2023.2.15
更年期に役立つウォルナットとその他のレメディ『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第六十六回)』

更年期とバッチフラワー
多くの女性の悩みの一つは更年期障害でしょう。
昔と違い、更年期の原因、対処法が知られ、そして周囲の人や社会の受け止め方も寛容になってきたこともありますが、一方で情報が多いためにそれに惑わされることで不安が増大したり、他の病気を見過ごしてしまうこともあったりします。
更年期は、性ホルモンの分泌が大きく変化するタイミングで、女性は閉経を境にした前後の期間のことをいいますが、主に中年期以降、男女問わず、誰にでも訪れることは意外に知られていません。
更年期に感じる不具合といっても、人によってその重さ・強さには差があり、ほとんど何事も感じず過ぎた、という人もいます。
一方で、体がだるいと思っている間に起き上がれないほどになったり、精神面では小さな落ち込だったものが、そこから抜け出られず、うつ病と診断される人もいたりします。
また、更年期障害と思わず、他の治療を続けたり、あるいは放置したりして、悪化させる方もいます。
こうした重度な不具合を感じる場合は婦人科や内分泌科の診療を受け、更年期障害の診断のもと、医師による治療が必要となる場合もあります。
そんな更年期のフラワーエッセンス、バッチフラワーレメディというと、「ウォルナットが最適」と書かれているものをよく見かけます。
果たしてそうなのでしょうか?
変化のときはいつも「ウォルナット」の出番
「ウォルナット」のレメディは、変化に対応し、次のフェーズに移行する手助けをしてくれます。
更年期で考えると、ホルモンバランスが変わり、この先つきあっていく体の準備・移行期であるといえますので、この期間、ウォルナットと長いお付き合いになる方も多いと思います。
私たちはそうした変化を受け入れ、これからの体に対応していかなければなりません。
でも、そのホルモンの変化は、決してゆるやかではなく、突然のように訪れ、強制的に私たちの状態を変えるので、なかなかすぐに合わせていくことは難しいのです。
長く過ごした経験のあるところから、全く新しい生活に変わっていくことは、仕事であれ引っ越しであれ、もともと難しいことです。
それが、自分自身のこととなると、”自分であって自分ではない”というような感覚をもたらすかもしれません。
ウォルナットが変化への対応をスムーズにし、新しい環境に馴染みやすくしてくれるレメディである限り、更年期の心と体の劇的な変化には、絶対的に役立つレメディといえるでしょう。
更年期の頃は、仕事も、子育ても、介護も、さまざまに多忙を極める時期でもあり、自分を振り返る余裕もないかもしれません。
そんな時こそ、自分を失わず自分の芯を意識して、自分以外の外的環境となじみやすくしてくれるウォルナットに頼ってみましょう。
あきらかに更年期による心身の不調を感じる時
でも、ウォルナットが更年期の”特効薬”というわけではありません。
年代特有の変化に対応できるメンタルを保とう、と思い、ウォルナットを選んで飲んだとしても、更年期の様々な症状によって、生活のペースや質を変えざるを得ない状況に陥ることも少なくないことでしょう。
多忙によって、自分を振り返ったり、休養を取ることもできないときは「オリーブ」。
急に暑くなったり、寒気がしたりと、体調の波が激しく辛いとき、「スクレランサス」。
汗が止まらない、動悸が激しい、自分で制御できない身体的なパニック状態に「ロックローズ」。
下腹部の痛みや出血の不快感、吐き気や体臭など、外に現れてくる不快な状態を抱えているときに「クラブアップル」。
身体的な反応に惑わされるときに、これらのレメディを選ぶこともできますし、他にも、自分特有の不快感をレメディで緩和することもできるでしょう。
またそんな時は、様々な感情が湧きおこります。
原因のわからない落ち込みには「マスタード」があります。
訳もなく自分を責めてしまうときには、「パイン」。
思うように体が動かない、やれていたことができない、など、自分に失望しているときに、「ゲンチアナ」。
何かしても好転しない、このまま状況が変わらないのではないか、もっと悪くなるのではないか、など、抱く不安に「ミムラス」。
何をしてもうまくいかず、このままダメになってしまう、もはやどん底にいるような絶望感に「スイートチェストナット」。
同じ時期を過ごしいても、感情的にどこが気にかかるのかは、ひとそれぞれであったりします。
そうした悩みや感情は、当事者にしかわからないものだからです。
レメディを選ぶとき、何かの指標や他の人の体験に頼るより、まず自分がどう感じているか、をまっすぐ見つめることが、第一歩です。
それに対応するレメディは必ずあるので、こんな風に思う自分はおかしい、などと責めることなく、まずはレメディを手にしてみましょう。
更年期が気になるお年頃は男女を問わず
今は、「更年期」に関する情報を、たくさん手軽に手に入れることができます。
でもそれだけに、実際はそうではないのに「もしかして更年期では?」と心配になる方も少なくないようです。
また、最近は、「男性の更年期」も話題になりつつあります。
男性でも、中年期以降、女性ほど劇的ではなく、その時期は40代から70代と年代も幅広くとらえられますが、性ホルモン分泌の変化はあり、身体的、精神的な影響がある、とされています。
責任ある世代で多忙であるため、疲れやすかったり、前ほど無理がきかないと思い始める。男性といっても、外見的な衰えが気になることもあるでしょう。また、抑うつ状態、不眠などを放置して、うつ病に陥ることも散見されます。
こうしたことは、男女問わず、この年代特有の問題でもあります。
肉体的衰えや加齢に対する不安感に「ミムラス」。
外見の衰えや、加齢臭、白髪・脱毛、体の節々の痛みなどが気になるときに、「クラブアップル」。
他の人がきれいに見えて優れていると感じ、自分は劣っている、という劣等感に、「ウィロー」や「ラーチ」。
辛かったり不安なのに、立場上それを外に見せまいと頑張り続ける時に「アグリモニー」や「オーク」。
こうして、この年代だから、と諦めないで、自分がこれまでと違う感情を抱いた時、そこを自分自身が厳しくするのでなく、むしろ優しく省みること、そしてその思いに気づかないふりはしないことが、早いリカバリーにつながります。
感情面を癒すことが、身体的な癒しにも、大きく貢献するでしょう。
Well-Agingを目指して
更年期は、若い時に考えると、来てほしくないこと、と思えるかもしれません。
でも、年月を経て生きていけば、だれにでも訪れる時期です。
つまり加齢とともに誰にでもやってくるものでありますが、一方、それをエイジング(AGING)という言葉で考えると、その意味合いには、熟成させ、芳醇さを引き出すという面もあります。
人の成熟、芳醇さは、年を重ねるからこそ引き出されるもの、と思ったとき、その時を恐れず、心地よくその時機を過ごしたいものです。
そのために、バッチフラワーレメディは、自分の "これまで" と、"これから" を優しく眺める眼差しをサポートします。
自分の歩み、足元と心の赴く方向を見ながら、一度自分のためにバッチフラワーレメディを選んでみませんか?
バッチ博士の言葉
決して忘れてはならないのは、身体は「魂」の地上の住居であり、私たちは短い間だけそのなかに住みますが、それはこの世界と接触して経験と知識を得るためだということです。身体と私たち自身をあまり強く同一視せず、敬意をもって身体を扱い、手入れしなければなりません。そうすれば身体は健康を保って、私たちが仕事をする限り長持ちしてくれるでしょう。
『なんじ自身を癒せ(Heal Thyself)』エドワード・バッチ(1930)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊
Information
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/