疲れているあなたへ、今すぐうるおいの言の葉を『四季に寄り添い、祈るように暮らす(連載第六十七回)』

2020.10.30

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三浦奈々依 ( フリーアナウンサー )

フリーアナウンサー・神社仏閣ライター・カラーセラピスト。
ラジオ番組にて20年以上にわたり、音楽番組を担当。東日本大震災後、雑誌Kappoにて約7年にわたり連載「神様散歩」を執筆。『福を呼ぶ 四季みくじ』出版。カラーセラピストとしても全国で活動中。

まもなく10月も終わりですね。

この秋からリモートで新たな仕事が始まり、私の暮らしでいえば、四季のめぐりを味わう時間のゆとりが生まれています。

皆さんはいかがお過ごしですか?

先週、仕事で名古屋へ。久しぶりに伊勢神宮を参拝しました。

多くの人々がマスクを着用し、祈りの時間を過ごしていました。

出来る限り、前後左右に広がってお参りをして下さいという呼びかけもあり、少々気を使いましたが、晴天の神宮、二見浦でのんびりとした時間を過ごし、心に新たな風が吹いた気がします。

内宮を流れる五十鈴川の美しさは息を飲むほど・・・

私が目にした川はエメラルドグリーンに輝いていました。

さて、今日は心にうるおいをもたらす美しい言の葉をご紹介しましょう。

 

花は蝶を招くに心無く 蝶は花を尋ねるに心無し

江戸時代の禅僧であり、書家であった良寛(りょうかん)の言葉です。

私が執筆しました『福を呼ぶ 四季みくじ』の文字を書いて下さった書家の周玉先生は、私に言葉の贈り物をくださいます。

この言葉をお風呂敷に書いて下さいました。

花は無心にして蝶を招く、蝶は無心にして花を尋ねる

花は意志をもって蝶を招くのではなく、蝶も意志をもって花を訪ねてはいない。

時節が来たら花は咲き、飛ぶ時節がきたなら蝶は飛ぶ。

ただ、それだけのこと。

花から蜜をもらう蝶。そして、蝶は花から花へと舞い、花粉をつける。

その自然の仕組みこそが互いの命を輝かせ、子孫の繁栄につながっていく・・・

ありのままの自分で生きることの美しさを教えてくれる言葉だなと思います。

 

人平不語 水平不流

この言葉は石井ゆかりさんがお書きになった『zengo 禅語』を読んで、初めて知りました。

人平不語 水平不流(ひとたいらかなればかたらず みずたいらかなればながれず)

~ 人は平穏な時は何も語らない。水も、平らなところでは流れない ~

災害などが起こると、多くの人が不安や悲しみを抱え、それを誰かと話し合って、共有したくなる。

そこに、対話が生まれ、友情や絆に発展することも多いのではないかと石井さんはお書きになった上で、水を感情と捉えれば、何事もない時には流れない水が、トラブルや災難など、一見ネガティブな出来事によって、人の心から心へ流れ始める。「予期せぬ出来事」の中にしか生まれない「愛」や「絆」もあると書いていらして、その言葉に深く頷きました。

東日本大震災時、取材や番組を通じて、さまざまな方にお会いしてお話を伺いました。

あの未曽有の大震災によって出会い、深い対話が生まれ、震災から10年という時が流れても変わることなくお互いを思いやり、助け合って、温かい関係を育んでいる方々がたくさんいらっしゃいます。

また、私自身、そういう素晴らしい出会いに恵まれました。

今回のコロナウイルス感染拡大という「予期せぬ出来事」により、これまで感じたことがない感情が溢れ、人から人へ流れることによって育まれた、さまざまな愛、絆もあるのではないかと思います。

改めて、この言葉の意味をかみしめています。

 

秋露白如玉

読み方は、「しゅうろしろきことたまのごとし」。茶席の禅語です。

秋のある朝。

ふと目をやると、木の葉のうえに玉のような秋の露がきらきらと輝いている。

露は元来無色透明であるゆえに、青葉の上では宝石のサファイアのように、赤く色づいた紅葉の上ではまるでルビーのように赤く映る。

清らかな無我の境地。その性質は、まことに無心にして自由自在。

このように解釈されています。

無我に徹し、自由自在、あらゆる立場に実を置くことのできる禅修行者をあらわす言葉とも言われているそうですが、真の強さを教えてくれますね。

私は長年にわたり、イギリス生まれのカラーケアシステム・オーラソーマのカウンセラーとして仕事をさせていただいていますが、オーラソーマのボトルで「クリアー」という色は無色透明。

ボトルの色に「クリアー」が加わりペールカラーになることを、オーラソーマでは「光が入る」という表現をします。

暗闇を私たちの無意識と考えれば、その暗闇に意識の光であるクリアーをもたらすことにより、無意識、無自覚で繰り返されていたパターン解消の第一歩が始まる。

クリアーはまさに、気づきの光。

クリアーは虹の7色全てを含む色とも言われていますが、秋露白如玉という言葉と出合う時、いつもオーラソーマのクリアーのボトルが私の心に浮かびます。

いかがでしたか?

日本は言霊の幸(さき)ふ国。

美しい言葉に触れて、心にうるおいを・・・

美しい人生を送りましょう。

      

参考文献

 『お家で楽しむ デイリーおみくじ「福を呼ぶ 四季みくじ」』
三浦奈々依(文)、観瀾斎(絵)、栗原周玉(書):プレスアート(発行)

『zengo 禅語』石井ゆかり(著)、井上博道(写真)パイインターナショナル 

三浦奈々依 のプロフィール

三浦奈々依

フリーアナウンサー・神社仏閣ライター・カラーセラピスト。

ラジオ番組にて20年以上にわたり、音楽番組を担当。

東日本大震災後、雑誌Kappoにて約7年にわたり「神様散歩」の連載を執筆。心の復興をテーマに、神社仏閣を取材。

全国の神社仏閣の歴史を紹介しながら、日本の文化、祈りの心を伝えている。

被災した神社仏閣再建の一助となる、四季の言の葉集「福を呼ぶ 四季みくじ」執筆。


http://ameblo.jp/otahukuhukuhuku/
アマゾン、全国の書店、世界遺産・京都東寺等で販売。


カラーセラピストとしても全国で活動中。
旅人のような暮らしの中で、さまざまな神社仏閣を訪ね、祈り、地元の人々と触れ合い、ワインを楽しむ。

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