5月19日 令和元年、初めての満月が私たちにもたらすものとは?『四季に寄り添い、祈るように暮らす(連載第六回)』

2019.5.16

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三浦奈々依 ( フリーアナウンサー )

フリーアナウンサー・神社仏閣ライター・カラーセラピスト。
ラジオ番組にて20年以上にわたり、音楽番組を担当。東日本大震災後、雑誌Kappoにて約7年にわたり連載「神様散歩」を執筆。『福を呼ぶ 四季みくじ』出版。カラーセラピストとしても全国で活動中。

5月19日(日)の早朝6時12分、令和元年になって初めての満月がやってきます。

5月の満月の夜はひときわ強いエネルギーが地上に降り注ぐと信じられ、遠くヒマラヤから東南アジアまで「ウエサク祭(5月満月祭)」が世界各地で開催されます。

日本では前日の18日、京都鞍馬寺本殿にて午後7時から神事が執り行われます。

今日は、日本の四季の言の葉に癒しのメッセージが添えられた「福を呼ぶ 四季みくじ」から、ウエサク祭をテーマにした「夏の月」というカードをご紹介しながら、蠍座(さそりざ)で起こる満月が私たちにもたらすギフトについてご紹介します。

蠍座のキーワードは「とことん」!

満月のタイミング、あなたが踏み出す一歩が運命を大きく変えることになるかもしれません。

神秘の力にあふれる夏の月

「福を呼ぶ 四季みくじ」には、「夏の月」というカードがあります。

このカードは、自分とすべての目覚めに祈りをささげる祭り「ウエサク祭」をイメージして生まれました。

夜空に煌々と輝く月のカードのメッセージは、「考える力より、感じる力を高めよう」。私たちは起きてから眠るまで、絶えず、頭の中であれこれ考えているもの。

情報社会と言われる現代を生きる私たちですが、時にはテレビやラジオ、あらゆる情報をシャットアウトして、「沈黙」に耳をすませてみませんか?

夜のしじまを楽しみましょう。

きっと、見えなくなっていた本当の思いが見えるはずです。

考えなくてもいいことは考えない。
頭を休めて、心で感じてみて。

そういう時間こそが、「ひらめき」や「直感」といった目には見えないものをキャッチする力を高め、人生の流れを健やかなものに変えてくれるでしょう。

星占いは学問!

今回は「蠍座の満月」について、星学のプロフェッショナル阿部小百合先生にお話を伺いました。その前に「星学」について、少しだけお話を。

皆さん、12星座で占う「星占い」はご存知だと思います。

占星術は英語で「アストロロジー」といいますが、ギリシャ語由来の言葉で「アストロ」は『星』、「ロジー」は『学問』を意味するので、実は、「占い」ではなく「星の学問・星学」というのが正確な意味。星学は科学的な根拠のうすい占いを超えて、数学的公式を駆使した精密な学問で、星の動きを読んでいくと、何をしたらスムーズな流れに乗れるのか、星が教えてくれるそうです。

星の動きを読むのには、大きく2つの方法があります。

ひとつは個人の生まれもった星を読んでいく方法。

例えば、生まれた時に太陽が蟹座にあった月が射手座にあった…など、惑星や星座の配置を見ることで、その人の個性や才能を読み解いていくもの。

もうひとつは、今と未来の星の動きを読む方法。

これによって、その時期の流行や人気の出る人物像、また、多くの人が抱きやすい感情など、社会全体の傾向を見ることができるそうです。

蠍座の満月

さて、満月は地球から見て月と太陽が反対側にくる時に生じます。

月の全面に太陽光が当たって見えるため、月が円くなります。お釈迦様がお生まれになった日、悟りを開いた日、入滅した日が全て蠍座の満月だったという伝承があるとか。

なんともミステリアスですね。
蠍座とは、どんな星座なのでしょうか。

阿部先生曰く、蠍座のキーワードは「とことん」!

「納得するまでとことんやり遂げる」「とことん深く関わる」「とことん考え抜く」

これが蠍座のパワー。

満月は潜在意識に光が当たるため、普段は隠れている心が表面化するといわれます。蠍座の満月には、そこに「とことん」パワーが加わりますので、「とことん心の深みを見る」ことになりそうです。

令和初めての満月は「変化」がキーワード

今回は、ウエサク満月についてサビアンシンボルの方式で読んでいただきました。

ウエサク満月の時、太陽は牡牛座28°にあります。

この度数は「次のステップへの足掛かりを見つけて突破する」段階。

サビアンシンボルでいえば、「成熟した大人の恋に胸躍らせる女」。

太陽は社会的な顔や目標を示します。牡牛座は五感をフル稼働して感性を磨いていく星座。

座り心地の良いソファ、好きな色のカーテンや家具、美味しい食事、美しい音楽…そうしたお気に入りのものに囲まれていることが牡牛座の幸せ。

ですから、牡牛座にとっては常に好きな物で満たされている安全の感覚が何よりも大切。

「変化」は恐怖でしかありません。

このサビアンシンボルで浮かぶのは、女性が求愛されている場面。

「成熟した大人ですから、若くはないでしょう」と、阿部先生。

一般的に私たちは、年齢を重ねるほどに安定を求め、変化を嫌うようになりますね。

そんな女性に突然、アプローチする男性が現れます。昨日と同じ今日、今日と同じ明日が続くことを望んできた女性の心は大きく揺さぶられます。

「この私が今さら恋!?彼の言動に一喜一憂したり、デートに着ていく服ひとつに悩んでみたり…またそんな日々がやってくるというの?怖い!」

彼女は葛藤しながらも、自分を信じ、相手を信じて、新しい恋へと踏み出すのです。

満月が私たちに贈るギフト

今回の満月は、「新しい世界へと押し出す力」が注がれるそうです。

それこそが、まさにギフト!

生活スタイルを変えたい、リフレッシュしたいという思いもぐんと高まりそう。今年のウエサクの満月は今まで関わったことのない人々と接点をもったり、タッチしたことのない分野にチャレンジしたりするのに、とてもいい時期だそうです。

慣れ親しんできて、そろそろ飽きてきたと思っていることがあれば潔く終わらせて、新しいことに着手してみるのもいいかもしれません。未来のない恋や腐れ縁に悩んでいる人も、関係にピリオドを打って、思い切って新たな一歩を踏み出してみませんか?サビアンシンボルのように、この時期突然、新しい恋が始まる可能性もありそうです。

「好奇心をもってトライしてみる」ことで大きく前進できる星回り。

 

いかがでしたか?「待っているだけでは何も変わりません。決めて、動き出すことを実行してみましょう。その一歩が新たな世界への呼び水となります」と、阿部先生が話していらっしゃいました。

5月の満月の力を得て踏み出す一歩は、きっと大きな飛躍につながっています。

満月に願いをかけて、いざ、新たな幸せへ!

 

福ふく

 

<阿部小百合先生のプロフィール>
精神科学研究室「シルフェ」主宰
星学コンサルタント養成講座講師
HP:http://sylphens.com/
ブログ:https://ameblo.jp/tori9494/

三浦奈々依 のプロフィール

三浦奈々依

フリーアナウンサー・神社仏閣ライター・カラーセラピスト。

ラジオ番組にて20年以上にわたり、音楽番組を担当。

東日本大震災後、雑誌Kappoにて約7年にわたり「神様散歩」の連載を執筆。心の復興をテーマに、神社仏閣を取材。

全国の神社仏閣の歴史を紹介しながら、日本の文化、祈りの心を伝えている。

被災した神社仏閣再建の一助となる、四季の言の葉集「福を呼ぶ 四季みくじ」執筆。


http://ameblo.jp/otahukuhukuhuku/
アマゾン、全国の書店、世界遺産・京都東寺等で販売。


カラーセラピストとしても全国で活動中。
旅人のような暮らしの中で、さまざまな神社仏閣を訪ね、祈り、地元の人々と触れ合い、ワインを楽しむ。

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