ハニーサックルで思い出と再会する『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし』(連載第五十回)

2022.6.15

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京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

楽しかった思い出。

辛かった経験。

かなわなかった夢。

過去の日の出来事は、私たちを温かな気持ちにすることもあれば、なかなか抜けない棘のように、時折甦っては痛みを感じさせることもあります。

そんな昔の記憶から抜け出せなくなってしまったら。

 

過去の思い出に縛られて

過去の思い出に留まり続けるひと。
昔の経験が良かったにせよ悪かったにせよ、そこから歩みを進められない人。

それはふと思い出されて、今の自分と重ね合わせているうちに、そこから抜け出せなくなってしまうことから始まります。

あるいは、今の自分の不幸や失敗の元は、あの昔に始まりがある、と思って、時が進んでいることを実感できない人もいます。

その過去は、心底幸せだった日々であったり、大事な家族、友達、愛する人との思い出だったり、または実現できなかった大きな夢、痛みを伴う記憶かもしれません。

よかったこと、辛かったこと。
思い出は、幸せを感じることばかりではないかもしれません。

辛く苦しい日々、思い出したくもない経験は、忘れたいのに今になっても時折頭に浮かび、そこから抜け出られなくなってしまうこともあるでしょう。


今にいながら、今を生きていない

長く連れ添った伴侶を失い、自分も昔話の中だけで生きているご老人。

かつて大成功したのに挫折して失った大きな事業のことを思って、新しい道が常にうまく行かない実業家。

失った恋人の思い出にとらわれて、新しい恋に進んでいけない人。

思った進路に進めず、分野違いの学校で、行き場がない思いでやる気もそがれている学生。

こうした人たちは皆、昔のことが忘れられません。思い出すのは、楽しかったあの頃のことばかりでしょう。

実は私たちは、子供の頃から、それまでとこれからを区切られることを多く経験しています。

クラス替えや仕事の異動、進学、転職、引っ越し、など。

私たちには、このように多くの転機があり、その時には、前のことに思いを残し、別れがたい思いを感じます。

もちろん、その前の思い出は楽しいことばかりでもなく、後悔もあるはずです。

でも、あの頃以上の幸せなことはこれから先に起こるはずもない、できればあの頃のあそこに戻りたいと強く感じていてしまうと、そこから離れることを困難にします。

ハニーサックルは、過去の思い出を忘れられず、今を生きることができない人のためのレメディです。

特に、大事な人を失ったりするような、大きな喪失を伴うことに遭遇した人は、過去の幸せや成功を、事実以上に良いこととして思い出したり、そこから離れられなかったりします。

またこの過去に向かう気持ちは、今を生きることを難しくし、そこで受けた困難を、いつになっても乗り越えることができないと感じさせます。



今日とこの先の日々から、過去を眺める

ハニーサックル(セイヨウスイカズラ)」のレメディは、1935年の初夏ごろ、煮沸法で作られました。

スイカズラは、日本でも黄白色の種を多く見ることができ、その甘い香りと蜜を赤ちゃんに吸わせたりしていたのは、洋の東西を問わなかったのでしょう、英名も和名も、同じ意味を持っています。

ただ、バッチフラワーとしてレメディに使われているのは、学名はLonicera caprifoliumで、赤い花を咲かせる、珍しい種です。

かつてヨーロッパに自生していて、イギリス南東部で繁茂した種類です。

6〜9月頃は絶え間なく花開き、荒れ地や森の中でも育ちますが、街中で生垣に添って多く見ることもできます。

バッチ博士も、今バッチセンターとなっている居宅、マウントバーノンに、挿し木をして育てたという話も残っています。

蔓を縦横無尽に這わせて広がり、開花は夜の間に、長い管状の蕾が唇型に先を開き、ジャスミンのような甘い香りを漂わせます。

通りすがりに香りを感じて、この花に気づくこともあります。

花は、外側は深いピンクから赤ですが、内側は白く、受粉の時には黄味がかるなど、開花中も日々変化を見せてくれます。

バッチ博士はこのレメディを、「過去にばかり捉われ、楽しかった時を悼み、失った友人の思い出や叶えられなかった昔の希望や夢にしがみつく人のために」作ったと語っています。

過去の思い出に住み続けるのは、あの時ほどの幸せが、この後自分には訪れないと思っているから。それを手放すと、自分の輝きがすべて失われる、と思ってしまっているのかもしれません。

過去にしがみつかなくても、過ぎた日の幸せは色あせることはありません。

赤いハニーサックルの花は、あの日ではなく"今"こそ甘く香り、「今」と「これから」を考えることが、過去をより輝かせることをゆるやかに思い出させてくれます。

私たちが先へと進める歩みは、いつかまた来る今以上の幸せだけを求めているのですから。


バッチ博士の言葉

過去の中、例えば、とても幸せだった時のことや失った友達との記憶や実現しなかった野心の中に生きる人のためのものです。これらの人は過去に経験したような幸せが二度と訪れるとは考えません。

『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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