2020.2.7
四柱推命 ~あなたらしさを生きるヒントを~ 『四季に寄り添い、祈るように暮らす(連載第四十回)』

旧暦の2月8日は、「人の事始め」。
「事始め」には、「神様の事始め」と、「人の事始め」の2種類があります。
人の事始めは2月8日、事納めは同じ年の12月8日。
神様の事始めは12月8日、事納めは翌年の2月8日。
12月8日に年神様を迎えるための正月行事の準備や、年越しの「神事」が始まります。
そして、後片付けなど、すべて納めるのが2月8日の「事納め」。
こうして神様に関する一連の「事」が終わると、春を迎え、田畑を耕す時期となり、人々の一年の営みが始まります。
「事始め」という言葉は、手始め、物事に初めて手をつける、といった意味合いで使われていますが、「人の事始め」とされる2月8日、新年の抱負をもう一度思い返して、心新たにがんばるのもいいかもしれませんね。
今日は、人の事始めに、私たちが自分の人生を丁寧に生きるためのヒントを与えてくれる東洋の叡智『四柱推命』についてご紹介します。
四柱推命の中でも、私たちの魂のエッセンスがギュッと詰まっているのが日干(にっかん)。
今日は、全部で10通りの日干の特徴をひとつひとつご紹介します。
ナビゲーターは、輝く笑顔が魅力のカウンセラー城戸亜輝子さんです。
四柱推命とは「命の理(ことわり)」
四柱推命は東洋思想である陰陽五行説を基礎とし、私たちの生まれた年月日、時間の4つの干支(かんし)を柱とした命式(=命の方程式)から、私たちの「人生の初期設定」、そして「人生のタイムスケジュール」を診ていくことができます、と城戸さん。
推命において、生まれた瞬間というのは、私たちが世界に「私とは何者なのか?」という問いを投げかけた瞬間である、と言われるそうです。
その問いの答えを探し続け、自分自身の天命を生き、季節が巡るように刻々と変化する人生の流れに乗って生きることこそが、開運のエッセンスと伺い、納得しました。
例えば、同じ日、同じ時間に生まれた双子でも、自分らしく生きてきたか、人生でどのような選択をしてきたかということによって、ふたりの人生は大きく変わるそうです。
だからこそ、自分の人生を丁寧に生きることが大切。
四柱推命はそのヒントを伝えてくれる東洋の叡智といわれています。
「四柱推命と聞くと、占いというイメージを持たれる方がほとんどだと思いますが、四柱推命は単なる占いではなく、古代から受け継がれてきた智慧だと思います」とおっしゃる城戸さん。
もともと学んでいらした"魂の目覚めを促す"といわれるオーラソーマにも通じるものを感じて、そこから四柱推命の学びの旅が始まったそうです。
四柱推命では立春がスタート
四柱推命の発祥には諸説あるそうですが、1100年代に中国の南宋(なんそう)の徐子平(じょしへい)によって、初めて書としてまとめられました。
四柱推命では一般的に使われている太陽暦ではなく、干支暦を使用します。
干支暦は陰陽五行論や東洋医学の祖であり、伝承上、初めて中国を統一したといわれる黄帝の即位した日(紀元前2698年)を始まりとする古代中国の暦です。
四柱推命では一年のはじまりは元旦ではなく、立春がスタート。
ちょうど立春を迎えたばかりの今、ここで始まりを意識して心機一転がんばりましょう。
梅の花に続き、桜の花がほころびます。
2020年のスタートに出遅れたと感じている方々も、人生の春に向かって力強い一歩を。
日干とは?
今回は四柱推命の中でも、私たちの魂のエッセンスがギュッと詰まっている日干についてご紹介します。
四柱推命から見る一番の開運の秘訣は、「命式の自然さを生きているか」に尽きます。
命式の自然さを生きていると、私たちはどんなときも寛ぐことができ、自然と正しい選択を直感的に選ぶことができようになるのです。
そんな「命式の自然さを生きる」ための最初の一歩は、日干らしく生きること。
日干には、四柱推命の基礎である木・火・土・金・水という五行を、更に陰陽の2種類に分けた10通りが存在します。
そこには「私はこう在りたい!こんな風に生きたい!」という、魂の願いが詰まっているのです。
まずは、その願いを満たしてあげることが必要不可欠。
さて、皆さんは日干らしく自分を生きているでしょうか?
まずは、下記からご自身の日干をチェックしてみてください。
こちらの無料サイトで、ご自身の日干を調べることができます。
三浦奈々依 のプロフィール

フリーアナウンサー・神社仏閣ライター・カラーセラピスト。
ラジオ番組にて20年以上にわたり、音楽番組を担当。
東日本大震災後、雑誌Kappoにて約7年にわたり「神様散歩」の連載を執筆。心の復興をテーマに、神社仏閣を取材。
全国の神社仏閣の歴史を紹介しながら、日本の文化、祈りの心を伝えている。
被災した神社仏閣再建の一助となる、四季の言の葉集「福を呼ぶ 四季みくじ」執筆。
→ http://ameblo.jp/otahukuhukuhuku/
アマゾン、全国の書店、世界遺産・京都東寺等で販売。
カラーセラピストとしても全国で活動中。
旅人のような暮らしの中で、さまざまな神社仏閣を訪ね、祈り、地元の人々と触れ合い、ワインを楽しむ。