パインの花の力で自分を赦す『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第三十七回)』

2021.12.1

  • twittertwitter
  • facebookfacebook
  • lineline

京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

自分がいけなかったという思い。

うまくいったようだけど、もっとよくできたはずだと悔いている。

全て自分の責任だ。

ある意味”善”と思えるこの意識は、過剰になりすぎると、自己と他との責任の境界を曖昧にし、自分を縛るネガティブな感情になります。


申し訳ないと思う気持ち

私がもっとちゃんとやっていれば、周りに迷惑をかけることはなかったのに。

みんなは気にするなと言うけれど、これは自分の責任だ。

そのことを思うと悶々と落ち込んで来る。

成果にも疑問がある。もっともっとできたはずなのに、十分やりきれていない。自分は価値のない人間なんじゃないか。

重みは違えど、後ろめたい気持ちだったり、自分を責めたり、罪悪感を持ったり、ということは、日々起きては、消えていきます。

でも、そうしたことが重なったり、積もり積もった挙句、責任はすべて自分に置く癖がついてしまっていませんか?

上司から呼ばれただけで、話を聞く前から「すみません」、が枕詞になったり。

街中で歩いているときも、頭を下げて謝って歩いていたり。

知らず知らずのうちに、世界の良くないことは全て「自分のせい」、と過大な責任を負ってしまっているようです。

後悔と罪悪感をバネに

パイン」は、このように、常に自分を悔いて責めている人のためのレメディです。

パインがポジティブな状況にある人は、揺るぎない価値観を持っていて、そのおかげで理想を高く保ち、そこに自分の力以上のエネルギーさえも受け止めることができるので、更に広い世界に果敢に進んで行けます。

ただ、それを求め過ぎてひとたびバランスが崩れると、欠けていること、足りていないことばかりに目が向いて、自分がやるべきことができていない思いに捉われます。これがパインのネガティブな状態です。

そんな罪の意識が強くなると、自分を赦すことを忘れ、自分自身の中へ中へと閉ざしてしまうので、再生のエネルギーが降り注いだとしても、それを自分の中に活かすことができません。

常に自分を責め続けることは、不健全で、病気を生み出す原因ともなるでしょう。

 

自分を赦すこととは

パイン(ヨーロッパアカマツ)のレメディは、1935年の春に煮沸法で作られました。

常緑の針葉樹の代表ともいえるパイン、松は、寒さの中でもしっかり育つ木です。

花は、雄花と雌花が同じ木につきますが、雌花は枝の先、上のほうにつき、雄花はその下のほうについています。

特に5-6月頃、雄花はたくさんの花粉をまとい、それが風に乗って雌花の元に行きます。

雌花は、1年目は赤い松ぼっくりの形で、その鱗片の内側に胚珠を守っています。そこに花粉がつきますが、翌年緑の球果となるまで、その中でゆっくりと受精します。

球果の中で種子が熟すのは、またその1年後で、木質化して松ぼっくりになっていきます。

種子が実ると、雨を避けて乾燥している時に、松かさは開き、翼のついた種を放出します。

5月から6月頃、雄花は特にたくさん黄色い花粉がついている若い枝を採って、雌花の枝と一緒に煮沸してレメディにします。

パインのレメディを飲むと、行き過ぎた自分を縛る責任感から解き放たれます。

自分の責任の範囲を知ることが、自分にとっても周囲にとっても大事であると気付き、自分自身と自分の信念を尊重することができるようになるでしょう。

先へ進むことを焦らず、寒さの中でもやせた土地でも、我慢強くそびえ立つパインは、光り輝くような針葉の濃い緑が、「自分を責めすぎないで」と語りかけているようです。


バッチ博士の言葉

自分を責めてばかりいる人のためのものです。うまくいっている時でさえも、もっとうまくできる筈だと考え、決して自分の努力や結果に満足することがありません。一生懸命努力し、失敗すると自分を責めて非常に苦しみます。

時には、他の人が原因で起こった失敗でも、自分のせいだと考えます。

『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


おすすめ関連記事