心にしなやかさをもたらすウィロー『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第三十九回)』

2022.1.12

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京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

世の中は不公平にできている。

自分ばかり損している気がする。

うまいことをやって得をしている人を見ると腹立たしい。

一度そんな思いが頭をもたげると、この世のすべてが自分に背いているように感じたりします。

”うらやましい”が、”うらめしい”としか思えなくなったら、ネガティブ思考の赤信号。


自分は被害者

自分は運が悪く、不幸だと思う。

人と比べて自分が不公平な立場にあるように思う。

ふとした時にこう感じることは、よくあることかもしれません。

ただ、状況が好転しなければ、ネガティブなスパイラルに入り込み、何をしてもうまくいかない、自分はいつも損な役回りでしかない、何を見ても自分より悪い状況はない、としか思えなくなります。

周りの人には良いことが訪れても、自分だけにはそうしたことは巡って来ないと感じていると、どんな状況にあっても自分は被害者だと感じるでしょう。

うまくいかないのは、自分が不公平に扱われているからで、それは努力ではどうしようもない、という思いは、自分の中だけにくすぶり続け、誰にでも、何にでも恨みがましい思いでいっぱいになっていきます。



成功にはひとそれぞれいろいろな形がある

どんなときでも、物事が思い通りになることばかりではなく、思っていた半分もできなかったように思うことがあります。

それは自分の実力も、周りの影響も、そのどちらも関係します。

でも、うまくいかなかったとき、その事実をどう捉えるかは、その後そこをどう乗り越えられるかに大きく関係します。

「挫折は試練」と捉えている限り、それは次への原動力ともなりますが、これを「なぜ自分ばかりうまくいかない?」と思い始めると、乗り越えられず、不公平を感じて苦しむことなってしまいます。

これは、”成功”だけが人生の幸せと思いこみ、追い求めてしまうからに他なりません。

そこにこだわると、成功できなかったことは不幸で、そこまでの努力や頑張りすべてを否定し、無にしてしまいたい思いでいっぱいになります。

その時にはもはや、悔しい気持ちを感じずに自分の境遇を受け入れることができません。

こうした状況に陥ると、前に楽しめていたことさえ、興味が持てなくなり、不平不満を言わないでその先へ歩みを進めることができないでしょう。


風とたわむれる自由さを手に  

ウィローセイヨウヤナギ)」のレメディは、そんな自分の内面にくすぶるような被害者意識や自己憐憫の思いをゆっくり癒します。

ヤナギは世界に350以上のたくさんの種類があります。たやすく交配してしまい、成長が早いので、種の境界がわかりにくいとされています。

バッチ博士が1935年に煮沸法でレメディを作った株は「Salix vitellina」という学名を持ち、冬に落葉すると、まるで卵の黄身のような色の枝が目立つ、特徴的な種です。

イエローウイロー、ゴールデンウィローとも呼ばれます。

枝はしなやかで、細長い柔らかな葉が風になびく様は万国共通。

外から見えない部分では、水の多い土壌を好み根を深く張るので、水分を多く含み、簡単に折れたりしません。

日本には「柳に雪折れなし」ということわざもあります。

細く高く伸びるヤナギは、一見弱く脆そうですが、本来持つ柔軟性や吸収力によって、とても強い圧力も風も、やり過ごすことができる力を秘めています。

5月の頭頃に、湿った土地で開花する花は、雌花と雄花が別の株に現れますが、風に乗って受粉をします。レメディはその両方を多くの株から葉と共に採り、煮沸法で作ります。

古代から、魔女や、死者、幽霊と結びつけられてきたウィローは、しなやかさに守られた強さと、明るく輝く姿にもかかわらず、陰の面ばかり注目されているように感じます。

ウィローのそのポジティブな特質は、自分を犠牲者の立場に押し込めることから、自分が運命の主人公であるという思いに転換し、苦々しい思いから解放されるような励ましを与えます。

辛い経験も苦い思いも、そして光り輝いて風に負けないその姿も、どちらも明日への糧となれるのですから。


バッチ博士の言葉

逆境や不運に苦しんでいる人のためのものです。人生に成功をもたらしてくれるかどうかで判断するので、不満を言ったり、憤ったりすることなく逆境を受け入れることが難しい人のためのレメディです。なぜ試練に合うのかわからず、不公平だと感じ、みじめになります。しばしば、昔好きだったことにも興味を失い、やろうとしなくなります。

『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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