2019.8.28
豊受稲荷本宮〜福絵師による手描きご朱印が人気の神仏混淆の稲荷社〜

今回ご紹介するのは千葉県は柏市にあります「豊受稲荷本宮(ゆたかいなりほんぐう)」です。
以前から少しばかりご縁があり、一度お礼とご挨拶に伺いたいと常々思っておりました。念願叶っての参拝です。
東京方面からはJR常盤線に乗車し南柏駅で下車します。柏駅と南柏駅の中央に位置していますが、南柏駅で下車すると歩く距離は短くて済みます。
南柏駅からは15分程度、旧水戸街道を柏駅方面へ歩きます。
この日は猛暑だったため、午前中といえども歩く距離がとても長く感じられました。
汗をかきかき到着。
住宅街の一角にあります。
鳥居は目立ちますが、拝殿は建物の陰に隠れて半分しか見えていません。
鳥居をくぐると稲荷社特有の赤い幟旗がはためいています。
左の建物は社務所、正面が神殿となっています。
神殿の裏には数々の仏像を収蔵した観音堂があります。
神仏混淆(神仏集合)の稲荷社です。
ご祭神は正一位豊受稲荷大神(稲蒼魂命、大己貴命、太田命、大宮姫命、保食神)。
豊受稲荷本宮は伏見稲荷大社より神璽授与がされています。
険しい表情のお狐様です。
かつて伏見稲荷のある稲荷山が蛇神信仰の中心地であったこと、とぐろを巻いた人頭蛇身の姿をした神である「宇賀神」が「宇迦之御魂神(伏見稲荷の主祭神)」に由来していることなどから、稲荷信仰とは「狐と蛇」であるともいわれます。
こちらにも蛇神像が祀られています。
柏市では「かしわ七福神」を設置し、七福神巡りが出来るようになっています。
ここ、豊受稲荷本宮には「福禄寿」がいらしゃいます。
さて、この豊受稲荷本宮。" 壮麗な社殿 " ・・・とは言い難い質素な佇まいの神社ですし、ここをご存知の方以外は素通りしてしまいそうな目立たない神社ですが、境内の中に入ると優しく迎え入れられているような温かさと、霊験あらたかな神秘性を感じます。
本殿の御神体の手前、外陣にあたる場所には護摩壇も設置されていて、こちらで毎月1日と15日に近い日曜日の2回、月次祭として護摩供養も行われます。左右には不動明王が鎮座しておられます。
護摩供養の際には、護摩壇の炎が狐の形になったり、参拝者が神殿の中で動く白狐や、お不動様、修験者の姿を目撃したり、千手観音の片目が開くなどという不思議な吉兆現象が後を絶たないそうです。
やはり、豊受稲荷本宮は人智を超えたパワーを秘めているようです。
汗だくでたどり着き、参拝を終えると、よく冷えた美味しいお茶を出して頂きました。
豊受稲荷本宮では福絵師あず之助さんによる直接手描きのご朱印を頂くことが出来ます。但し毎月期間限定のため、それ以外の日は作り置きの御朱印となります。
毎月異なった季節感のあるデザインで非常に人気です。社務所には授与可能なご朱印が掲示されています。
*豊受稲荷本宮のご朱印はこちらからご確認下さい。
一念発起、心を入れ替えて何かを始めたい、自分を変えたい、一歩を踏み出す勇気が欲しい、そんな時にこちらの「豊受稲荷本宮」を訪れれば、背中を押して下さるかもしれません。一度、ご参拝されては如何でしょうか。
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久保多渓心 のプロフィール

画家の父、歌人の母のもと、福岡市博多区で生まれる。
バンド活動を経て、DJ、オーガナイザーとしてアート系イベント、音楽イベントなどを多数手掛ける傍ら、フリーライターとしても活動。
音楽雑誌でのアーティスト・インタビュー記事、書籍、フリーペーパー、WEBなどの媒体で政治、社会問題から、サブカルチャー、オカルトまで幅広いジャンルでコラムを執筆。
引きこもり、不登校、心の病など自身の経験を活かし「ピアカウンセリング」を主軸にしたコミュニティを立ち上げる。後にひきこもり支援相談士として当事者やその家族のサポート、相談活動にあたる。
現在は亡き父から継承した一子相伝の墨を用いた特殊な占術『篁霊祥命』や、独自のリーディングによって鑑定活動を行っている。2021年で鑑定活動は16年目を迎える。
月参り、寺社への参拝による開運術の指導なども行う。
『AGLA(アグラ)』スーパーバイザーを務める。
2020年10月より活動名をマーク・ケイより、久保多渓心に改名。