2022.4.28
ワタシを活かせる仕事と出会おう!②『私らしく生きるための東洋の智慧(連載第二十一回)』

四柱推命で知る私たちの適職
四柱推命ではみなさんの命式から、「ライクワーク(好きな仕事)」「ライスワーク(生計を立てられる得意な仕事)」「ライフワーク(やりがいを感じられる仕事)」という3つの側面で、【適職】を診ることができます。
これら3つの要素が交わるところが、もっともご自身を活かせる仕事というわけです。
私たちが自分の才能を発揮したい!と行動するとき、一番大切なことは「何をするのか」よりも「どのようにやるか」。
つまり職業そのもの以上に、どんな仕事であれ、生まれもった質を活かした働き方ができているかどうかがポイントになります。
例えば、私たちが学生時代に出会ってきた先生たちを思い浮かべてみてください。
真面目でしっかり基礎を教えるのが上手な先生、遊び心を取り入れて飽きない授業をしてくれる先生、熱血漢で生徒のことを一番に考えてくれる先生…
そのように様々な先生がいたのではないでしょうか。
ぜひ「どのようにやるか」に焦点を当てながら、私たち基本命の中にいる8人の小人たちの代表【日干】から、才能を存分に発揮できる働き方を探ってみてくださいね。
それでは、今回は基本命の日干が火行である「丙(へいか・ひのえ)」「丁(ていか・ひのと)」
そして土行の「戊(ぼど・つちのえ)」「己(きど・つちのと)」の4タイプの【適職】についてお話したいと思います。
木行である「甲(こうぼく・きのえ)」「乙(おつぼく・きのと)」の方たちは、前回のコラムをご覧ください。
ワタシを活かせる仕事と出会おう!『私らしく生きるための東洋の智慧(連載第二十回)』
まずは早速、ご自身の日干を下記の干支カレンダーにて調べてみましょう。
【日干支】の最初の一文字目がみなさんの日干となります。
日干が【丙(へいか・ひのえ)】の方
太陽を象徴する日干丙さん。
そこにいるだけでパッとまわりが明るくなるような、そんな影響力を持っています。
五行の火には「拡散性」という質があります。
注目を集めやすい華やかな魅力をもっていることもあり、マスコミやSNSなどで情報発信するような仕事も良いでしょう。
太陽のように広くあまねく照らすというイメージからも、そのスター性を感じることができると思います。
かの有名な美空ひばりさんは日干丙の方でした。まさに大スターですね。
主体となって動けることが理想的ですので、事務のようなサポートに回る仕事よりも、営業などアクティブに働ける仕事が向いています。
リーダー的立場に抜擢される人も多いでしょう。
マイペースな一面も持っていますので、フレックスなど自分で時間の使い方をコントロールできる職場をおすすめします。
「誰かの役に立っている」と感じられるかどうかも大切なポイント。
人に何かを与えたい、頼りにしてほしい、という想いが根底にあり、それを通してやりがいや自己価値を感じることができるのです。
看護師や弁護士、カウンセラーなどとして活躍する丙さんも。
そんな丙さんは感情表現がストレートで、子どものようなところがあります。
社会に出ると、ときに「相手の言葉の奥にあるものを読み取る」ということが必要な場面に遭遇しますが、そこに苦手意識を感じる丙さんも多いのでは?
持ち前の天真爛漫さを魅力として感じてくれる仲間を作ること、そして同時に、人間関係において、まわりに同じ価値観を求めすぎないことを大切にしましょう。
衣食住に関係する仕事に縁ができやすい日干でもあります。
日干が【丁(ていか・ひのと)】の方
暗闇を明るく照らすキャンドルの質をもつ日干丁さん。
「この分野で」「この地域で」「この職種で」自分は活躍するのだと決めると、そこに徹底的に力を注ぎ込むことができる、一点集中型です。
ですので、丁さんは一生をかけて情熱を注げる仕事に出会えるかどうかがとても重要!
その仕事にやりがいや喜びを感じられるか?
何よりもまず、それを基準に仕事を選びましょう。
一人で黙々と取り組めること、没頭できることが向いていますので、組織の歯車になるような生き方では気力を奪われてしまいます。
また、人と競う仕事は自分のペースを乱されるので得意ではありません。
専門職、繊細な感性を活かすことのできるクリエイターなど、自分と内側で対話しながら何かを生み出したり表現したりできる、職人的な仕事がおすすめ。
ストイックで完璧主義なので、素晴らしい仕事を完成させることができるでしょう。
フィギュアスケーターの羽生結弦選手が日干丁なのですが、まさにご自身の質を活かしていらっしゃるなと、これを綴りながら感じています。
冒頭にも書いたように、丁火とはキャンドルや電灯のような人工的な灯りです。
自然光である太陽(丙)とは違い、自分の輝きを持続させるには燃料、つまりインプットが必要。
気分にムラが出るなど調子が出ないときは、魂がこのインプットを欲しているときかもしれません。
自分の専門分野の学びを深めたり、感性を磨くものに触れる機会を増やしたりと、心が喜ぶものを多く取り入れていきましょう。
燃料を自分に注ぐことでエネルギーを取り戻し、本来の力を発揮できるだろうと思います。
日干が【戊(ぼど・つちのえ)】の方
山を表す戊を日干にもつ人は、人を惹きつけるカリスマ性の持ち主。
おおらかで優雅な雰囲気は、どんな人でも受け入れてくれそうな安心感をまわりに与えるので、戊さんのところには多くの人たちが集まります。
人々が美しい山を目指してそこへ登るように。
そのようなイメージから、外回り営業など自分から動く必要のある仕事よりも、あちらから自分のいる場所へ訪れてもらうような働き方が向いているといわれます。
また、おっとりしているので、時間をかけてじっくりとキャリアアップしていけるような環境を選びましょう。
変化の激しい業種も苦手分野なのでなるべく避けて。
夜勤があったり移動ばかりの仕事よりも、ルーティーンが決まった仕事の方が、地に足が着き安定した生活が送れます。
何事も途中で投げ出すことなく、コツコツと力を積み重ねていける戊さん。
現代はスピード感が求められる仕事が多いので、戊さんにとってはちょっと生きづらい時代といえるかもしれません。
思い当たる人は、景気に左右されにくい公務員や学芸員、会社員でも比較的安定しているインフラに根差した業種を選択してみては。
自分のこだわりを大切にしながら、焦ることなく高い山(目標)を目指していってください。
ちなみに、有名人ではIKKOさんがこの戊タイプ。
美のカリスマと呼ばれていますが、その人間的な魅力に惹かれる人たちも多いですよね。
日干戊の方だと知り、とても納得でした。
彼女のように人としての魅力を磨いていくことで、愛情深く面倒見のよいあなたのまわりには、ますます人が集まってくるだろうと思います。
日干が【己(きど・つちのと)】の方
日干己さんの堅実さと粘り強さは、十干の中でナンバーワン。
努力家であることに加えて吸収力が高いので、物知りで頭の良い人も多いです。
目立たないけれど実力派で、縁の下の力持ちとしてまわりを支えるタイプ。
更には穏やかで親しみやすいので、人々から厚い信頼を寄せられます。
クリエイターのようなひらめきや瞬発力はありませんが、リピーターや常連のお客様をコツコツと増やしていくことができる人です。
そんな才能を活かせるよう、安心感と信頼が重視される仕事や職場を選ぶとよいでしょう。
皮膚感覚で仕事をしていくタイプですので、ITのようなバーチャルな世界ではなく生活に根差した仕事が向いています。
特別な人たちに向けたサービスよりも大衆向け、多くの人にとって欠かせないものや身近なものに携わるのがおすすめ。
また、その皮膚感覚は職場の人間関係でも活かされます。
同僚や取引先、お客様との触れ合いを大切にしながら、おおらかに分け隔てなく人と付き合える己さんは、集団の中でこそ力を発揮します。
フリーランスを選んだとしても、たくさんの人と積極的に関わっていきたいところです。
己は畑や大地の象徴ですが、畑で栄養たっぷりの野菜を育てるように、人を育てたりプロデュースしたりするのも己さんの得意分野。
AKBグループのプロデューサー 秋元康さんが日干己なのですが、人を育てる側として第一線で活躍され続ける姿は、この質あってこそなのでしょう。
己さんにとって苦手なことのひとつが、変化すること。
しかし、変化を受け入れ新しいものに触れることで、大地が耕されて豊かな土壌が育っていきます。
多くの人と関わりながら、意識的に新しい風を入れてくださいね。
次回は日干に金気(庚・辛)と水気(壬・癸)をもつ皆さんの適職についてお伝えします。
星川亜輝子 のプロフィール

会社員時代、セルフケアのために学んだアロマテラピーの奥深い世界に魅了され、本格的にアロマセラピストの道へ進むことを決意。
2008年から約5年間、福岡市内のリラクゼーションサロンにてリフレクソロジーや整体、ロミロミなどを通し、のべ7,000人以上のお客様のボディケアを担当。
その後、自分の今後を悩み始めたタイミングで、イギリス発祥のオーラソーマ®と再会。サロンの店長として日々奮闘する傍ら、オーラソーマの探求をスタートする。
より自分らしい生き方へとシフトさせてくれたオーラソーマの魅力、そして、体だけでなく心をケアすることの大切さをもっと伝えていきたいと、2013年5月【Kwan-Yin クワンイン】をオープン。
5周年を迎えた2018年5月、結婚という転機を迎えて自宅サロンとして再出発。
「心身両面、そして魂からの歓びと幸せをサポートする」という想いは変わらず、新たに四柱推命や陰陽五行を取り入れたメニューを提供中。
ホームページ→ https://www.kwan-yin.jp