クリスタルボウルとの出逢い『神秘へ誘う不思議な楽器「クリスタルボウル」の世界(連載第1回)』

2019.4.27

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Magali Luhan ( 白い倍音の幻術士 )

2005年よりクリスタルボウルの活動をスタート。毎月の定期イベントのほか、各種コラボやリトリート、完璧な暗やみ空間など、全国で演奏を行う、旅するクリスタルボウル奏者。

はじめまして!水晶から作られた楽器「クリスタルボウル」を用いたイベントを全国で行なっているMagali Luhanと申します。

この連載では、クリスタルボウルの魅力や、音が持つ不思議なパワー、サウンドヒーリングと呼ばれる癒しの音楽会など、さまざまなことを紹介させていただく予定です。

今回は1回目なので、自己紹介を兼ねて、私とクリスタルボウルの出会いから書いてみます。

私とクリスタルボウルの出会い

それは初めての体験としては、あまりにも強烈なものでした。

気がつけば15年も前。2004年の秋。そのころの私は、贅沢はできないながらも日々を平穏に暮らし、それでいながら、どこかもうひとつ、 -おそらく多くの人と同じように- まわりと自分の間にある境界線を感じていました。

その感覚は私の幼少期と関わっていたように思います。あまり身体が丈夫な方ではなく、学校を休みがちで、校庭で遊ぶ同窓の声を保健室のベッドに寝ながら聞いているような子供でした。

また、私は非常に特異な名前を持っているため、初対面の人から「変わってるね」と言われるのが常でした。

私は他の人とは違う。そのころはその現実を「個性」として昇華させることができず、ただ「疎外感」が存在していました。

大人になった私は -おそらく多くの人と同じように- 「自分」を探して、辺境の旅や瞑想に明け暮れていました。

ある日のこと。私は東京で開催されていたアートイベントに遊びに行こうと電車に乗っていました。通勤ラッシュが終わった時間帯ということもあってか、車内はほとんど乗客がいません。窓からは秋の乾いた日差しが差し込んでいました。

ふと、目の前の座席に小学生くらいの女の子がふたりいることに気がつきました。なにか不思議な雰囲気を感じ、なんとなく記憶に残りました。

アートイベントの会場に到着し、いろいろと見て回っていると、電車で見かけた女の子たちがそこにいました。あ、同じところに向かっていたんだ。子供だけでこんなイベントに遊びに来るなんて珍しいなと思いました。あまり広くなく、人もまばらな会場の中、その子たちは楽しそうにはしゃぎまわっていました。

いろいろとウロウロと過ごし、お昼の時間になったので、近くのファミレスへご飯を食べに行きました。「それではこちらへ」と案内された席の隣には、なんとまたその女の子たちが座っていました。今度はご両親と一緒です。

さすがにその子たちも私に気づいたようで、

「今日よく会うお兄ちゃんだ!」

そんな感じで笑い合いました。すると、ご両親から「これも何かの縁ですし」と、一枚のチラシを渡されました。

クリスタル サウンド ヒーリング

水晶から作られた楽器を演奏するという内容でした。女の子たちのご両親は、クリスタルボウルを演奏する奏者とのこと。

前知識はまったくなかったけれど、直感的に「これは絶対に面白いはず」と思い、チラシに書かれた会場へ向かいました。

はじめてのクリスタルボウル体験

そこには見たこともない丸い楽器が並んでいました。これがクリスタルボウルというもののようです。でも、どのような音が鳴るのかさっぱり想像できません。

さらに、クリスタルボウルの演奏は寝転がった体勢で聞くとのこと。寝ながら聞く音楽なんて初めてです。用意されていたヨガマットにゴロリと寝転がると、チャンティング(詠唱)の歌が始まりました。

そして、「ごーん」という音が聞こえてきました。お寺の鐘のような、でもそれよりももっと柔らかく、丸い響きです。

ほほう、これがクリスタルボウルの音なのかと冷静に思えていたのも束の間、音が鳴らされるたびに、自分の意識と肉体に鮮烈な心地よさが走ることに気がつきました。

まるで神の雫・ソーマを一滴ずつ垂らされているように、一音ごとに自分がそのソーマに浸され・満たされていくのです。やがて、完全に意識と肉体がソーマと一体になると、私のすべての感覚は私という「個」から抜け、より大きく自由な世界へと誘われました。

私はそのとき、幼少期の記憶を思い出しました。まだ「文字」や「曜日」の概念が理解できず、自由な文字を作って遊んでいたこと、自由な曜日を作って独自の時間軸を過ごしていたこと。すべてが純粋な経験で溢れていたころの記憶です。

ああそうか、自分にはこんな記憶があったのかと、懐かしく、可笑しく感じていました。

どれだけの時間が経過したのかさっぱり分からないころ、遠くから何かが聞こえました。人の声のようです。どうもそれは、クリスタルボウルの演奏が終わったことを告げているようでした。私も再び私へと戻らなくてはならないようです。

ゆっくりと意識と肉体を起こすと、自分に「気」のようなものがみなぎっていました。呼吸は深く、目に見える世界も、どこか先ほどまでとは違っているようです。

大きな感動とともに、大きな混乱を覚えました。音を聞くだけで、どうしてこんなことになるのか、この感覚は私だけのものなのか、それとも私ではない誰かも同じような感覚になるのか、とにかく知ってみたいと思いました。

それからしばらくした後、私もクリスタルボウルを手に入れ、ああでもない、こうでもないという試行錯誤が始まるのでした。

やがてそれが私の人生に深く関わってくるとは、このときは想像できませんでした。

次回は、この不思議なクリスタルボウルについての解説をさせていただきます。お楽しみに!

クリスタルボウルについてのお断り

追伸として、お断りを書かせてください。

クリスタルボウルの歴史はとても浅いです。クリスタルボウルという楽器そのものが誕生してから、30年程度の年月しか経過していません。私も含め、多くの「クリスタルボウル奏者」と呼ばれる人たちは、自分が理想とする世界を日々模索し、切磋琢磨している状態です。

そのため、奏者ごとに演奏方法や世界観、得られる体験が大きく異なっています。私の演奏と、また別の方の演奏はまったく違っていたりするのです。びっくりするくらい違います。

もし、ご興味がありましたら、さまざまな演奏に触れていただいて、自分の好みに合うものを見つけてみてください。きっとそれはあなたの新しい価値につながっていくと思います。

また、クリスタルボウルの体験は医学的な根拠が広く認められたものではありません。特定の疾病を治療・治癒するものではなく、自分の内面・可能性と向き合うための体験だと認識いただけましたら幸いです。

Magali Luhan のプロフィール

Magali Luhan

00年代初頭から、古代のシャーマンや精神探求者が追い求めた世界を夢見て、さまざまな手法を用いて深い意識やヒーリングへのアプローチを行う。

そこで得られた体験とクリスタルボウルの体験が非常に近いことに衝撃を受け、2005年よりクリスタルボウルの活動をスタート。

毎月の定期イベントのほか、各種コラボやリトリート、完璧な暗やみ空間など、全国各地で年間100回を超す演奏を行う、旅するクリスタルボウル奏者。

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