2023.1.25
【体と心のウェルネス】ヨガが導くウェルネスライフを得るために知っておきたいこと『意外と知らないヨガのこと(第1回)』

はじめまして ヒーリングアドバイザー・ヨガティーチャーのKAZUMIです。
東京の郊外でヨガ教室を開いています。
ヨガというと一般的に「 修行のように体と心を鍛錬するイメージ 」や「 体が柔らかくなければできないイメージ 」を持つ方も多いのではないでしょうか。
「 ヨガはやりたいけど、体が柔らかくないからポーズができない」や「 難しそうなポーズが多くて無理そう」という声をよく耳にします。
私のヨガ教室に来てくださる生徒さんたちも、普通の主婦やサラリーマンの方々で、飛び抜けて柔軟性が高い方ばかりではないし、筋肉が発達している訳ではありません。しかし、皆さん長く通っていただいています。10年以上通っている生徒さんもいらっしゃいます。
そんな生徒さん達からは「 体だけでなく気持ちがスッキリする 」という言葉をよくいただきます。先ほどの一般的なイメージとは随分違う言葉ですよね。
若い頃から体が硬かった私ですが、私も実際にヨガと出会い、持っていたヨガのイメージがかなり変わりました。
毎日ストレッチをしていても体は硬いまま、立位体前屈がマイナス20センチだった私、今は手のひらがピッタリと床についています。
20年弱ヨガを続けている私にとって、ヨガは修行や鍛錬のものだけでなく、生活にとても密着し役立つものとなっています。
ヨガに興味はあるものの遠いものとなっているあなたのために、ヨガはどのようなものであるか、体だけでなく心へのアプローチ方法、また、どんな風に現代の生活と繋げているのか、これからご紹介させていただきます。
身近になったヨガ
多くの方がご存知のように、年々ヨガはとても身近なものになっています。
プレジデント社の『ヨガジャーナル』によれば、2022年時点で日本のヨガ人口は600万人を数え、今後のヨガ人口は1600万人を超えると予測されています。
また、レジャー白書の2022年発表によれば、余暇活動の傾向もコロナで一時減少していたスポーツ施設やスクールの利用が復調しています。
ヨガをできる場所もスポーツジム、ヨガスタジオ、公共施設だけでなく、私のような個人のヨガ教室等様々です。企業では福利厚生の一環として、施設の空きスペースを使い部活動のように行っているところもあります。
特に最近では、サウナに近い暑い環境でのホットヨガも人気を集め、CMでも目にする機会が多くなっています。
ヨガの配信アプリも多数あり、YouTubeでの動画も多く、施設に行ってヨガをするだけでなく、自宅でヨガを楽しめる環境もかなり増えています。
ちなみに、ヨガ業界、インストラクターの間では、このコロナの影響で自宅からもzoom等の配信でレッスンをすることがスタンダードになりました。
私も行動制限があった時には、通ってくださっている生徒さんのためにzoomでのレッスンをしていました。
しかしながら、ヨガが広がりを見せているのは、心の健康も得られ、前述のように体だけではなく気持ちがスッキリする感覚が、多くの人に受け入れられている理由なのでしょう。
「内なる静けさ」を求めて
ポピュラーになっているヨガですが、元々ヨガはインドから世界に広がった健康法です。
健康法というと、動かすことで体を鍛えることをイメージしがちですが、ヨガはこれらとは似ているようで異なる部分が多い健康法です。
体の筋肉を使うことにアプローチするトレーニングと異なり、ヨガは呼吸や意識をとても丁寧に観察しながら全身へアプローチします。
スポーツやフィットネスと異なる大きなポイントは体だけではなく、この呼吸、意識、思考にアプローチをする点、心にアプローチをする点です。心にアプローチをすることが気持ちがスッキリすることに大きく関わっていくのです。
インドで広がったヨガは、紀元前5〜3世紀にパタンジャリという聖者によって、ヨガスートラという経典に記されました。心と健康と幸福を得るための方法として多くの知恵や教えがわかりやすく記されています。
ヨガスートラには、「ヨガのゴール」が記されています。最近のヨガのイメージでは、体を丈夫に健康にすることが「ヨガのゴール」と思ってしまいそうですが、「ヨガのゴール」は「サマーディ(日本語だと三昧と訳します)」、内なる静けさに留まることなんです。
内なる静けさとは、どんな時も常に穏やかな自分自身であることであり、これがヨガのゴール、すなわち目的です。
ポーズのように体、筋肉をコントロールして動くだけがヨガなのではなく、意識や思考が勝手に動くのをコントロールすることも含めてヨガなのです。
思考や意識を一つのところに静かにとどめておいたり動きをコントロールする方が、体を動かしコントロールするよりも、難しく重要です。
呼吸に意識を向ける「瞑想」
その意識思考をコントロールする方法の一つが瞑想です。
瞑想にも様々な方法がありますが、共通しているのは思考を自由に動かさずに集中することです。
古代のヨガでは、行っていたポーズは3ポーズだけ、それも瞑想ができるように長時間座ることができる体を作ることが目的でした。静かに集中し、座り続けることは意外と難しいことなのです。
ずっと動かずに呼吸に集中するより、動きながら呼吸に集中する方が実は簡単です。
まずは、ポーズをしながら呼吸に意識を向けます。そして、この呼吸に意識を向ける、集中することが、いずれ、動かずに静かに瞑想することへと繋がります。
ポーズの時は体を動かし、呼吸に集中することで、意識を自由にせずコントロールしています。
他のことを考えず、ポーズをしている体と呼吸に集中する、今の自分に集中する、これがヨガが体だけでなく気持ちがスッキリすると感じる所以なのでしょう。
体の健康だけなら、ストレッチで良いのかもしれないですね。
ヨガが世界中で多くの人々に支持されているのは、体の健康だけでなく、心の健康も得られ、気持ちがスッキリするという感覚が多くの人々に受け入れられているからなのでしょう。
本来のヨガの目的を知ると、さらにヨガがただのフィットネスとは異なっていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
4000年の歴史を持つヨガは、現在の私たちにも繋がることが多く、生活に役立てることができる叡智がたくさんあります。
どんなふうに役立てていただけるのか、これから少しずつご紹介させていただこうと思います。
KAZUMI のプロフィール

大学生高校生の息子2人の母。
小学校の特別支援員として勤務後、たくさんの子供達との触れ合いの中で、未来を作る子供たちが健やかに育つためには、大人たちが健康で幸せを感じる心を持つことが大切だと気付く。
身体と心のバランスをとるインドの優れた健康法であり自身の趣味だったヨガを2011年仕事とし、自宅でのヨガ教室をスタート。
習得した様々なヨガのスタイルや体育大学、トレーニングジムのトレーナーの経験を活かし個々の生徒さんに合わせたパーソナルスタイルのヨガ教室が好評。
現在はパーソナルスタイルに、体と心を緩める陰ヨガを積極的に取り入れたレッスンを実施中。
自宅でのプライベートレッスンの他、ヨガサークル、ホットヨガスタジオで活躍中。
ポーズだけでないヨガの優れた知識をはじめ、瞑想、マインドフルネス、チャクラ、アロマテラピー、ハーブ、算命学等、身につけた知識をトータル的に探求分析、身体と心のヘルシーライフを目指し、自分自身への向き合い方を普段の生活に取り入れる方法を提案している。
2011年 全米ヨガアライアンスRYT200®︎取得
スタジオヨギーTT修了
ヨガニドラーインストラクター
マタニティ産後ヨガインストラクター
アヌサラヨガイマージョンⅠ Ⅱ Ⅲ 修了
ジュノスタイル公認陰ヨガ指導者
JO PHEE YINSPIRATION
YIN YOGA TEACHER TRAINING (60 hrs)修了
Paul Grilley
YOGI'S GUIDE TO CHAKRA MEDITATION(10hrs)修了