愛と嫉妬を癒すホリー『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし』(連載第四十九回)

2022.6.1

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京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

嫉妬や復讐心

羨望や猜疑心

否定したいけれど、きっと誰の心にも浮かんでくる思い。

そんなつらい気持ちを自分の中に感じたときでも、助けになるフラワーレメディ「ホリー」があります。

 

最もネガティブな感情とは

嫉妬。

自分に関わらないことでも、”嫉妬”というその言葉を聞くだけでも嫌な感情が湧くかもしれません。

どんな感情も、誰にでも同じように起こりうることと分かっていても、嫉妬心だけは持ちたくない、持ってはいけないように思う人がほとんどだと言います。

憧れが小さな嫉妬に変わることもあれば、長く耐え忍んだ結果の憎悪に近いような強い攻撃的な感情になることもあります。

そしてそれは恋愛感情にまつわるものから、友人や、家族まで、そして会ったこともないけれど名の通った人に対して感じることもあります。

このように私たちは、日々そんな思いを抱いているのですが、なぜそれほどまでに“持ってはいけない感情”のように思うのでしょうか。

それは、私たちが日々感じる感情の中でも、その思いは辛く苦しく、そこから抜け出すのが難しいと感じること。

そしてそんな感情が起こるのが無意識下のことであっても、何か不快な感覚を覚え、それを払いのけることができないからなのです。

 

”嫉妬”を善なる場所に置いてみる

嫉妬心は高じると、"顔も見たくない" "同じ空気を吸うのもイヤ"、という不愉快な気持ちになったり、時に怒りが爆発するような衝動を感じることもあります。

こんな思いを持ってはいけない、と思っても、むしろ自分の中に留めることができず、溢れるように雪だるま式に膨れて、現れようとします。

このホリーの思いは、ほとんどが自分の内なる思いから始まるから、余計苦しいのです。

ネガティブな感情の多くは、実際には生活や環境、人間関係の中から生み出される、他力的なものがほとんどです。

否定的な状況にあっても、自分だけは気持ちを保とう、とすることで私たちは平穏に暮らそうと努力しています。

しかし、嫉妬や羨望は、状況がそうするより前に、自分自身が心を閉ざすことから起こります。人は無意識にそれを知っているから、この思いに苦しむのです。

嫉妬だけでなく、自分にはないものを求める羨望、良いものをそのまま受け止められず疑いを持つ猜疑心なども、同じ心の動きから起きてきます。

つまりは、相手や対象に対する、深い愛による強い執着が、その根底にあるのです。

愛なきところには嫉妬が生まれない、とすれば、私たちはその怒りにも似た感情を、無きものにしようとしたり、自分を責める必要があるのでしょうか?

愛の思いは、純粋に持ち続けたいものですが、それが傷つきそうになった時、私たちは無意識に嫉妬心を発動させ、その力で苦悩を癒やそうとしているのかもしれないのです。

 

普遍的な愛を求めて

雌花                                    雄花

嫉妬や猜疑心などの思いを鎮め、真の愛情のありかを気づかせてくれるレメディは、「ホリー」。英名はHollyと書き、”holy”(聖なる)とも語源を同じくする植物、セイヨウヒイラギです。

1935年初夏、バッチ博士は、緑濃く光る、しかし鋭い棘のついた葉を広げる、常緑の小高木、ホリーからレメディを作りました。

夏の間はミルクのような白い花をつけ、真冬には小さな真紅の実をつけることから、ケルトでも古くから聖なる木として珍重され、キリスト教でもイエスの苦しみの象徴として、クリスマスの時期に飾られます。

雌花と雄花は、それぞれ別の株につきます。

雌花はネバネバしていますが、雄花は粉っぽく、それぞれ4枚の花弁の上に、柱頭、雄しべを出しています。

レメディは、5-6月に、花をたくさんの株から雌雄どちらも、葉や枝と共に採取して、煮沸法で作ります。

バッチ博士は、「ホリーは心を開き、私たちを神の愛と結びつける」、と書いています。

嫉妬の元をたどると、”愛”に行きつきます。

人に苛立ちの棘を向けることが辛いなら、ホリーのレメディを2滴飲んでください。

攻撃的な衝動が、徐々にもともとあった深い普遍的な愛の方向に純化していくのを、感じることができるでしょう。


バッチ博士の言葉

嫉妬や羨望、復讐や猜疑心といった思いに時折駆られる人のためのレメディです。まだ色々な場合に感じるいまいましさに対しても有効です。不幸の原因がこれといってない場合、しばしば自分自身の中で非常に苦しみます。

『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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