2019.7.29
本当に効果のある浄化ツールとは 〜「セージ」「清浄水」「塗香」「432Hz」〜 4つのアプローチで実践する心身と環境の浄化

「塩で本当に霊が祓える? 〜浄化ツールとしての塩の起源と、神仏の永遠性〜」という記事で、「盛り塩」のルーツや「塩」が万能な浄化ツールになっていった経緯についてお話を致しました。
では「塩」に成り代わる浄化ツールとは何かを、私の経験を踏まえて4つのアプローチでご紹介したいと思います。
①ホワイトセージ(ネイティヴ・アメリカン的アプローチ)
まずは、ホワイトセージをご紹介しましょう。
パワーストーンなどの浄化に、ホワイトセージを使われる方も多いことでしょう。
「スマッジング」といわれる、ネイティヴ・アメリカンが古来から行なっていた浄化方法です。
[水] アバロンシェル(あわびの貝殻)
[火] スマッジングファン(ターキーなどの羽根)
[地] 土(または砂)・炭
の4大元素からなる道具を用います。
セージの使用方法
主なセージの使用方法としては以下のようなものです。
②アバロンシェルの中に土(または砂)を少量敷き、その上に炭を置きます。
③炭に火を点け、その上にホワイトセージを乗せて燻します。
④煙をスマッジングファンで扇ぎます。この煙を浄化したい場所、人に向けて送ります。
専用の炭がない場合は、直接ホワイトセージに火を点けても構いません。
欧米などでは神父が行なう悪魔払いの儀式でも、ホワイトセージの束に火を点けて対象の室内に立ち入るという光景が見られる場合があります。
私自身は、早朝に鑑定や執筆などの仕事環境を清浄に整えるために利用しています。物品の浄化だけではなく、空間や人の浄化にも適していますので、是非利用してみて下さい。
セージの浄化効果とは
なぜホワイトセージ(サルヴィア・アピアーナ)に浄化の効果があるのでしょうか。
それはホワイトセージの発する独特の匂いが、使用する場所の臭気を一掃するからです。
例えば「邪気」イコール「霊」だと仮定します。どんな霊も匂いを持っています。霊格の高い霊なら花や香水のような甘い香りがします。
一方の低級な霊は、鼻をつくような腐臭を持っています。悪気のない通りすがりの浮遊霊の場合、亡くなる直前にご自身がいた環境や、好きだったものや、場所の匂いがします。
例えば長らく入院生活をされていた方は、病院の病室の匂いがしたり、愛煙家であれば好きだったタバコの匂いがしたりします。
ホワイトセージ自体が非常に癖のある独特な匂いを発しますので、こうした霊(邪気)の持つ臭気を除去しながら、ホワイトセージそのものの匂いでその場を満たすことが出来るのです。
ホワイトセージに特化したものではありませんが、乾燥ハーブとその混合物によって発生する薬用の煙を部屋に充満させると、60分で細菌数が94%以上減少、煙が空気を浄化または消毒し、密閉された部屋でその効果は24時間まで維持されることが分かっています。また1ヶ月後も、最初に観察された細菌は再発生していなかったのです。
こうしたことからもホワイトセージを始めとするハーブには、分子レベルで空間を浄化する効果があることは確かだと思われます。
霊もまた分子構造を持った存在です。酸素や窒素も分子構造を持った「物質」ですが、あまりに微小なために人が視認することは不可能です。
霊も同じなのです(神智学協会のアーニー・ペザント、チャールズ・W・レッドビーターといった能力者たちは原子レベルの霊視を行ったことで有名)。
カメラは、物質として存在しないものは写りません。そこに何かしらの分子で構成された物質が存在しているからこそ、フィルムやセンサーに感光しているわけです。
心霊写真が撮れてしまうのは、例え人が視認出来なくても、物質としてそこに何らかの存在があるからです。ホワイトセージはそうした、人が視認出来ない「物質」をその煙で浄化する効果があるのです(勿論、浄霊などという意味ではなく、その場から排除するに過ぎません)。
また、ホワイトセージにはストレスを緩和させる効果があることも分かっています。
ミシシッピー大学が2016年に行ったある研究プロジェクトによれば、ホワイトセージには、脳内の特定の受容体を活性させる物質が多く含まれていることが分かったそうです。
この受容体は気分を高揚させ、ストレスや痛みを軽減させる効果があります。また不安障害、抑うつ、気分障害の治療法としてホワイトセージを用いた研究も行われているようです。
②清浄水(道教的アプローチ)
「清浄水」とは道教儀礼に用いられるものです。
道教は中国三大宗教(儒教、仏教、道教)の1つです。
清浄水は、台湾などでは邪気を祓い、運気を上げるために使われます。
使用するのは「水」「榕樹(ガジュマル)」「塩」「餅米」です。
台湾では生命力の強い霊木とされる「榕樹(ガジュマル)」を用いることが多くあります。他にも「桃」「柳」などが霊木とされます。
台湾の家庭では邪気払いの効果が大きく、宅内に陽の気を満たす磁場を形成する「榕樹(ガジュマル)」が多く栽培されています。
清浄水の作り方
それでは清浄水の作り方を見ていきましょう。
②小さめの椀を用意して、この椀の半分の量の水を熱湯にします。
③次に、この熱湯の量と同じ分量の平温の水を、用意した椀に注ぎます。
④椀に注いだ平温の水に、先ほどの熱湯を加えます。椀の中は、平温の水と熱湯がちょうど半々になっています。これが「陰陽水」と呼ばれるものです。
⑤この陰陽水に軽くひとつまみずつ粗塩と餅米を入れると清浄水となります。
⑥次に榕樹(ようじゅ・ガジュマル)の枝を適当な長さに手折ります。
⑦先ほど作った清浄水が入った椀を左手に持ち、手折った榕樹の枝を右手に持ちます。
⑧榕樹の葉が「陰陽水」に浸かるように枝を椀の中に入れます。
⑨右手に持った榕樹で、浄化したい場所に清浄水を振りまいていきます。
勿論、自分自身に行なうことも可能です。両肩や背中、盆の窪などに「清浄水」を振り掛けると効果的です。
セージを焚く時と同様、部屋の窓をなるべく多く開け放って行なって下さい。
この方法は私自身も効果を強く実感している方法です。自室の雰囲気を変えたい時、不穏さや淀んだ空気感をを感じた時などに行なって下さい。
久保多渓心 のプロフィール

画家の父、歌人の母のもと、福岡市博多区で生まれる。
バンド活動を経て、DJ、オーガナイザーとしてアート系イベント、音楽イベントなどを多数手掛ける傍ら、フリーライターとしても活動。
音楽雑誌でのアーティスト・インタビュー記事、書籍、フリーペーパー、WEBなどの媒体で政治、社会問題から、サブカルチャー、オカルトまで幅広いジャンルでコラムを執筆。
引きこもり、不登校、心の病など自身の経験を活かし「ピアカウンセリング」を主軸にしたコミュニティを立ち上げる。後にひきこもり支援相談士として当事者やその家族のサポート、相談活動にあたる。
現在は亡き父から継承した一子相伝の墨を用いた特殊な占術『篁霊祥命』や、独自のリーディングによって鑑定活動を行っている。2021年で鑑定活動は16年目を迎える。
月参り、寺社への参拝による開運術の指導なども行う。
『AGLA(アグラ)』スーパーバイザーを務める。
2020年10月より活動名をマーク・ケイより、久保多渓心に改名。