病気のときに助けになるミムラス、ウィロー、その他のレメディ『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第七十一回)』

2023.5.10

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京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

病気になると、気持ちも落ち込みます。落ち込まないように平静を保とうとするのも辛いことです。

気持ちの変化の大きさが、病気の状態をさらに辛くしてしまうこともよくあることです。

そしてそれを知りながら、不安や自責の念に駆られたり、状態を必要以上に悲観したりしてしまう。

実は症状の進行よりも、気持ちの変化の目まぐるしさが、回復の道を変えてしまうのかもしれません。



病気のときに、バッチフラワーレメディを使うこと

バッチフラワーは病気になったときに、突然のことに訳も分からず、原因も思い当たらず、さらに自分自身に問題があったのではないか、などと悩んでいる方たちに、大きな助けになります。

バッチフラワ―レメディを作る過程でバッチ博士が書き上げた『なんじ自身を癒せ』(1930)は、博士自身の治療哲学とフラワーレメディを作る決意を述べた本です。

その副題には「病気の真の原因と治癒の説明」とあり、最初の一節にこう書かれています。

『なんじ自身を癒せ』より

・・・癒しを自分で助けることができるのではないかと思い、病気の根本の原因を自分の内部に探そうと悩んでおられる方のための手引きとなることが、ささやかな望みです。


治療に立ち向かうとき、迷ったり悩んでいる暇はない、と、頭ではわかっていても、体調が優れなければ心配になり、不安が大きくなり、果ては自分を責めるかもしれません。

そして、それは誰もが陥る精神状態といえます。

バッチフラワ―レメディは薬ではないので、飲むことで症状をなくしたり、病気を治したりはしません。

でも、自分の気持ちをまっすぐ受け止めてレメディを選べば、治療との向き合い方や、自分が本来すべきことが見えてきたり、少しでも気持ちが上向きになるのをしっかりと感じるでしょう。

そしてバッチフラワーレメディの選び方そのものが、病気のときの心情を支えるのにとても効果的であることも重要なポイントです。

それは「今ここで、私はどう感じているか」に注目することが適切な選択方法だからです。

「わたしはそもそもこうだ」という決めつけや、「こうしてきたからこうなった」という因果応報的な捉え方をすることなく、今まさに「病気を怖いと思っている」「こんな状態の自分がかわいそうだ」「いつまでこの苦しい状況が続くだろう、もう出口も見えない」など、「今の自分の思い」だけを受け止めることで、今必要なレメディが決まります。

気持ちに対して選ぶので、治療や投薬の妨げになることは一切ないのです。

 

病中の方に選んだことのあるレメディ

病気の診断が下るとき。
検査結果を聞くとき。
治療中なのに経過が思わしくないとき。
良くなったと思ったのに、また調子を崩したとき。

不安でいっぱいになるでしょう。

不安や恐れに対するレメディはなんといってもミムラスです。

でも、実際には心が凍り付くほど怖い思いを感じたときは、ロックローズを選びましょう。

どちらもからだの内から穏やかな安心感が湧いてくるでしょう。

不安と恐れのレメディは、周りの人ではなく、病中である自分自身の気持ちに無理なく選ぶのが、最適なものを選べるポイントでしょう。


なぜこんなことになってしまったのか、訳も分からずショックを受けたときには、まずスターオブベツレヘムを使います。

その状況が長引いて、もはやどうしていいかわからない、出口が見いだせない思いには、スイートチェストナットがあります。

”ショック”という傷はいち早く手当して、そして時が経ったとしても、ゆっくり丁寧に癒すことが大事です。

心配が心配を呼び、頭の中がいっぱいになり、思考がネガティブなスパイラルにはまってしまったときはホワイトチェストナット

治療の渦中で、思い通りに良くなっている感じがしないで落ち込むときにはゲンチアナ

良くなったり悪くなったりの繰り返しで、同じことが繰り返されているように思う時にチェストナットバッド

気持ちの上で、明るくなるときもあれば暗い気持ちでいっぱいになったり、体調が良いときと悪いときの差が激しかったりするようなときにはスクレランサス

自分のこれまでを悔いたり、周囲に迷惑をかけているのでは、など、自分を責めてしまうときはパイン

健康な家族や友人の姿と比べて、自分の立場が弱くかわいそうに思えるときにウィロー



周りの励ましに感謝をしている人ほど、自分がそうした思いを抱いていることを親しい人にも言えなくなってしまうかもしれません。

だからこそ、そんなときほど、バッチフラワーに問いかけてレメディに助けを求めてください。

ひとりで向き合うのがつらいときは、プラクティショナー(英国バッチセンターに登録し、世界共通の業務規程の元にコンサルテーションをしています)の助けを借りることも、有効かもしれません。



バッチ博士の哲学

バッチフラワーレメディを作ったバッチ博士は、イギリスの20世紀の医師でした。

バッチ博士は、病気を治すため、人々が健康に日々を送るために、バッチフラワーレメディを完成させました。

バッチ博士は、病気の最大の原因は、自分自身の生きる目的が自分の本質であり、それを実現できないと病気になるかもしれないが、その目的、自分の本質に忠実である限り、健康でいられる、と言っています。

でも、バッチフラワーは薬ではなく、医療でもありません。

花のエネルギーを私たちに届けるエッセンスとして、私たちの生き方を照らして、誕生したときのままの38種類のみで、同じ方法で、世界中で90年以上も使い続けられています。

健康とは、病気の反対語と捉えると、体のことと考えてしまいますが、心の方向の健やかさを考えることも、癒しへの近道です。

体がつらいときこそ、それに寄り添う心を自分の力で大切にしてあげましょう。

いつもの自分と違う、と、思って、無理に思いを打ち消す前に、今の自分はこう考えている、と考えて楽になるとおっしゃった方がいます。

怖がる自分も、疑う自分も、病気のときだから。

そんな時こそ、「今、この時」の自分の心を、バッチフラワーレメディでしっかりと支えてあげましょう。


バッチ博士の言葉

どんな場合でも、どんなに厳しい状況でも、絶望する必要はありません。

なぜなら、その人がまだ肉体的に生きるのを許されているということは、支配している「魂」は希望を捨てていないことを示しているからです。

『なんじ自身を癒せ(Heal Thyself)』エドワード・バッチ(1930)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

information

『癒しの花レッスン』ゆめのたね放送局・東日本第3チャンネル
火曜日 朝9:30〜10:00放送
MC:京ヶ島弥生
すてきなゲストのお話とバッチフラワーレメディの番組、こちらからお聴き頂けます。

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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