2021.6.4
フェルデンクライスは気づきのメソッド『なりたい自分になるための、フェルデンクライス(連載第3回)』

こんにちは、吉田万里子です!
連載第3回!!
「なりたい自分になるための、フェルデンクライス」というタイトルでお届けしていた連載ですが、今回から「からだを調律 イキイキライフ♪」と改題いたしました。
フェルデンクライスというメソッドに限定せず、私の人生でも大きなきっかけになった「体幹チューニング」も含めて、もっと幅広くカラダを調えていくことの重要性をお伝えできればという思いからです。
改めて、宜しくお願い致します。
第2回では、私がおこなっているレッスンの基本となるフェルデンクライスの基礎について書かせていただきました。どんな効果があるのか?ということも書いていますので、まだ読まれていない方はぜひ読んで下さいね!
今回は、レッスンを受けてくださった方々のご感想を読者の皆さんにシェアすることで、フェルデンクライスは元より、私の行っているレッスンの効果や、可能性について、知っていただけたらと思います。
以前、「体の動き方や “質” が変わると、物の見方も変わる」ということを書かせていただきました。
レッスンを続けていらっしゃる方からは、このような変化のご報告をいただいています。
胃癌と診断されたYさん
40代で胃癌と診断され胃を全て摘出、腸が胃の代わりをしているとのことで、食事をしても満腹感が無い、お腹が引っ張られるような感じがするなどとおっしゃっていたYさん。
初めてお会いした時は、体全身に力が入っていたせいか足も腕も重たく、「あと5年生きられたらいい」とおっしゃっていました。40代で、ですよ!
そのYさんが、腕を柔らか~く、滑らか~に動かしていくというレッスンをしたあと・・・
とのご感想をいただけたのです!!
その後もさらにレッスンを続けられたYさん。
不必要な力を手放して、体の部分部分が1つ1つちゃんと動いて、尚且つ全体が繋がって動けるようになっていくと、治癒力もどんどん発揮されていくのですね。
もう私が感動・・・(涙)
また、その数ヶ月後の先日は・・・
そうなのです!!
誰にでも可能性は無限にあるのです。
フェルデンクライスは「気づき」のメソッド
私がフェルデンクライスを学びたい!!と思った、いくつかの理由の中の一つはフェルデンクライス・メソッドの理念でもある、この言葉。
モーシェ・フェルデンクライス
私が行っているレッスンは、何かをお手本に真似をして「正しい動き」をするというものではなく、自分の体、感覚に注意を向けながら動いていくものです。
正解、不正解ではなく、自分にとって心地よい動きや姿勢を探していく。
人それぞれ、身長、体重、腕や足の長さ、太さも違います。
また、お仕事で一日中座りっぱなりの人、立ち仕事の人、作業で体を動かす人など体の使い方も人それぞれです。
その他にも過去の経験が、習慣として根付いてしまうことも影響します。怪我などをすると無意識にその部分をかばってしまう動き方になる可能性は高いですよね。
そんな風に、みんな違うのです。
自分の動きや姿勢を直そうとするのではなく、そのままでよしと肯定して、さらに動きや姿勢のバリエーションを増やせばいい、今やっている動きを他のやり方でも動けるようにする、そういったレッスンです。
年齢にも体の条件にも関係なく、私たちの誰もがもっと自由に、さらに良くなっていくことが出来るレッスンなのです。
そして、このレッスンの大事なこと、それは「頑張らない」こと。
頑張らないレッスンなのです。つまり、頑張らない方が効果が得られるというものなのです。
このとこについては、次回書きますね♪
皆さん、お一人お一人が自分の可能性に気付いて、毎日の変化を楽しんで頂けると嬉しいです。
編集部が体験、吉田万里子さんのフェルデンクライス
吉田万里子さんのフェルデンクライスを、編集部Mが実際に体験させていただきました!コロナ禍ということもあり、オンラインでのレッスン。他の参加者の皆さんとご一緒させていただきます。
わたしは、長時間PCに向かって作業することが多く、眼精疲労からきていると思われる頭痛や、肩や背中の強張りに悩んでいました。これが少しでも緩和すると良いのですが・・・
レッスンが始まると、不思議な感覚。通常オンライン、オフラインに関わらずレッスンというと、先生がまずはお手本を見せてくれて、私たちはそれを真似ようとします。このレッスンにはそれがないのです。
お手本を真似ようとすると、従来の自分の体の動き以上の動きが求められるため、どうしても無理をしてしまう人も多いでしょう。吉田さんのレッスンにはそれがないので、とても自由度が高く、リラックスしてレッスンに参加できます。「この先生の動き、私には出来るだろうか?・・・」というプレッシャーがないんですね。
では、どうやってレッスンを受けるかというと、吉田さんの声の導きに従って、体を動かすだけ。吉田さんの文中のお言葉にもある通り、正解や、不正解はそこにはありません。ただ、声に従って、自分の思う通りに、自分の体の稼働範囲の中で、体を動かせばそれでいいんです。
吉田さんの声は、とても心地よく、優しく、癒されます。
その声に従って、体を動かすこと数十分。自分の体の稼働範囲が広がっているのが感じられます。吉田さんのガイドに従って無理なく体を動かすことで、意識は自分の内側をくまなく観察し、無意識に行っている動作に気づきます。
わたしは自分が常に歯を食いしばる癖が合ったことに、レッスン中気づいたのです。なんと、頭痛や肩・背中の強張りは、PC作業だけが原因ではなく、私自身の無自覚な悪習慣にあったんですね。
フェルデンクライスが、体のマインドフルネスであるといわれる所以はここにあります。吉田さんの声に誘われて、体を動かすことで、様々な気づきが得られます。
編集部
吉田万里子 のプロフィール

1988年からプロレスラーとしてリングに立ち続け、怪我だらけの毎日。
首のヘルニア3ヵ所、膝靱帯損傷、股関節痛、骨折、脱臼・・・まだまだ数えきれない負傷箇所。
2013年フェルデンクライスに出会い、自身の怪我の回復に驚愕。
フェルデンクライスを学び始め、さらに人間が持っている可能性の素晴らしさを実感する。
2018年、国際公認「フェルデンクライス」プラクティショナーの資格を取得し、病気や怪我で悩んだり苦しんだり、また慢性的な不調を抱えている方に、「いくらでも改善できる!!」こと、人間が持っている可能性の素晴らしさをお伝えしている。