2022.4.20
チェストナットバッドで経験から学ぶ『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし』(連載第四十六回)

何度同じ失敗をしたら気が済むのだろう?
ダメな自分、と思いながらも先に進まなくては。
紆余曲折ありながらも前に進めるから、進んだ先で、いつの間にか前と同じ間違いをしていたことに気づくことも。
ああ、私って、こういうところがだめなのよね。
性格なのか、癖なのか、でも気を取り直してまた先を急ごう。
また同じ間違いを繰り返す日々
子供の頃、足し算の繰り上がりがわからなくて苦労した、とか。
蓋をしっかり締めないでカバンの中に水筒を入れて水がこぼれてしまったけれど、割とこうしたことをやりがち、とか。
同じところに行くのに、いつも道を間違えて、まともにたどり着けたことがない、とか。
何度聞いても覚えられない、何度注意されてもうっかり間違える。
忘れ物・落し物はしょっちゅう、カギを閉め忘れたり鍋をこげつかせたりはお得意。
同じ本、似たような服を買ってしまっていくつもある、などなど、何度やっても懲りない失敗の数々。
誰でも、こんな日常的な出来事で、なにかひとつくらいうまくできないことがあったりしませんか?
そして、意外に人生の転換点でも、結局同じ運命がやってくる、と感じているかもしれません。
前の会社に不満があって、転職したけれど、また同じような目にあって、再び就職活動をしなくてはいけなかったり。
前のパートナーはこりごり、と思った矢先、運命の相手にようやく出会ったけれど、結局似たタイプの人が好きになっているような気がしたり。
人を助けたり助けられたり、人を信じることでも、同じようなことを感じる人もいるでしょう。
周りから、前と同じことを繰り返してる、と言われても、”今度こそは”違うと言っていませんか?
あるいは、まったく運命論者ではないはずのに、自分の失敗はまるで運命に定められたかのように、”仕方ないもの”と認めてしまっていませんか?
もっと現実を見て、経験を活かして
次こそは、新しいやり方でここを乗り越えようと思う。
これまでのことは忘れて、自分なりのやり方を見つけ出さなければいけないと信じる。
だから先を急ぐあまり、考えているようで、実は失敗の原因は見過ごされ、こうして人は同じ間違いを繰り返してしまいます。
日頃の簡単なミスであろうと、人生を揺るがす重大な決断の失敗であろうと、その原因はよく考えれば明らかなことであっても、それに気づきたくないのか、傷を深めたくないと無意識に思ってしまっているのか。
大抵はそれを大きな失敗と思わず、”よくあること”で片づけて先に進むことが、元気の秘訣であったりします。
もしかすると、失敗を見て客観的に原因を発見できるのは、周りにいる人の方かもしれません。
本人には、成功のイメージはありますが、他の人のやり方に学んだり、自分のやってきた方法を見直す力が欠けています。
描いたイメージに到達するためには、物事をありのままに見て、それを現実の世界とすり合わせることで、自分の内面と外の状況をうまく調整するのが、最も早道なのです。
未成熟な柔らかな芽が内包するもの
「チェストナットバッド」は、同じことを繰り返しては、似たような失敗を繰り返し、思い描いたとおりに進めない人のためのレメディです。
チェストナットバッドのレメディは、ホワイトチェストナット(セイヨウトチノキ)の新芽から煮沸法で作ります。
ホワイトチェストナットは、早春に、その枝の先端に、この先葉と花になる要素を抱き込んで芽を結びます。チェストナットバッドのレメディは、この芽を4-5月の頃採取します。
バッチフラワーレメディの中で、ひとつの植物から2回、違うタイミングでレメディを作るのは、このチェストナットバットとホワイトチェストナット以外にありません。
マロニエの名で、ヨーロッパの各地の公園や道路沿いで親しまれるこの木の、まだ柔らかく未成熟な芽は、まだどんな花が咲き、どんな香りを振りまくのかも、外に表してはいませんが、注意深く観察すると、多くの可能性に気づかされます。
チェストナットバッドを飲むと、経験から多くを学ぶことができ、その柔軟な思考が、行く先に新しい道を拓いてくれることでしょう。
こう考えると、”間違える前に”チェストナットバッドを飲むのは難しいかもしれません。自分が次にすることが間違いだと思う人は誰もいないのですから。
であれば、せめて、”ああ、また間違えた・・・”と思ったときには、自分を恥じたり責めたり、ましてや間違えたことを忘れる前に、チェストナットバッドのレメディを2滴飲んでください。
次はきっとうまくいくから。
バッチ博士の言葉
観察や経験をうまく生かす事ができず、日々の暮らしから教訓を得る時も、他の人より時間がかかる人のためのものです。
普通なら一度経験すれば十分な時でも、このタイプの人はもっとたくさん経験しなければならないように思い、教訓から学ぶために、時には何回も繰り返します。
その結果、残念なことに、一回やれば十分な時でも、あるいは、他の人の間違いを見てそれを教訓にすることができる時でも、何度も同じ間違いを繰り返してしまいます。
『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/