2023.3.22
仕事のストレスにオーク、エルムとその他のレメディ『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第六十八回)』

ストレスは仕事場から?
仕事にまつわるストレスについて、たくさんのご相談を受けます。
仕事が思うように行かない。
対人関係が難しい。
ワークライフバランスの悩み。
仕事の責任。
このように考えても、仕事のストレスと一言で言っても、その人の置かれた仕事環境だけでなく、社会的立場や家庭の事情など、様々な状況下で、抱えるものは様々です。
"仕事"にまつわるストレスや悩みは、正規雇用の勤め人だけでなく、例え学生でアルバイトしていようと、経営者でも、そして家事、ボランティアに至るまで、社会との接点を持ったときから常に付きまとうもので、限りがないものともいえます。
”仕事”と言っても、想像する人によって内容や意味が違う、ということは、それこそ「個々の人が何に悩んで困っているのか」にフォーカスするバッチフラワーレメディが役に立つところでもあります。
仕事にまつわる自分の悩みを考えても、相談されてその人とともに考えるときでも、仕事の内容ではなく、その人が何に悩み困っているか、に耳を傾け、レメディを選んでみましょう。
仕事の責任と重圧
公の、社会の連環の中に位置する仕事は、常に社会的責任、人的関係における責任、金銭にまつわる責任に関わります。
そうしたとき、その仕事は数多くの人を巻き込んだり、支えたりする必要があるものです。
人に対する責任を負う立場は、それなりの重圧があります。
でも、本来はその人ができるからその地位にあるのです。
責任ある立場の人が、どうにもこの先に進めないようなほどに自信を失っているとき。
これまでも乗り越えて来たけれど、どうにも今回は果たせる自信が湧いてこないとき。
エルムのレメディを飲むと、それは一時的なもので、気がついたらその悩みのプロセスの先にいる自分に気づくでしょう。
目の前の高い壁は、自分で打ちたててしまっただけのもので、実は、難なく越えられるほどのちょっとした段差でしかなかったりすることがしばしばで、驚くことに、自分以外の周りの人からは、この人ならやすやす越えていくだろう、と見えています。
自信を失う元は、自分が自分に対して疑う気持ちだけであるのかもしれません。
あるいはすべてのことを抱え込み、その重みに耐えかねて倒れそうになっているとき。それでも前に進まなければならないとき、もはや無意識にでも、もがき頑張り続ける道しか見えません。
そんな時にはオークのレメディを飲んでみましょう。
全部をひとりで背負い込むのではなく、周囲の力を借りて重さを分かち合ったり、自分自身も休む必要を感じるかもしれません。
そして、そうすることの方が、責任を果たすために大事だ、と気づかせてくれるでしょう。
このエルムとオークのレメディは、社会的な責任を負っているビジネスマンだけに使われるものではありません。
家庭の中でなくてはならない存在の母親、地域の問題にボランティアで自分の時間を投げうって取り組んでいる人など。
なにか大きなことを動かしているようには思わず、日常のことに心を砕いている方たちでも、無意識に背負っている責任に限界や疲れを感じることはよくあることだと思います。
責任感は、働く上ではあって当たり前と思えば思うほど、自分を縛るものになってしまうからなのかもしれません。
人付き合いの悩み
同じ仕事をしていても、ウマが合う人もいれば、苦手な人もいたりします。
仕事の上では、単に好き嫌いより、仕事がうまく進まなかったり、考え方の違いから、どうにもパートナーシップを組んでできない、と感じて、その人と仕事をしなければいけないことそのものに悩むこともあるでしょう。
大抵は、ちゃんと仕事をしてくれなかったり、責任を果たしてくれないことに始まり、それが積もり積もると、その人の性格や生活習慣なども、嫌でたまらくなることもあるようです。
その人に変わってもらいたい、と思って、その人にレメディを飲ませたい、というご相談もままあるのですが、まずは自分の気持ちを整えるためにレメディを選んでみましょう。
ビーチのレメディは、人の良くないところが目に付いて、積もり積もっていいところが一切ないと思うくらい相手に対して批判的な気持ちになっているときに使うレメディです。
ビーチを飲むと、これまでと同じことが繰り返されていても、なぜか気になることが少なくなって、悪い所ばかりではないとか、良い所に気がつくこともあったりします。
冷静に客観的に状況を捉えることができるようになるので、イライラしていた気持ちも、鎮まってくるから不思議です。
自分の寛容さに気づいた時、批判的な感情は消えているでしょう。
休めない仕事、果てしない仕事
ひたすら休みなくやり続けなければいけないとき。やってもやっても追いつかず、ただただ仕事が増えていくように思えるようなとき。
その原因を探ったり、対処法を考えられるときはよいですが、もはや惰性になったり、打開策が見いだせないときは、難しく考えずに、まずはバッチフラワーレメディを選んで飲んでみてはどうでしょうか。
疲れ切って体も心も動かないときには、オリーブを飲んでみましょう。疲れを感じにくくなったり、短い休息でもある程度の元気を取り戻すことができます。
疲れるから頭が働かなくなり、体が不調を訴えたりしますが、忙しさは私たちに、それを無視する方向に向けようとします。
疲れている、という自覚を持つことは、実は心身の疲労を取り除いてあげるための第一歩となります。
卵が先か鶏が先か、のように、体が動きやすくなったり、頭がすっきりすると、山積みの仕事にもまずは取り組む意欲が再び湧いてくるでしょう。
休みはきちんととっているので、そう疲れているわけではない、でも、なんだかやる気が出ない、といいう時は、ホーンビームのレメディを飲んでみましょう。
やる気のなさは、考えすぎの重たい頭が、手や体を動かすことを邪魔するからだったりします。
自分を責めたり卑下する前に、まずはホーンビームを飲んで、考える間もなく手が動いて、気がついたら一仕事区切りがついている感覚を取り戻してください。
起きたときから憂鬱で、気が重い朝には、マスタードのレメディがよいでしょう。
原因をあれこれ気に病む前に、マスタードのレメディを飲むと、目の前の霧が晴れるような感覚に満たされて、まずは第一歩を踏み出せる後押しをしてくれます。
家庭や個人的な問題が仕事に与える影響
仕事の問題は、そこに原因を求めたり、個人的感情と切り離して解決を図る必要があります。
でも、仕事が個人的な生活と切り離されることはありません。
うまく行かなかったり、疲れがたまってきたとき、その背後に家のことや家族のこと、自分自身の悩み事が、元々の気分や感情に影響しないことはありません。
辛いとき、困ったとき、レメディを選ぶ余裕もなければ、レスキューレメディ4滴だけでもよいので、飲んでみてください。
自分の位置を少し引いて眺めることができ、解決の糸口がひとつではなく、いくつか見つかるかもしれません。
その糸口それぞれにバッチフラワーレメディを選んでいけば、仕事そのもの、悩みの元そのものは無くすことはできなくても、一つ一つの問題はほぐれ、少しずつ解決に向かいます。
今回紹介した以外にも私たちの気分や感情を助ける38のレメディがあります。
気持ちを穏やかに保つことが仕事の成果を高めます。
そのためにバッチフラワーレメディを役立ててください。
バッチ博士の言葉
憶えておいてほしいのは、欠点が見つかったとき、それに戦いを挑んだり、意志力とエネルギーで悪いものを押さえつけるのは、治療法にはならないことです。
それとは反対の美徳を着実に発達させて、それによって私たちの性質の中から、それに反する要素が自動的に洗い流されるようにしなければなりません。
これは自分を前進させ、悪いところを克服するためには真実に適った自然な方法で、その欠点と戦うよりも、ずっと容易で、より効果的です。
『なんじ自身を癒せ(Heal Thyself)』エドワード・バッチ(1930)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊
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京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/