を発症する女性がいます。これは、血糖をコントロールするホルモンであるインスリンの分泌が十分でない場合です。

このような状態の母親には、食事の改善とともに、マタニティ・ヨガが血糖値の上昇を抑えるのに役立ちます。7~10日間定期的にヨガを行うだけでも、妊娠糖尿病の患者さんの血糖値を下げることが分かっています。

血糖値をうまくコントロールすることで、早産、大きな赤ちゃん、黄疸、死産など、妊娠糖尿病で起こり得るさらなる合併症を予防することができます。


5. 睡眠の改善

妊婦のほぼ半数が何らかの睡眠障害を経験し、妊娠中期になると睡眠の質が悪くなるといわれています。妊娠中に睡眠時間が短い女性は、不安の発生率が高くなります。

マタニティヨガでは、プラーナヤーマ(*)が重要な役割を果たし、睡眠の質の向上に役立つと考えられています。

(*)プラーナヤーマ(プラナヤマ):ヨガにおける呼吸法のこと。呼吸や生命エネルギーを意味する「プラーナ」と、制御を意味する「アーヤーマ」からなる合成語。

 

6. 強さと自信

ヨガのクラスに参加した後、女性は強さと自信を感じたと報告しています。自信と身体的能力の向上は、女性に落ち着きを与え、陣痛の間、その痛みをコントロールをすることを助けるかもしれません。

ヨガは、陣痛時の痛みの軽減陣痛時間の短縮と関連することが示されているのです。

研究では、マタニティヨガは有益で安全であることが示されていますが、それぞれの効果を調査した研究の数は限られており、サンプルサイズも小さいのです。このトピックに関するより大規模な研究を見るのは良いことでしょう。

とはいえ、もしあなたが妊娠しているなら、マタニティ・ヨガはあなたの身体と心の健康のためにできる価値のある投資です。

 

正しいクラスを選ぶ

ヨガにはいくつかの種類があるため、クラス探しは混乱するかもしれません。妊娠中に最も適しているのは、ゆっくりとしたペースで行う「ハタ・ヨガ」と、プロップスを使用してサポートする「アイアンガーヨガ」です。

インターネットで検索したり、イギリスのMumblerのようなディレクトリで、提供者を見つけることができ、プライベートレッスンとグループレッスンのどちらかを選ぶこともできます。

グループクラスでは、他の妊娠中の母親と知り合う機会もあります。プライベートレッスンは、インストラクターが一人一人に合わせて指導してくれます。

 

News Source

Six reasons to take up yoga during pregnancy by Anjali Raj Westwood『THE CONVERSATION』

本記事は『THE CONVERSATION』(2月10日掲載 / 文=Anjali Raj Westwood)からの提供を頂き、翻訳を行ってお届けしています。

久保多渓心 のプロフィール

久保多渓心

画家の父、歌人の母のもと、福岡市博多区で生まれる。

バンド活動を経て、DJ、オーガナイザーとしてアート系イベント、音楽イベントなどを多数手掛ける傍ら、フリーライターとしても活動。

音楽雑誌でのアーティスト・インタビュー記事、書籍、フリーペーパー、WEBなどの媒体で政治、社会問題から、サブカルチャー、オカルトまで幅広いジャンルでコラムを執筆。

引きこもり、不登校、心の病など自身の経験を活かし「ピアカウンセリング」を主軸にしたコミュニティを立ち上げる。後にひきこもり支援相談士として当事者やその家族のサポート、相談活動にあたる。

現在は亡き父から継承した一子相伝の墨を用いた特殊な占術『篁霊祥命』や、独自のリーディングによって鑑定活動を行っている。2021年で鑑定活動は16年目を迎える。

月参り、寺社への参拝による開運術の指導なども行う。

『AGLA(アグラ)』スーパーバイザーを務める。

2020年10月より活動名をマーク・ケイより、久保多渓心に改名。

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