正しいことが通じなくて苦しいときの 5 つのレメディ『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第六十三回)』

2022.12.14

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京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

正しいことと間違っていること。

正しいことの方がいいに決まっています。

でもそこにこだわるあまり、苦しかったりもがいたりしてしまうなら、思い詰めるより、心を広く穏やかに保つことが、正しいことへ近づく道かもしれません。


チコリーとビーチ

ある特定の人、そしてそれはとても自分にとって大事な人に、深い愛情を抱くとき。

もしその相手の何かのやり方が間違っていたとしたら、正してあげるのが、愛情だと考えるでしょう。

でもそうして手を差し伸べても、それが自分の思い通りにならないとしたら?手を出し口を出し、正しい方向に向いてほしいと躍起になるかもしれません。

しかしやり過ぎは、ともすると、相手にとって良いはずのことを、盲信的な束縛に変えてしまいます。
それが過剰になって、過保護や過干渉の状態に進むと、相手だけでなく、自分自身をも縛ることになっていきます。

チコリー」のレメディは、愛情の裏返しの束縛を、自由に手放す方向に導きます。手放した先には、そもそもの深く広い愛の、本来の姿を感じることでしょう。

自分の回りの人が間違っていると感じるとき。その振る舞いは不快で、視界から消したくても、入り込んでくるようにさえ感じると、常に批判的に見て、自分の周りにバリアを張りたいとさえ思います。

しかし目に入らないようにしたいと思えば思うほど、気になってしまう。

その時はさらに悪いところが目に付くかもしれません。しかし、相手を力ずくで変えることはできません。

ビーチ」のレメディは、その他人の欠点にこだわることを忘れさせてくれるので、自分がやるべきことにだけ集中することができ、相手にも寛容な思いで接することができるようにしてくれるでしょう。

 

チコリー

ビーチ

 

 

バインとバーベイン

人に対して支配的になる時。

それは自分が正しく、誰よりも知恵と力を持っていることを認識しているとき。

ときに自分より弱い立場の人に、自分のやり方を押し付け、それ以外を認めなかったり、できない人には頭ごなしに怒ることもあるかもしれません。

そんな人が、権威・権力を誤って行使しようとするとき、「バイン」のレメディが役に立ちます。

本来は強い力をリーダーシップに変えて、人を率いる立場に立てる人。

バインのレメディは、本来の力強く凛々しい姿を取り戻させてくれることでしょう。

同じ支配でも、価値観や正義感を押し付ける、横の連帯の支配もあります。

良いこと、正しいことは、すべての人にとって重要で、そのことを伝えて共に先に進む必要があると考え、相手の準備ができていようといまいと、とにかく引きずり込んでいこうとします。

そのため、躍起になって課題に取り組み、相手を忘れ、さらには我を忘れてしまうかもしれません。

バーベイン」のレメディは、正しいことは正しいままに、協調、協働という名のもとの偽りの支配を解いて、また自分の緊張も解くことによって、すべての人を自然のままに正しい方向へ導いてくれることでしょう。

 

バイン

バーベイン

 


ロックウォーター

自分で決めたことは、自分で守り、完遂する。

自分の意志を強く保ち、ぶれることなく前へ進むことは、私たち誰もが目指すべきことでしょう。

でも決めた通りに進まないことはしばしばです。

周囲で起こる何らかの障害だけでなく、自分自身の意志の弱さやくじけがちな気持ちによって、「こうあるべき」はいとも簡単に崩れていきます。

強い意志、ルール、こだわりを持てば持つほど、そこに行きつけない自分の弱さや不完全さに苛立ちを覚えるかもしれません。

ロックウォーターはそんなとき、自分自身をがんじがらめにするこだわり過ぎを解き、考えるより前に、水のように自由自在に自分を動かすことが、行くべき道であることを知らせてくれます。

ロックウォーター

 


自分のこだわりを人に押し付けることなく

自分が正しいと思うことを信じ、その通りに歩むことは、私たちの生きる目的のひとつです。

しかしその時に、自分以外の人々の幸せを思えば、それを自分自身で追及するだけでなく、大事な人々を巻き込んで、同じ正しい方向へ向かせたいと思うことも、次に重要なことと思いがちです。

特に親子・家族関係や、近しい友人との中では、そう願うことが幸せへの道と考えます。

でも、本当にそうでしょうか?

私たちはひとりひとり自由な心で、自由な歩みを進めています。

その中で自分自身で見つける正義や真実こそ、その人が追いかけるべき目的になるはずです。

この「他人の幸せを気にしすぎる」カテゴリーの5つのレメディは、正しいことだからこそ、すべての人が個々それぞれに、強いられることなく目指していくことが大事であることを思い出させてくれます。

自分のこだわりを手放した先でこそ、本質的な幸せに近づく道に向かうことができるのです。

 

バッチ博士の言葉

自分の自由を獲得して、個性と独立を勝ち取るには、ほとんどの場合、多くの勇気と信念が必要になります。しかし暗闇のなかにあるとき、そして成功などほとんどありえないと思われるとき、私たちは神の子供には恐れるものなどないということ、私たちの「魂」は達成できる仕事しか私たちには与えはしないということ、そして、私たちの内部の「神性」に対する信頼と勇気があれば、努力し続ける者には必ず全員に勝利が訪れるということを、いつも忘れないでいましょう。

『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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