2022.9.7
7つの感情タイプを知る『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第五十六回)』

38種類あるバッチフラワーレメディ。
今自分に必要なものはどのように選べば良いのでしょうか。
用意されている38種すべてが分かっていればそれに越したことはないのですが、そんな簡単に全部を覚えられるものではないですよね。
そのようなとき、バッチ博士が、38の感情の状態を7つに分けてくれているので、その7つカテゴリーを理解しておくと選びやすくなると思います。
今回は、そのカテゴリーを使ったレメディの選び方をご紹介します。
「今、ここ」の「自分」を捉えて
このように、何か心に陰りを感じたらそれに対応したレメディを選ぶことは、
「自分の心の状態を見てみる」
↓
「それに対応したレメディを選んで飲む」
ということだけなので、誰に聞かなくても、何かの道具を使わなくても、自分の胸に問いかけるだけという簡単さがあります。
そしてその心の状態は、たった一つ、ということは少なくて、いくつかの思いが混じっていることが普通ですから、いくつでも飲みたいものが出てきたら、それをどんどん使ってみましょう。
ただ、わからないから、と、手当たり次第に飲んだり、これも気になるから、と数を増やしていくことは、意味がありません。
一番大事なことは、「今、自分はどう感じているのだろう?」と、自分で自分の胸の内をしっかり問いかけて、覗いてみることだからです。
7つに分けられる感情の状態
(註)グループの名前は一般的な感情の性質に基づいている。
バッチ博士は、細菌学者として腸内細菌の研究をしていたとき、患者の性格タイプとワクチンを紐づけて研究を進め、治療にあたっていました。
この時の性格タイプは7つに分類され、ワクチンを花のエッセンスに置き換えるこのバッチフラワーレメディのシステムが完成したときに、レメディを選ぶガイドとして、この7つのタイプカテゴリーでレメディの解説書を書きました。
グループ名だけではイメージしにくいところもあるかもしれませんが、もやもやの原因は、こうした状態だと考えると、思い当たることがたくさんあることに気づくでしょう。
具体的な何かを恐れることから、何だか分からないけれど不安感を感じることまで、そして日常的なことから、現実とは思えない恐さまで、様々な不安感、恐怖を感じるとき、このカテゴリーを見てみましょう。
決断するべきときでも何かはっきりしない、踏ん切りがつかない、迷ってばかりのときに、助けになるカテゴリーです。
昔のことでも、これからのことでも、事実でも想像のことでも、そこに考えが留まると、目の前のことに集中することができなくなります。そんな時サポートしてくれるレメディたちです。
「淋しい」と感じるより前に、ふと自分ひとり違う場所にいるような、周りの景色から人が消えたような思いを抱いたときに役立つカテゴリーです。
周りの人に気遣い過ぎて、振り回されるようなとき。本当の自分が望むことを取り戻すことを助けてくれます。
自分の前後、左右、上下、どこにも限界を感じるとき、これ以上進めないと思うとき、全く光が見えないとき、それでも手を差しのべてくれるレメディのグループです。
正義や思いやりが通じないところに、何とかそれを通そうと躍起になってしまうようなとき、自分はさておき他の人たちを救いたい思いが強くなるときのために、用意されたレメディです。
このそれぞれの項目名は一般的な感情の状態のパターン分類に基づいているものなので、この項目から見ていくと、選びやすいでしょう。
当てはまる項目が見つかったら、そこに挙げられているレメディの中で、自分に対応しているものを探してみてください。
いくつもの感情が入り混じることは、普通のことです。
一見、正反対のように思える感情の状態も、場や相手が違うと同じタイミングにそれぞれ現れることもあります。
たったひとつのフラワーレメディを探すのではなく、いくつも複層的に絡んでいる感情のひとつひとつをゆっくり大事に見ていきましょう。
レメディを自分で選ぶ
この「病気」を、上の「不安」や「内心の不確かさ」・・・、などに置き換え、「患者さん」を自分に置き換えてみましょう。
嫌な感情、辛い思いには、きっときっかけや理由があります。それをまだ小さいうちに見つけて、早い段階で自分で自分を癒していくことは、気持ちのいい目覚めや健やかな暮らしに、とても大事なのです。
だから、そのために、複雑に考えずにこの7つのカテゴリーを使って、ご自分でレメディを選ぶことを始めてみませんか?
次回からはこの7つのカテゴリーごとに、そこに属するレメディをご紹介していきます。
同じカテゴリーでも、様々なレメディがあります。
感情のひだはさらに多様であるからです。
自分自身の感情も、時により、場により、変化するものですが、それを”気に病む”のではなく、正面から向き合い、いつもの自分にいち早く戻る。そのために、バッチフラワーレメディを自分で選び、飲んでみましょう。
バッチ博士の言葉
この療法はこれまで記憶に残るかぎり、人類に授けられた中で、最も完全なものです。病気を治す力を持ち、シンプルなので、家庭で使うことができます。
『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊
※文中の引用も同書より
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/