【イルミネーション鳥居、日本最古の鳥居、並列鳥居】行ってみたくなる、変わりダネ鳥居⑦

2021.4.20

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久保多渓心 ( ライター・占術家 )

墨が織り成す一子相伝の占術 “篁霊祥命(こうれいしょうめい)” を主な鑑定手法とする占術家。他にも文筆家やイベント・オーガナイザーとしての顔も持つ。また引きこもり支援相談活動なども行なっている。

今回も、日本各地の珍しい鳥居の数々をご一緒に見てまいりましょう。

また、皆さんのお住まいの地域にある、珍しい鳥居、不思議な鳥居、異形の鳥居の情報がございましたら、どうぞ久保多渓心まで情報をお寄せください。

 

大藤神社(あしかがフラワーパーク)

栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」。春に行われているライトアップとイルミネーションは日本夜景遺産、日本三大イルミネーションに選定されているほか、全国イルミネーション・ランキングでは5年連続の1位を記録しています。

このパークのシンボルともいえる「大藤棚」には、「大藤神社」の扁額が掲げられたイルミネーション鳥居が建っています。何とも幻想的、かつ近未来的ですね!

鳥居の奥には巨大絵馬が設置されており、訪れた人が自由に願い事を書くことが出来ます。

元々湿地帯だったこのパークの敷地には、土壌の浄化と生命の活力を増大させる目的で、250トンを超える炭が敷き詰められているとか。

社殿や、祀られた神様がいらっしゃるわけではありませんが、炭の浄化パワーと、植物の発するエネルギーとが合わさった生命力あふれるパワースポットです。

大藤神社(あしかがフラワーパーク)
住所:〒329-4216 栃木県足利市迫間町607
HP:https://www.ashikaga.co.jp

 

甫登(ほと)神社

鳥取県西伯郡大山町に鎮座する、甫登(ほと)神社の鳥居はピンク色、そしてとても奇妙な形をしています。

貫には傾斜がつき、笠木の両端は男性器をイメージさせます。どことなく、人が手足を広げたような形にも見えなくはありません。

鳥居の横には甫登神社について説明する看板が建てられており、以下のような記載があります。

甫登神社

「原始女性は太陽であった。」・・・と言われ古より女陰を「甫登」と言い、古事記、日本書紀によれば、天岩戸開きのとき、天鈿女命(あめのうずめのみこと)は女陰(ほと)を露わにして天照大神に立ち向かわれ、暗黒の世に喜びの光を与えた女神と記されております。


この奥宮「甫登」の霊石は「ほととぎす橋」のたもとにあり、大昔より縁結び、安産の守護神として参拝されていた。

時はうつり世は異なり、男女両性の強壮は諸業の根元たるを知り、五体の煩いは勿論、商売繁盛交通安全、諸願成就を祈らんとする者、日毎に多く、美しき海、山河に恵まれ、自然神類多く宿る豊なロマンの里、中山である。

男根を祭る木の根神社も、ここより北九号線沿い(約十キロ余)逢坂八幡公園に鎮座まし、ましております。
読めば読むほど、謎が深まります・・・
奇妙な鳥居をくぐった先には、女性を象徴した奇岩が御神体として祀られており、安産・子宝のご利益を授かりに、各地からたくさんの参拝者が訪れています。
案内板の示す通り、甫登神社から北へ10キロほどの日本海側には「木の根神社」が鎮座しており、甫登神社と対を成すように、こちらには男性器そっくりだといわれる老松の根が御神体として祀られています。
夫婦円満のご利益があるとされ、願いが叶えば赤い腰巻きを奉納する習わしがあります。
甫登(ほと)神社
住所:〒689-3134 鳥取県西伯郡大山町高橋
HP:https://tourismdaisen.com/spot/59/ (大山観光局)

木の根神社
住所:〒689-3132 鳥取県西伯郡大山町松河原232
HP:https://tourismdaisen.com/spot/29-copy/

 

元木の石鳥居

「元木の石鳥居」Suz-b, CC BY-SA 3.0

ドスンと安定感のある迫力の佇まいを見せるのは、現存する日本最古の鳥居元木の石鳥居」です。
地元では「御立(おんたて)鳥居」と呼ばれるこの鳥居の背後には、山岳信仰の拠点として栄えた西蔵王の「瀧山」があります。瀧山は、天台宗開祖・最澄の弟子であり、第3代天台座主の慈覚大師・円仁により開山されました。
この御立鳥居は、瀧山参拝の入口の役目を果たしていたとされます。
御立鳥居(元木の石鳥居)
住所:〒990-2433 山形県山形市鳥居ケ丘9−30

 

坐摩神社

摂津国一之宮の「坐摩(いかすり)神社」は、通称「ざまじんじゃ」、一般には「ざまさん」と呼ばれ親しまれています。

ご祭神は、「生井神(イクイノカミ)」、「福井神(サクイノカミ)」、「綱長井神(ツナガイノカミ)」、「阿須波神(アスハノカミ)」、「波比岐神(ハヒキノカミ)」の5柱で、これを総称して「坐摩大神(イカスリノオオカミ)」といいます。

生井神、福井神、綱長井神は、生きるために必要な糧と繁栄をもたらす井戸水の神であり、阿須波神、波比岐神は、竈(かまど)神、つまり竈や囲炉裏など火を使う場所に祀られる、家族や家業を火の害から守る神です。

こうしたことから、坐摩大神は土地や居住地を守る神として信仰を集めています。

こちらの鳥居は、埼玉県秩父市の「三峯神社」、東京都墨田区の「牛嶋神社」などでも知られる三ツ鳥居(明神鳥居の両脇に小さな鳥居が2基組み合わされた鳥居)ですが、両脇の小さな鳥居は壁と一体化し、しかも扉が据え付けられています。この扉は締め切られており通行は出来ません。

本殿の裏にあたる西向きの鳥居も、壁と一体化した珍しい鳥居です。

坐摩(いかすり)神社
住所:〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目 渡辺3号
HP:http://www.ikasuri.or.jp

 

諏訪神社

鹿児島県肝属郡南大隅町に鎮座する「諏訪神社」の鳥居は、同型の明神鳥居が横に並んだ珍しい様式で「並立鳥居」といわれています。

対の鳥居は、縁結びにご利益があるといわれ若い女性の参拝者で賑わっています。左の鳥居から入り、右の鳥居から出る習わしがあるそうです。

この並立鳥居は鹿児島県に多く存在しています。

かつて薩摩の総社として信州の諏訪大社から勧請された諏訪大明神。

明治期になると、その多くは「諏訪神社」から「南方神社」に改められます。

諏訪神社のご祭神は、「建御名方命(タケミナカタノミコト)」と「事代主命(コトシロヌシノミコト)」ですが、明治5年に事代主命に代えて、建御名方命の妻である「八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)」が祀られるようになります。このとき、建御名方命の「御名方」の部分を取って「南方」と神社名を改めました。

現在でも、鹿児島県には諏訪神社と、南方神社の両方が存在しており、諏訪神社には建御名方命と、事代主命が、南方神社には建御名方命と、八坂刀売神の2柱が祀られています。

この並立した2本の鳥居は、同格の2柱の神に対応した鳥居ということになります。

諏訪神社
住所:〒893-2502 鹿児島県肝属郡南大隅町根占川南5076
HP:https://www.kagojinjacho.or.jp/shrine-search/area-oosumi/南大隅町/831/

 

参考文献

『鳥居 百説百話』川口謙二、池田孝、池田政弘著 東京美術
『鳥居』谷田博幸著 河出書房新社

久保多渓心 のプロフィール

久保多渓心

画家の父、歌人の母のもと、福岡市博多区で生まれる。

バンド活動を経て、DJ、オーガナイザーとしてアート系イベント、音楽イベントなどを多数手掛ける傍ら、フリーライターとしても活動。

音楽雑誌でのアーティスト・インタビュー記事、書籍、フリーペーパー、WEBなどの媒体で政治、社会問題から、サブカルチャー、オカルトまで幅広いジャンルでコラムを執筆。

引きこもり、不登校、心の病など自身の経験を活かし「ピアカウンセリング」を主軸にしたコミュニティを立ち上げる。後にひきこもり支援相談士として当事者やその家族のサポート、相談活動にあたる。

現在は亡き父から継承した一子相伝の墨を用いた特殊な占術『篁霊祥命』や、独自のリーディングによって鑑定活動を行っている。2021年で鑑定活動は16年目を迎える。

月参り、寺社への参拝による開運術の指導なども行う。

『AGLA(アグラ)』スーパーバイザーを務める。

2020年10月より活動名をマーク・ケイより、久保多渓心に改名。

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