2022.8.10
自分を大切に、花に思いを託して『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第五十四回)』

バッチフラワーレメディは、38種類の花のエッセンスで、私たちが日々感じる心の不具合、感情の揺れのバランスを整え、気持ちをあるべき方向に導いてくれます。
ここまでの38回は、そのフラワーレメディを一つ一つご紹介してきましたが、どれも個性的で、どれも自分の姿を見るように読み進めてくださった方も多いのではないかと思います。
花の姿に自分を映しこんで、野の中にふと見つけられたら。
きっと穏やかで安心な思いに満たされることでしょう。
バッチフラワーレメディを使う
では、どうしたら、このバッチフラワーレメディをもっともっと使うことができるのでしょうか?
38種を覚えなくても、誰かに教えを請わなくても、よいのです。
自分の今感じている感情を、そっと感じて、否定しないこと。
そのそばに、あなたが必要とするバッチフラワーがふと寄り添っていることに気がつくでしょう。
バッチフラワーレメディがどのようなものか、については、この連載のスタート時に『今、心は穏やかですか?(連載第一回)』で、バッチフラワーレメディがどんなものかの基本的な概要を。
『たった2滴の花のしずくが・・・(連載第二回)』では、まず最初に使いたいレスキューレメディについて。
『花が、心を癒すエッセンスになるとき(連載第三回)』では、レメディの製法や安全性についてご紹介しています。
そして、38種をご紹介する記事の始まる前、『心とからだの免疫力を高める(連載第十五回)』で、レメディがどのように働くのかについてもご紹介してきましたので、そちらもぜひご再読くださいね。
38種の花が、感情を癒す
さて、バッチフラワーレメディがユニークであるのは、他の様々な療法は体の症状を癒すのに対して、「感情を癒す」ものである点です。
感情が傷ついて、それを癒したいと思う方にとって、バッチフラワーレメディは最適なセラピーであることは間違いありません。
でも、だからと言って、病気になったときに使えないものではありませんし、どうにも体調が優れないときにも、使うことができます。
体の状態を良好に保つためにも、重要な役割を果たします。
例えば病気になったときには、もちろん病院に行き、お医者さんに診察をしてもらい、薬剤師さんに薬をもらうのは当たり前のことですが、では、その状態が招く、絶望感や無力感、恐れなどの感情に対しては、どうしますか?
病気のときだからといって感情を無視することの方が、無理があるのではないでしょうか。それだからこそ、感情面にも十分なケアをする必要があるといえるでしょう。
そんな時、バッチフラワーレメディは、他のセラピーと違い、感情だけにフォーカスして使うことができるので、他の医療や薬、療法とともに使うことができる点も、ユニークである所以なのです。
病気の時は、「頑張って闘わなきゃ」と思う方と、「ああ、もうだめ」と思う方に分かれるような気がします。
そして、頑張ろうと思っていた人でも、経過が思わしくないと、弱気に転じてしまうことも、よく見ることでもあります。
それくらい、病気のときは、他のときより、感情の振れ幅は大きいのではないでしょうか?
そんな恐れや落ち込みにあっても、なんとか明日を信じたい、と思ったら、そこでバッチフラワーレメディを使ってみませんか?
…すべての病気の裏には、私たちの恐れ、心配、欲、好き嫌いの感情が潜んでいます。これらを探し癒すようにしましょう。これらの感情が癒されることによって、私たちを苦しめている病気が去っていくことでしょう。
シンプルでナチュラルでパワフル
バッチフラワーレメディは、自然の中に存在する草や木の花を、その開花の最盛期に、水と太陽、火の力を借りて作られています。
作り方も単純ですが、使い方もそれを2滴飲むだけ、というシンプルなものです。
自然を自然そのままに受け止めている水であるフラワーレメディ。
それを自然の一部である私たちが、喉が乾いたら水を飲むように、心にチクリと傷みを感じたらフラワーレメディを飲む。
自分の気持ちがわからないほどこじれる前なら、嫌な気分が頭をもたげたら、まず自分の思いを優先して、それを大事に扱ってあげることは、とてもたやすいことなのではないでしょうか?
そして少しばかりこじれてしまっても大丈夫。
ゆっくり自分の気持ちを眺めてあげるきっかけに、フラワーレメディを頼ればよいのです。
バッチフラワーレメディは、難しい知識や、無理な自己改革などを強いることなく、ただ素直に今感じている感情に寄り添う。
それこそが、バッチフラワーレメディを使う意味なのです。
この療法は、シンプルで、なお且つ治療効果が高い、大変素晴らしいものです。これからご紹介する療法のほかに、科学的な知識は一切必要としません。自然に存在するものはすべてシンプルなのですから、・・・(後略)
一個の人間は唯一無二の稀有な存在
人を見ると、多くの人が、あの人はこういう人、彼女はこんなタイプ、と無意識に分類しています。
似たもの同士が親友になったり結婚したり、というのは、人間に備わった、仲間を選ぶ識別能力によるものでしょう。
でも、そんな似た思いをもったり、価値観が同じ、と思う相手だったとしてでも、同じ状況に遭遇したとき、”必ずしも同じように感じるのではない”ことも私たちは知っています。
親しい間に生じる多くの感情の齟齬は、相手が思うことは自分と同じだ、と決めつけることから起きてくるともいえます。
社会のルールであったり、病気の原因や治療法でさえ、大多数の人にとって正しくても、一部の例外となる人には、そぐわないことがあります。
そう考えると、こと感情の揺れや振れ幅は、ほんとうに人それぞれ違いがある、といわざるを得ません。
バッチフラワーレメディでご相談を受けているとき、この人はこう思うに違いない、という予見が、いちばん間違ったレメディを選ばせてしまいます。
第3者であればあるほど、自分がどう思うかは脇に置いて、その方がどう感じたのか、何がつらいのか、そのままに受け止めることが、正しいレメディの選択につながります。
そして、自分でレメディを選ぶ時も、「周りはこう思うだろう」「普通ならこうなるはずだ」と周囲に振り回されることなく、自分自身の感情、思いを大事にして、この地上で唯一無二の存在である自分の気持ちをしっかり受け止めましょう。
そこから、迷いや悩みを解決する、第一歩が踏み出せるのです。
考えることさえ難しいのであれば、なおのこと、38種のバッチフラワーレメディを眺めて、自分にフィットするものを探しましょう。
病気に注意を払うよりも、患者さんの人生観や何に苦しんでいるのかだけを考えて下さい。
バッチフラワーレメディを使うことは、それくらい、簡単で、自然なことなのです。
バッチ博士の言葉
心は、体の中で最もデリケートで感じやすい部分ですので、身体よりもずっと明確に病気の兆候とその進行をよく物語ります。ですから、心がどのように作用しているかを知ることでどのレメディが必要となるか分かります。
『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊
※文中の引用も同書より
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/