2022.4.6
変化に惑わないためのウォルナット『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第四十五回)』

新たな一歩を踏み出そう、という人に。
古い考えや習慣に縛られて、先に進むことが難しいと感じている人に。
自分を縛るものを自分で解くのは難しいけれど、それでも前に進むためには、しがらみを抜け出て新しい世界へ。
新しい人間関係や環境に馴染めない
人は、経験により、物事を選択し、決断していきます。
これまでに得たもの。
物質的には財産や資格、地位。
無形のものとしては、人とのつながりや受けた愛情、知恵など。
変化の局面にあれば、自分を支えてくれるそれらのものは、どれ一つ失わずに、先に進みたいと願うものです。
でも、新しい環境に身を投じなければならないとき。これまでと全く違う場で自分の力を発揮することを期待されるとき。
希望に満ちて新生活をスタートしたものの、これまで培ったものが、先に進むのを阻む足かせのように感じることがあります。
あるいは、新たな場に飛びこむ覚悟をもって気負うあまり、過去の一切を捨ててその場に合わせる方法を選ぶ人もいるかもしれません。
それでも、自分の言動が何かしっくりこなかったり、いつも以上に、周りのひとの反応、振る舞いが気にかかったりします。
普段の自分を思い出せなくなって、環境の違いに敏感になっている自分に気づくと、さらに動きがちぐはぐになっていることを切実に感じたりします。
人生の変わり目に、恐れず前へ進むためには
生活の変わり目、人生の転換点にどう自分を保つか、
”これまで”と”これから”の間で、どちらにも行く道を見出せないように感じて、自分の存在意義にも否定的になるかもしれません。
周りの影響を強く受け過ぎて、本来はわかっているはずの自分の長所や、課せられた大事な使命が、見えなくなってしまうからなのでしょう。
こうした時間の落とし穴のような隙間は、誰にでも訪れる「通過儀礼」ですが、渦中にいると、焦りと自己嫌悪で、迷いが大きくなってそこから抜け出て先に進むのが困難に感じます。
新しいことに向かい合うには、そのことだけに注力すればよいのですが、多くの時、私たちは、周りの意見やムードに左右されてしまいます。
ウォルナットのレメディは、何か新しいことを始めたり、これまでと違うところに入っていくときに感じる、躊躇や緊張を落ち着かせてくれます。
入学、就職、引っ越し、結婚、妊娠など、節目となる変化への移行もスムーズにしますが、日常の中で日々役割を変えたり、切り替えが必要なときにも役に立ちます。
思春期や更年期も、物理的にはホルモンバランスが大きく変化するときですが、心とからだがちぐはぐに感じたり、いつもの自分でないように思うことで、その変化に対する不安に押しつぶされそうになる側面もあります。
そうしたときにも、ウォルナットは大きな助けになります。
殻に覆われた柔らかい実を育む、堅牢な木
「ウォルナット(ペルシャクルミ)」は、30mほどにまで伸びる、立派な樹木です。
レメディを作るには、たくさんの枝先から、雌花のついた若枝のみをたくさん採取して、煮沸法で作ります。
クルミの花は、葉が開く前か開く頃に、雄花も雌花も同じ株につきます。
雌花は、枝の先にひとつから2-3のまとまりでつき、たくさんの雄しべを持った緑色の雄花の花粉を待ちます。
雄花は前年の枝に、雌花はその年に伸びた新しい枝の先につくのが特徴的です。
他の煮沸法の花と違い、前年の枝の雄花は使わず、雌花だけから作られるウォルナットのレメディは、過去とのつながりについてこの花が示唆することを表しているのかもしれません。
クルミの実は、最初は緑の皮に包まれていますが、熟すと割れて、中から堅い実がさらに中心にある柔らかで栄養豊富な核を守ります。
クルミは、成長に多くの時間を割きます。
実が落ちて地に根を下ろしてから、24年経って初めて花が咲き、実にいたっては100年を経て最もよく実ります。
時を焦らず、自分を貫いていくことが、次への成長の糧であることを、身をもって示しているようです。
バッチ博士は、次に進む強さを助けるレメディ、ウォルナットを「呪いを解くもの」「突破をもたらす花」「魂を開放する助け」など、さまざまな表現で紹介しています。
変化には、あれこれ迷う前に、まず飛び越えるための”自分の決意”が必要です。
ウォルナットは、自分の中の一貫性に道筋を与え、迷うより先に、思いを前に進めてくれるでしょう。
バッチ博士の言葉
人生におけるしっかりした理想や野心を持ち、それを遂行していますが、まれに他の人の熱意や説得や強い意見に振り回されて、自分の考えや目的や仕事から離れてしまうことがあります。このレメディは、このような人に一貫性を与え、外部の影響に左右されにくくします。
『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/