2020.3.7
腸管免疫を高めて、ウィルスに対抗しよう!『心と体の調律(腸律)〜 腸律セラピーで腸を調える(連載第七回)』

新型コロナウィルスのニュースで日本中、世界中が大騒ぎになっています。
マスクも入手困難になり、除菌商材もお店に行っても買えなくなりました。 学校もお休みになり、人との接触を極力少なくしようということが対策として勧められていますが、大切なことを忘れているような気がします。
色々な対処をするのはいいのですが、腸律師として思うことはまず、ウィルスに負けない免疫力をつけていくことだと思うのです。 新型コロナウィルスで亡くなっている人のほとんどが高齢者やお子さんです。
免疫力の弱い方です。
ではどうやって免疫力を上げていくのか。 腸律師としてお話をさせていただきます。
免疫とは?
まず免疫とは何か、からお話しましょう。
『疫(えき)』から『免れる(まぬがれる)』と書いて、免疫。
免疫とはウィルスや病原菌などを異物と捉えて攻撃することで、体を正常に保とうとする大切な働きです。
自然に備わった人体の防御システムです。 そしてここから、少しサスペンスドラマ風に免疫作用についてお話しします。笑
風邪などの病原菌が体内に侵入した時、まず警察官の『マクロファージ』が現場に駆けつけます。
そして、現場検証をしてホシであるウィルスの情報を集めます。
その後、集めたウィルス情報を頼りになる担当司令官の『T細胞』に伝えます。 この担当司令官は殺し屋スナイパーの『キラーT細胞』 にウィルスに感染した細胞を破壊し、殺せと命じます。
また、担当司令官のT細胞は、抗体製造工場の『B細胞』に抗体を作るようにとも指令をだし、B細胞という工場は大量に抗体を作り出し、補体と結びつきウィルスや病原菌をやっつけます。 そうしてホシであるウィルスが死んでいくのです。
サスペンスドラマ風でしたがご理解頂けたでしょうか。笑
抗体は腸でつくられる
では、抗体とはなんでしょう。
抗体とは、免疫の元と言ってもいいですね。 抗体製造工場のB細胞が放出、生み出すタンパク質です。 異物の中にある抗原と結合し、体の外へ追い出してくれるものです。
免疫の元となる抗体の多くが『腸』で作られます。
特に小腸で!
よく『体の免疫の7割は腸で作られている』と言われていますが、免疫の元となる抗体が小腸でつくられているからこそ、そのように言われるのです。
抗体(免疫グロブリン)には、5種類(アイソタイプ)あり、それぞれ少しずつ役割が違います。
① IgG → 血液中に多く存在し細菌や毒素と結合する能力が高い
② IgM → 初めての抗原にあった時にB細胞から素早く作られる 抗体。感染の初期に働きます。
③ IgA → 腸管や分泌物に多く含まれており、鼻や目からの細菌 などの侵入を防ぎます。
④ IgD → 詳細は不明
⑤ IgE → 肥満細胞に結合してアレルギーを起こします。
まだまだ、その働きや詳細がはっきりしていない抗体ですが、これを見ても抗体=免疫を上げていくことが健康にとっていかに大切であるかが分かります。
人混みを避ける、マスクを着用するという対処療法も必要ですが、病気に強い体を作ることも一緒に行わなければいけないと腸律師は思うのです。
腸管免疫
口から肛門までは一本の管、ホースの様なものです。
腸粘膜は、口から入る食べ物や鼻から入る空気によって常に外来抗原菌に曝されていて、抗原菌から身を守り排除するのにも腸は免疫力を高め、抗原をいち早く外へ追い出すことをしなければいけなかったのでしょう。
このことを腸管免疫といいます。
腸管免疫を上げていくには、腸を弱らせてはいけないのです。
腸の弱りは免疫力の弱りに直結することになります。
こんな人はいませんか。
□ガスが溜まって苦しい □排便トラブル(便秘や下痢)で苦しんでいる □便やオナラの臭いが臭すぎる! □眠りが浅い、物音ですぐ起きてしまう、よく眠れない □寝ても疲れが取りきれない □生理不順、重い生理痛、辛い更年期障害 □便秘薬や整腸剤、デトックス効果のお茶などを長い間服用し ている □浮腫がひどい、顔や足がパンパンになってしまう □ちょっとしたことでイライラしがち □原因が無いのに急に落ち込むことがある
それは腸の弱りが原因になっているかもしれません。
弱った腸を改善する
では、腸の弱りを改善していくにはどうしたらいいのでしょう。 腸律ではこう考えます。 あなたの腸に負担をかけている原因を探し出し、それを外していくしかない!!
その腸に負担をかけている原因とは
・食生活
・生活習慣
・精神的なストレス
である可能性があります。
体と心もそうですが、腸と体、腸と心もそれ以上に密接に連動しています。
緊張していたりストレスを感じると細くなる腸の場所があります。
イライラすると硬くなる腸の場所があります。
眠れなくなると詰まる腸の場所があります。
その腸の部分を解す(ほぐす)ことによって、体も解れ、心も解れてきます。
解れることにより血流も良くなり、自律神経の乱れも整ってくるのです。
腸が自ら動く力を付けることによって、体温も上がってきます。 免疫力が下がる原因の一つに体温の低下があります。 体の温度を下げる、つまりお腹を冷やすことは免疫力低下に直結するのです。 1度体温が上がるだけで免疫力は5倍から6倍上がり、1度体温が下がるだけで免疫力は30%下がるとも言われています。
自分で対策できること 自分が対策してあげられること
腸律では、自分で出来るセルフ腸律を毎回お教えしています。 私が行なっている腸律を皆さんも試して欲しいのです。 決して難しいことではありません。簡単です。さするだけで良いのです。
簡単なのに免疫力が上がっていく。免疫力だけではなく、精神的にも楽になり、しかも思考もクリアになってくるのでパフォーマンスもアップします。
このセルフ腸律。自分のお腹を腸律できるようになったら、次は大切な人のお腹もあなたの手で腸律してあげて欲しいのです。
一家に一人の腸律師。 私はそんな世の中が訪れることを目指して活動しています。
あなたのその手で、自分を、そして自分の大切な人たちも守っていけるとしたらどうでしょう。
お金もかかりません。道具もいりません。 自分の免疫も上がるほか、家族の免疫も上げてあげられるので、 家族中が病気知らずになっていくかもしれません。
国民全体の腸を元気にしていくことこそが、コロナウィルス終息に向かう一つの解決策だと私は信じています!
自分で対策できること。 自分が対策してあげられること。
マスク着用や人混みを避けることも対策として優先しなければなりませんが、まずは腸からの健康を第一に考えてみてくださいね!
次回は、今回の内容をふまえて「セルフ腸律のワンポイントレッスン」をお届けしたいと思います!
どうぞ、お楽しみに!
また、私のコラムを読んでいただいて腸律に興味をお持ちになってくださったら、是非一度、腸律サロン・セラピーエまで足を運んでください。
お待ちしています!!
小澤かおり のプロフィール

腸律サロン セラピーエ 代表 腸律師。
介護士時代、『排便トラブル』に悩む多くの利用者様が認知症などの病状が悪化していく状況に気付く。排便トラブルの原因を探っているうちに、薬、病気、腸の動きに着目する。
腸には体の不調を改善させる大きな可能性があることが分かり、介護予防、病気予防、健康、美容、不眠、鬱などの全ての改善に繋げたいと腸律サロン セラピーエをオープン。
不調の原因を腸から読み取るオリジナルメソッドを提供。『自分で生きられる力』が何よりも必要と考え、自分で出来るセルフ腸律も教えている。
『手の温もりで救う』を志に、サロン通いからの卒業を目指し『一家に一人の腸律師』を増やすべく、執筆活動や講演活動も行なっている。