バッチ博士の哲学・健康観『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第五十五回)』

2022.8.24

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京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

バッチフラワーレメディを使う上で、知っておきたいことがあります。

それはバッチ博士がどんな思いからバッチフラワーレメディを作ったのか。

前回もお話したように、この花の療法は、とてもシンプルでナチュラルでパワフルです。

それを迷いなく使っていくだけで、心の陰り、曇りを晴らし、健康に近づいていきます。

でも、どうしてこのレメディがよいのか、どう効くのか、なぜこんな単純なものが力をもつのか。

それが知りたい方は、このレメディを作ったバッチ博士の考え方に少し触れていただくのが良いかもしれません。

 

欠点の背後には必ず美徳が存在する

自分自身を顧みたとき、良いことより、間違いや努力不足や、嫌な感情を抱いていることなどに思いが行く人が多いのではないでしょうか?

それは目を向けたくないもの、自分に不要なものだから、それを自力で無くしていくことが、成長であり、生きることである、と思いますが、その「自分にあってはならない」、見方によっては「悪なるもの」も、自分の一部であることは間違いありません。

そんなとき、バッチ博士のこんな言葉に、勇気を得ます。

私たちが誤りとか悪とか呼んでいるものは、真実を言えば、場違いなところに置かれた善であり、それゆえ純粋に相対的なものです。さらに私たちの理想追求の基準もまた相対的であることを覚えておきましょう。


つまり、間違いや悪と思われるものは、たまたま置かれた場所が悪かっただけで、本質的には”善”である、と言っているのです。

そして、自分の中に渦巻く嫌な思いは、それと反対側にある善なるものを知らせるためのサインです。

だから、自分の中にあってほしくない、嫌な感情を感じたら、それが大きくなる前に、それに対応するバッチフラワーレメディを2滴飲みましょう。

バッチフラワーレメディは、そのネガティブな状態を改善するだけでなく、その逆側にある善なる面に活き活きと光を当てることにもなるのです。

もし自分が間違っているのではないか、嫌な感情を抱いている、と感じるのならば、それ自体を受け止め、認識できることが、その克服のためのスタートラインです。

フラワーレメディを飲んでそれを克服しようとすることは、自分自身を見つめることですから、他力ではなく、自力といえます。

フラワーレメディを飲むことは、甘えや依存ではなく、自発的な、より良い状態を求める、ポジティブな行動なのです。

嫌な思いを放置したり、無理に取り除くのではなく、それを認めてレメディを選ぶことそのものが、明日の成長や生きるための力となることでしょう。

 


病いの原因は「個性」と「本当の自分」の葛藤である

英国ノーフォーク郡クローマーの海岸線。バッチ博士が多くのレメディの花を発見した町。

私たちのひとりひとりの生の本質は、生きる目的とイコールで、唯一無二のものです。

そしてそれを持って生れ落ち、社会に関わっていく中で、それを「個性」という形で、発揮していきます。

でも、多くの場合、それを、自分の尺度ではなく、人の尺度や解釈に合わせる方向に選択してしまい、気が付くと、本来自分自身が望んでいなかったところに行きついてしまうかもしれません。

本来自分がしたいことはなんなのか?
自分らしくあることは、許されないのか?
自分自身が居心地が良いところはどこなのか?

こんな疑問を長く抱え続けていると、本当の自分を見失ってしまいます。

自分の思考の癖
自分では良くないと分かっている生活習慣
自分ではなく他人本位の判断と行動

最近は、こうしたことを続けていることが病気を招く、と理解する方も多くなってきているように感じます。

それはあたかも医学的、科学的なことでないように思えるかもしれませんが、不調が続いて病気ではないかと思い病院に行くが、病名はつかず、精神的な状態や環境から来たもの、と診断されたりすることも多くなってきていることはご存知でしょう。

つまり、病気になりにくい状況、不調を呼び込まない状態を作るのは、やはり自分自身でしかありません。

その時に、自分自身が自分らしくあること、そう信じることが、一番の助けになることは、自明のことなのではないでしょうか。

個性は最大限に発達させなければなりません。そして自分の「魂」以外のものの導きや助力だけに頼るのではなく、「魂」の導きと助力だけに頼って人生を歩み、両手一杯の自由をもって世界のなかに飛び込み、どんな知識のかけらも、可能なものならどんな経験でも、手に入れることを学ばなければなりません。

 

自分らしく生きることで、健やかな毎日が

バッチ博士が眠るオックスフォードシャーのソットウエル教会

バッチ博士は、1910~20年代のロンドンで、外科医、内科医、公衆衛生医として活躍していました。

30歳の時、勤務中にがんで倒れます。

当時、博士は、寝る間も惜しんで、同僚たちからは”永遠に消えない光”と呼ばれた研究室で、腸内細菌の研究に当たっていました。

臨床の医師でありながら研究者でもあるという多忙さの中で、自分の健康も顧みない、相当なワーカホリックであったともいえるでしょう。

がんで余命3か月の宣告を受けたとき、まだやり残した研究をなんとか完成させたい、と、病院を抜け出し、研究室に戻り、一心に研究に没頭したことで、気が付いたらがんが治癒していた、という経験を持ちます。

この話をどう考えるかは皆さんにお任せするとしても、博士自身はそのことで、人は自分が生まれ持った本質をゆがめず、求める願いを果たすことが、健やかに生きる根源にある、と自ら知りました。

そしてその後も、医師として学者としてキャリアを積む中で、もっと人に優しく、簡単に病を癒す方法が必要だと考えるようになり、自ら開発し優れた効果を示していた腸内細菌から作った自源性のワクチンを、野山の花で置き換えることを思いついたのです。

バッチ博士は医者でしたから、自分の使命は、病を治すことと考えていたので、フラワーレメディも、本質的には病気を治す、病気になりにくくする、という目的をもって生まれたのです。

フラワーレメディはそれそのものが病気を治すのではなく、自分の心にかすかな波立ちを感じたときに、リラックスさせ、自分の内なるもののバランスをとることを促すので、健やかさを保つよう働きます。

嫌なことを鬱々と続ける。
辛い人間関係を我慢する。
大きなショックをなかったことのようにやり過ごす。

こうした状態を我慢しているよりは、そう感じた自分の感情を素直に見つめて、それに合ったフラワーレメディを飲めば、本来の自分を取り戻し、その意志を自由にすることができるので、心の調和が図れます。

恐れず、おごらず、普遍的な愛の中で、穏やかに過ごす心。
これこそが、バッチ博士が望んだ、健やかさへの第一歩なのです。

 

バッチ博士の言葉

このようなわけで、私たちが病気を征服できるかどうかは、主として次のことにかかっているのがわかります。

第一に、私たちの性質の内部には「神性」が存在し、私たちは悪いものすべてを克服できる力を持っていると悟ること、第二に、病気の基本原因は人格と「魂」との間の不調和にあると知ること、第三に、そういう葛藤を引き起こしている欠点を見つけ出す意志と能力を持つこと、そして第四に、それとは反対の美徳を発達させることによって、そうした欠点を取り除くことです。

『なんじ自身を癒せ(Heal Thyself)』エドワード・バッチ(1930)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

※文中の引用も同書より

TOP画像:レメディの最初の花を発見した、南ウエールズのアスク川ほとり

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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