明日への希望を誘うゴース『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第二十八回)』

2021.7.28

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京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

ずっと信じてきたのに、何度でも頑張ってきたのに、思うようにならない。

もう期待どころか希望も見えない。

出口が見えたと思っても、また振り出しに帰ったみたい。

このくり返しに、もはや信じることも希望さえも失われてしまう。

 

失望の連続が前を向けなくする

失敗したり、思い描いた結果に辿り着けないと、人はみな落胆します。

落胆し、挫折し、その繰り返しの行き着く先は、絶望に近い感情です。そこを乗り越えるには、迂回するか、出直すかしかないというのは、諦めでもあります。

もう何も信じられない。これ以上なにをやっても無理だと思う。

こんな気持ちは、強く感じれば絶望ですが、そんな状態の中にゆっくりと入り込んでいってしまっていると、自分では絶望と感じない可能性もあります。

絶望の淵では、もはや何も見えなくなってしまうように感じますが、感じない”無意識の絶望”は、自分の感覚に上って来ることはありません。

自分で自分の意識に蓋をしていて、傍観者のようにもう前へ進めない自分を淡々と見ているから、どうせやり直しても無駄、同じ結果になるに決まっている、と、諦めの極致にいるかもしれません。

どちらにせよ、これまで様々に手を尽くして、できる限りのことを頑張ってきたから、今ここではもはやだれがどんな励ましや手助けをしようとしても、受け入れる気持ちさえ失せていることでしょう。

外見上は、そんな周りのサポートを受け入れて頑張っているように見せて、実は自分の内心ではそれがムダだと決めつけているかのようです。

それは、意図していなくても、それをしたところでほとんど望みがないことを、周りの人にわからせようとする行為でもあったりします。



「今度こそ」「もう一度」は巡って来ないものなのか

希望が全く失われたと思うとき、信じることを止め、できるはずのことさえやろうとしなくなるのは、端から見ても仕方のないことと思えます。

例えば、難関の試験にチャレンジしているとき。

成績の上下も、体調の良し悪しや集中ができるできないの状況も、準備の渦中では、行きつ戻りつして、先が見えない。また、不合格で再チャレンジを繰り返しても、うまく行かないことが重なると、いつか目標を見失う。

例えば、病気の治療のとき。

よくなったと思っても、また容体が思わしくなくなる。頭では治癒の過程は一直線に右肩上がりばかりではないとわかっていても、肉体的な苦しさが精神力を削ぎ、諦める気持ちが大きくなってしまう。

こうした思いは、誰も責められるものではありません。

自分では、これまでいろいろ試し、努力して、何とか乗り越えようとしてきたけれど、結果に結びかなかったことで、既に望みを絶たれたと思っているからです。

周りの人からは、まだやれることもあり、本人がその気になりさえすれば、方法があるように見えるのですが、本人だけがそれを信じていないので、実際の物理的な変化を無視して、先の結末をネガティブなものと捉えて甘受しています。

深い絶望感を抱えていても、周りから見てまったくそうは見えなかったりするほど、心の闇は深まっているのかもしれません。


明日の希望こそが絶望を癒す糧


ゴース」は希望を持てず、全ての望みを否定してしまう人のためのレメディです。

バッチ博士が、古代ケルトの時代から使われている薬草「ゴース」に出会ったのは、1933年の春分の頃、テームズ河畔のマーロウでのことでした。

その頃のバッチ博士は、最初の12の花のレメディを作り、医者として患者さんの症状だけでなく、性格タイプや行動特性などをよく診て治療に当たっていました。

ただ、その12種だけでは結果を出すことができない、頑固な症例に対するレメディを見つける必要を感じていました。

寒く険しい冬の大地から、黄金色の花を咲かせるゴース。

「和名:ハリエニシダ」、「学名:lex europaeus」の名の通り、常緑で茎や葉に鋭い刺のある1mほどの灌木です。

春から初夏にかけては、芳しい香りを放ち、花の時期は3月から8月までと長く、咲き続けます。

その針のようなトゲは、動物たちに食い荒らされたり踏みつけられないように、自分を守りながら、さらにその自分の下の地表に育つ植物も守る役割を持っています。

トゲだらけの姿と裏腹に、植物としてのゴースの佇まいは、花の色、香りや形とともに、静かな気品と優しさを感じさせます。

レメディにするのは4-6月の最も花が咲き誇った頃、たくさんの株から花を集め、すき間なく水に浮かべ、太陽の強い光の元に置いて作られます。

多くのゴースのレメディの説明では、全ての望みを失って幸せから切り離されていると思う人、諦め、希望をなくし、ただ生きているだけの人に対するレメディ、というように書かれていることが目に付くので、重い苦しみを抱えた状態の人に必要なものと思われるかもしれません。

でも、自分の中に住み着いたように潜む、もうこれはどうしようもない、何をしても無駄なことだ、と蓋をしてしまったような静かな諦めの感情も、ゴースでほどくことができます。

ゴースはそんなとき、もう一度明日の結果を信じてやってみよう、という気持ちを呼び起こしてくれるでしょう。

この花が、春まだ明けない頃の寒さの中からも、明るい光のような花を開く姿が、闇の中でも信じて光を求める強さを示唆しています。

希望は、諦めない心にこそ帰ってくるものなのですから。


バッチ博士の言葉

希望が見えず行き詰っていて、まだ何かできることがあったとしても、そう信じることを諦めてしまっています。人の説得を受けたり、他の人を喜ばせるために、いろいろな療法を試みることがあっても、それと同時に、周りの人に良くなる希望がほとんどないことを納得させようとします。

『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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