夏の終わりに心と体のケアを。生きる力と勇気がわくお片づけ法とは?『四季に寄り添い、祈るように暮らす(連載第十八回)』

2019.8.24

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三浦奈々依 ( フリーアナウンサー )

フリーアナウンサー・神社仏閣ライター・カラーセラピスト。
ラジオ番組にて20年以上にわたり、音楽番組を担当。東日本大震災後、雑誌Kappoにて約7年にわたり連載「神様散歩」を執筆。『福を呼ぶ 四季みくじ』出版。カラーセラピストとしても全国で活動中。

8月23日は、夏の終わりにあたる二十四節気の「処暑(しょしょ)」。だんだんと暑さがおさまる頃です。日中は厳しい暑さが続きますが、ふとした瞬間、至る所に秋の気配を感じますね。

この時季、蝉の抜け殻、空蝉(うつせみ)も多く見かけられます。

「空蝉」はもともと「現せ身(うつせみ)」、すなわち生身の人間を表す言葉だったそうですが、後に、魂の抜け殻、儚い命の意に転じました。『源氏物語』に登場する空蝉は、光源氏に思いを寄せられ、一度はその思いにこたえながらも、着物一枚を残し部屋から消えてしまった美しき人妻。

蝉の抜け殻を見ると、去り行く夏のかけらのような気がして、なんとも切ない気持ちになる私です。

今日は、「美しさも、若さも、夏とともに儚く消え去ってしまった……」なんてことにならないよう、夏にたまった疲れを癒す、心と体、お肌のトータルケアについてご紹介したいと思います。また、生きる力と勇気がわく、お片づけの方法とは?

美しいお肌はインナーケアから

処暑といっても、日中の暑さの厳しさはもう少し続きますね。

この8月、熊野古道、伊勢を旅しましたが、あまりの暑さに、顔はゆでだこ状態。体力の限界を感じたため、スケジュールを変更。参拝は朝一番に済ませ、日中はカフェで涼み、のんびり過ごしました。でも、朝一番の参拝は、空気も清々しく、心洗われる素晴らしい時間でした。

さて、汗をかく時季は肌の生まれ変わりも早いとされるため、シミのケアはちょうど今時季がおすすめです。ただし、スキンケアをいくら頑張っても、お肌の状態はなかなか改善しません。「皮膚は内臓の鏡」。見えない部分、インナーケアが大切です。

お肌も血の巡りを良くすることで、新しく元気な細胞がつくられ、肌の生まれ変わりであるターンオーバーも促進されます。

逆に、血の巡りが滞ると、肌の栄養が不足し、ターンオーバーが遅くなります。すなわち、シミが沈着する原因となるのです。

そこで、コラーゲンやビタミンCを意識して摂取するのはもちろんのこと、この時季は特に揚げ物など、脂っこいものは控え、血の巡りを良くするといわれる食材をいただきましょう。野菜でいえば、クレソンししとうみょうがつるむらさき玉ねぎ等。

その他、味噌や醤油、糠漬けといった日本古来の自然食品を摂取することにより、お通じも良くなります。

震災後、二回ほど入院経験のある私ですが、食事を見直すことにより、体はもちろんのこと、肌の状態も改善されるということを改めて感じました。病院で一週間絶飲食の後、穀物彩食の料理教室へ。お肉大好きな私ですが、野菜中心の生活を心がけるようになり、吹き出物も消えて、肌の透明感が増した気がします。

夏の終わり。スキンケアにプラスして、インナーケアを心がけましょう。

眠りの質を上げて、心と体をケアする

これもまた、私が入院した時の話です。

病院でなかなか寝つけなかった私は、お医者様に睡眠についてアドバイスをいただきました。睡眠時間には個人差があって、環境や年齢、抱えているストレスの状態によって、睡眠時間も変化するのだそうです。

最も大切なことは、今の自分に合った睡眠時間を知ること。私は約6時間、しっかり睡眠をとると、朝すっきりと目覚めることが出来ます。

では、どのようにして自分に合った睡眠時間を割り出すのか。方法は簡単です。

休日の前日、目覚ましをかけずにベッドへ。あとは睡魔がおそってきたときに就寝時間を記録。朝、自然と目覚めた時間を記録し、睡眠時間を計算します。何度か繰り返してみると、今の自分に合った睡眠時間がわかりますよ。

睡眠アプリを使用すれば、睡眠の統計も記録されるので、記録を続けることで、自分に合った睡眠時間を簡単に割り出すことが可能。

私もSleep Cycleを使用していますが、アプリでは設定した時刻を基準にして、眠りの浅いレム睡眠を狙ってアラームが鳴るので、すっきりと目覚めることが出来ます。

ちなみに、今日の私の睡眠時間は7時間、睡眠の質は77パーセント。1年間の平均睡眠時間は6時間27分でした。

私たちの人生の約3分の1を占めるといわれる眠りの時間。

眠りの質を向上させることは、心と体のケアにつながります。秋は一年でいちばん夜の長い季節。本格的な秋を前に、上質な眠りを手に入れましょう。

モノを捨てて、「生きる力」「勇気」をチャージ

モノを捨てる、片付けるということで生きる力、勇気がわくと話すのは、片づけのカウンセリングとサポートを行う、二人のお嬢さんを持つ丸山郁美さん。

通常の片づけノウハウだけでは幸せな家庭は築けないことを実感し、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが提唱した「アドラー心理学」を家の片づけに応用。勇気づけホームオーガナイザーとして、「片づけ」という側面から多くの人たちをサポートしています。

丸山さん曰く、ポイントは、「イライラする場所から片づけていく」「家族で勇気づけ合い、幸せな空間をつくる」こと。

イライラや劣等感の裏には、実は向上心が隠されているとか。部屋の中で、皆さんがイライラする場所が、片づけのポイント。イライラに隠されているサインに気づくことは、自分が抱える負の感情の対処につながるそうです。

例えば、料理が苦手な人はキッチン周りの整理整頓がうまく出来ず、モノが散乱しているかもしれませんね。

賞味期限が切れているもの、1年以上使っていないキッチン用品は捨てる。調味料を手に取りやすい位置にきれいに並べる。見た目の美しさを感じられるよう、出来るだけ同じ容器で統一する。

こういったことを意識するだけでも、キッチンに立った時の気持ちは変わるのではないでしょうか?

また、家族が多いと、自分の思い通りに掃除が出来ずにイライラすることもあると思いますが、「片づけて!」と一方的に叱るのではなく、「お母さんはこう思うのだけれど、あなたはどう思う?」と、子どもやご主人の思いを聞くことが大切だそうです。

家族とコミュニケーションを取りながら、みんなにとって心地よい空間を作っていく。

「ありがとう」「助かったよ」と言葉をかけながら片づけていくことで、心地よい空間が生まれ、家族のつながりも自然と深まっていく、と話す丸山さんの言葉に納得でした。

夏の終わりに、心と体、お肌をトータルケア!

そして、お片づけをして「生きる力」と「勇気」をチャージしたら、最高の秋を迎えられそうですね。

 

参考文献 

丸山郁美『イライラしないで片づく本』 
小学館『日本の歳時記』

三浦奈々依 のプロフィール

三浦奈々依

フリーアナウンサー・神社仏閣ライター・カラーセラピスト。

ラジオ番組にて20年以上にわたり、音楽番組を担当。

東日本大震災後、雑誌Kappoにて約7年にわたり「神様散歩」の連載を執筆。心の復興をテーマに、神社仏閣を取材。

全国の神社仏閣の歴史を紹介しながら、日本の文化、祈りの心を伝えている。

被災した神社仏閣再建の一助となる、四季の言の葉集「福を呼ぶ 四季みくじ」執筆。


http://ameblo.jp/otahukuhukuhuku/
アマゾン、全国の書店、世界遺産・京都東寺等で販売。


カラーセラピストとしても全国で活動中。
旅人のような暮らしの中で、さまざまな神社仏閣を訪ね、祈り、地元の人々と触れ合い、ワインを楽しむ。

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