2021.8.11
勇敢で強い人こそ、オークで安らぐひとときを『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第二十九回)』

前進し続ける。
誰もが何かを背負い、苦しくても前へ行く。
与えられた責任を果たすのは当たり前のこと。
ここで倒れるわけにはいかない。
限界を越えてこそ、結果の価値が高まるのだから。
誰に頼ることなく、黙々と責務を果たすひと
やらなければならないことがたくさんあるけれど、とにかくやらなければならない。
目の前のことをこなすので精一杯でもあるけれど、いずれにしても行かなきゃ、やらなきゃならないから、今日もとにかく頑張ろう。
自分が頑張らないと、何も前へ進まないのだから。
不平不満が頭をかすめても、それより先に進むことが大事。
周りからは手伝う、とか、代わりにやります、という声もかけてもらえて、ありがたい限りだけど、自分が踏ん張らなければいけない立場を自認している。
だから、今日も明日も決して諦めないで前へ進む。
こうした責任感が強く、広い心と大きな力を持った人の周りには、たくさんの人が集まります。
集まった人たちは、助けてくれる人でもあるけれど、また多くの課題を持ち込む人たちでもあります。
このように頼られる人は、そんな期待の膨らみさえ、自分だけで解決していこう、と、さらに頑張ります。
自分の心が折れそうになったり、病いに倒れそうになっても、それさえ、自分の力で克服しようとする姿は、堂々たる大黒柱であり、人の先頭に立つリーダーの理想像そのものです。
限界を超えてその先を目指したい
このような状態は、例えば国家の中枢にある人、大きな事業を興して多くの従業員や世の中を率いている人をイメージするかもしれません。
でも、実際にはこうした人は私たちの周りにもたくさんいて、例えば家庭の中で休みを取ることなく働き続けている母親にも、こうした状況を見ることがあります。
この人たちの特徴は、「自分が頑張り過ぎているとは思っていない」というところにも共通点があります。
自分で設定した目標だからこそ、それを越えることは当たり前のことと考え、できなければできるまでやり続けたいのです。
もしそこに一つだけ間違いがあるとすれば、「自分で設定した」目標に向かっているということ。
与えられた環境は、本来持てる力で切り開くもので、自分に無理を強いてまでやり続けなければならないものではないからです。
自分ができることを自覚して、その力を十分に発揮しよう、という自由さの中にこそ、先を切り開く力も湧こうというものでしょう。
あまりに強い使命感、忍耐力は、そんな当たり前のことさえ、忘れさせてしまいます。
だから病気になって自分の責務を果たせず、他の人を助けられない状態には、自分自身に不満を感じて、絶望するかもしれません。
勝利の象徴の木には、真の勝者を癒す可憐な花がつく
このような人のために、「オーク(ヨーロッパナラ)」のレメディがあります。
バッチ博士は1933年に、ゴースの次にこのレメディの必要を発想し、4月にクローマーに戻り5月下旬に太陽法でこのオークのレメディを作りました。
前回紹介したゴースのレメディが、容易に諦める人に対するのと正反対に、無理があっても決して諦めることがない人のためのものが必要と考えていました。
オークは、小さいものでも軽く2mを越え、大木に育ちます。
ドングリを作る木として知られていますが、その周りには、それ目当ての動物も、そしてたくさんの樹木、草花も、寄り添うように集まります。
古くヨーロッパでは、水脈の上に立ち、天と地を結びつける”世界の柱”を想起させるものとして敬われており、その下で王が即位し、統治を誓う神木でした。
ケルト文化でも、「木のなかの木」として位置づけられ、夏至祭の中心に立てられるシンボルツリーでもあります。
その姿は、強く大きく高く、男性的で、雄々しさを感じさせます。
にもかかわらず、バッチ博士は、この木の枝先につく、小さなかわいらしい雌花に魅了され、それを集めてレメディ化しました。
この雌花は、やや赤みを帯びていますが、香りもなく、葉陰に隠れて目立ちません。
そんな密やかな雌花のレメディが、何ものにも、特に自分自身に負けることを潔しとしない、勇敢なオークのタイプの人を癒すものとなったのです。
オークのレメディを飲むと、人に頼ることの罪悪感も消え、気づくと重荷を下ろしたような感覚が訪れます。気負いが去り、これまでにない軽やかさで、楽に前向きに物事に向き合うことができるようになるでしょう。
人に頼ったり、自分で自分の手綱を緩めるのは、明日の闘いにはもっと必要なことなのです。
限界を知ることは、負けではなく、次の一歩への大きな学びなのですから。
バッチ博士の言葉
日々の暮らしの中で、良くなろうと必死でもがいたり、戦ったりしている人のためのものです。どうにもならないように見えても、次から次へと挑戦し続けます。
とにかく戦い続けます。もし病気になって義務を果たせなかったり、人を助けたりできなくなると、自分に不満を感じます。
希望を捨てたり、努力を惜しんだりせずに、困難に立ち向かう勇敢な人です。
『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/