不安や恐怖を感じるときの5つのレメディ『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第五十七回)』

2022.9.21

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京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

「このことがうまくいかなかったらどうしよう」、というようなちょっとした不安から、恐くて怖くて息も止まりそうな極限の恐怖感まで、恐れは日々、私たちにさまざまに襲い掛かります。

それは突然であったり、気づかないほどの小さな心配が徐々に大きくなって行ったり、と訪れるときもさまざま。

でも、日々感じるこんな不安や恐れに対して、穏やかに鎮めてくれるレメディがあります。


ミムラスとアスペン

「不安」というと真っ先に思い浮かべてほしいレメディは、「ミムラス」と「アスペン」。

具体的に心配なことがあるときはミムラス。

なんとなく嫌な雰囲気を感じたり、原因は分からないけれど不安感が襲うときにはアスペン。

心配のタネが分かる、分からないで、この2つのレメディを使い分けることができます。


ミムラスの不安、心配は、病気であったり、嫌いな動物や虫であったり、明日の試験や面接であったり、もっと先の将来の不安だったり。

ミムラスは、このように、あらゆる「恐れ」の元に対処します。

他の誰でもない、自分が感じる不安は、誰かと程度を比べる必要はありません。

自分で怖い、不安だ、と思ったら、それを放置するとどんどん大きくなってしまうかもしれません。そんな自分を感じたら、ミムラスを2滴飲めばよいのです。

アスペンは、何だか分からないけれど、ぞっとするような感覚や、悪い予感のようなことかもしれない不安感に対するものです。

不安の対象が何なのかは、自分でも分からない。そしてしばしば、そんな不安を口に出すことさえ怖いように感じるかもしれません。

ミムラスもアスペンも、レメディを飲むことで、安心感に包まれます。

恐れる対象そのものはなくならないかもしれませんが、勇気をもってそこにいることができる自分を感じるでしょう。

バッチ博士は、よくこう言っていたそうです。

”お腹がすいたから庭からレタスをとってきて食べよう。恐怖心から病気になったのでミムラスを飲もう”。こんな言い方ができるくらいに簡単にしたい」

(『心を癒す花の療法』(1994)ノラ・ウィークス(著)林陽(訳) 中央アート出版社)


不安感を見せまいと無理に振る舞うのではなく、怖い、と思った感情に素直に従って、レメディに手を伸ばしてください。

 

 

チェリープラムとロックローズ

ミムラスやアスペンが対応するのは、自分でも認識できる不安、恐怖感ですが、それを越えて、自分が自分でないような、我を忘れるほどの恐怖感に苛まれることも、あるかもしれません。

日常的には想像できないかもしれませんが、そういう状態に陥ることは「突然」であることが多いからともいえます。

チェリープラム」は、自分が自分でなくなるような、自分ではコントロールできない衝動的な感情の爆発や、悪いこととわかっていながらそれをしてしまうような、自分の中に湧きおこるネガティブな、危険な思いを怖がるときのためのレメディです。

そこに陥るときはもはや意識的な制御ができないので、後で振り返ってさらに強く恐怖を感じたり、辛い思いだけが残ることもあるかもしれません。

ロックローズ」は、特に深い恐怖感に対するものです。

こうしたことは、大きな事故や事件、修復できそうにない怪我や痛みを受け、希望が見いだせず、周りの人にもその恐怖感が伝わるほどの緊急な状態です。

パニック的な恐怖ともいえるでしょう。

多くの場合、本人の意識が飛んでしまっていることもあるので、このレメディは自分で選んで飲むというより、周りの人達が飲ませてあげることが多いと思います。

恐れの大きさ、深さは、遭遇しないと分からないし、分かりたくもないものですが、こうしたときでさえ、救いの手となるレメディがあることは、安心できる事実といえるでしょう。




 


レッドチェストナット

不安の中には、自分自身の状態を心配するだけでなく、誰か大切な人を心配する気持ちもあります。

レッドチェストナット」は、自分のことは二の次に、家族や友人など誰かのことを「心配し過ぎ」のときに使います。


大事な人を心配するのは当たり前、と思う方は多いでしょうが、起こらないかもしれない不幸な出来事を想像して、いても立ってもいられなくなると、本来やるべきこと、考えた方がいいことから心が離れます。

しばしばこうした不安は、心配された側にも同じように怖い思いが伝わり、双方で不安を増大させてしまうこともあります。

誰かに対する心配が収まらず、どんどん広がるようなときは、レッドチェストナットを2滴飲むと、まずは自分自身が安心し、過剰な心配のスパイラルから逃れ、大きな気持ちで見守ることができるところに戻れるでしょう。

 



「恐れ」を取り去り、心身の調和を取り戻す

具体的に何かを恐れることから、何だか分からないけれど不安感を感じることまで、そして日常的なことから、現実とは思えない恐さまで、様々な不安感、恐怖を感じるとき、このカテゴリーのレメディを見てみましょう。

不安の裏側には、安心感があるのです。

本来、安心できる生活のために日々努力しているはずなのに、そこに心配のタネを見出さざるを得ないとしたら?

表面に出てこないけれど、私たちは自分自身の内面に、常に恐れを秘めて過ごしているからなのかもしれません。

でも、恐怖心の裏側には、幸せや穏やかな落ち着きがあるのです。

そこに光を当ててくれる、「不安と恐れ」のレメディを、難しく考えずに”簡単に”選んで飲んでみましょう。

同じ時間を過ごすのであれば、「楽しい気持ち」でいる時間を少しでも長くしたいものです。


バッチ博士の言葉

すべてにおいて、楽しい気持ちでいるように努めるべきです。私たちは疑いや憂鬱で心が押さえつけられるのを拒否しなければなりません。そういうのは私たち自身から出たものではないことを憶えておいてください。私たちの「魂」は喜びと幸せしか知らないからです。

『なんじ自身を癒せ(Heal Thyself)』エドワード・バッチ(1930)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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