2020.8.12
疲れたら、心をゆるめて『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第四回)』

梅雨が明けたら、早くも立秋が巡ると言う今年の陽気。
桜咲く前から続く緊張感、新型コロナ感染症の拡大、各地で起こる未曽有の災害など、ここに至って疲労を感じない人はいないでしょう。
目に見えない疲れに、気持ちもネガティブに傾く。
程度の大小、理由の違いはあれど、世界中が疲労感、徒労感を抱えているようです。
「疲れた~」と感じたら”オリーブ”
オリーブは、栄養豊富なオイルを供給する実を結ぶ木。
ギリシャで、戦場の英雄やオリンピックの勝者に与える王冠など、古代から使われてきたこともよく知られていますが、今は日本でも庭や食卓を飾る、親しみ深い植物になりましたね。
オリーブは、「疲労困憊のとき」「心身ともに疲れ切ったとき」のためのレメディですが、そこまでになる前、「疲れたなあ...」と、ふと感じたときに飲んでみましょう。
もう一息踏ん張りもきくし、逆に休息が必要なら眠気が程よくやって来ます。
頑張り過ぎて、夜になっても頭がさえて眠れないとき、あるいは短時間の睡眠しか取れないときでも、
オリーブは深い眠りをもたらしてくれるので、目覚めがスッキリするかもしれません。
疲れを自分の感覚で認識できるから、その人に合った必要な結果をもたらしてくれるのです。
バッチ博士がレメディ化したのは、枝でも実でもなく、花ですが、このオリーブが、完全に消耗しきった心とからだを、新しいエネルギーで満たす力を持つことを発見したのは偶然ではないでしょう。
オリーブは、このストレスフルな現代にも力を与えてくれます。
もう起き上がれない、立ち上がれない、疲労の極致にも
疲れを少しずつでも溜め込んでしまうと、泣くほどに疲弊してしまうこともあるかもしれません。長い治療や看病で、体も心も酷使し続けた結果は、次のステップに行く気力を、大きくそいでしまいます。
そんな時ももちろん、オリーブは強い味方です。
すぐに、カンフル剤のように無理に刺激を与えるのではなく、じっくりゆっくりと、自分の内から、自然にエネルギーが満ちて来るのを感じることができます。
この7月の豪雨被害は物理的な損害はもちろん、被害に遭われた方たちの身体的ダメージ、精神的ショックは計り知れないものでしょう。この時期に被災地にお送りしたレメディのすべてにオリーブを入れたのはもちろんのことでした。
ノアの方舟伝説では、終わりがないと思うほどの嵐と大洪水禍に、オリーブをくわえた鳩が現われ、その終わりを告げました。それを見た人々は、極度の緊張から解き放たれたと言います。
体の疲れ、皆そうだから口に出せない。
気力がすり減る、それでも奮い立たせる。
体が疲れて気持ちが動かない。
心が凍り付いて体がついていかない。
オリーブは、まず疲れの感覚という表皮を取り除き、その下にある感情を辿り、癒す準備ができるようにしてくれるのです。
やる気に疲れを感じたら”ホーンビーム”
簡単なことなのに、なぜかやる気になれない。
言い訳をして、結局ぐずぐずしてしまい、今日もできなかった。
いつもできている日常的な作業や仕事が、なにか果てしないことに思えて、手につかなくて進まない。
からだは疲れていないし、時間もあるのに。
そのままでいると仕事が溜まり、できない自分が情けなくなったりして、できていたことがさらに遠のき、スタートを引き延ばす。月曜病、サザエさん症候群も、根は同じ。
”ホーンビーム”というレメディがあります。英語で「動物の角のように堅い木」、和名のシデは、注連縄に垂らす紙垂と、この植物の花が似ていることから名づけられたと言われます。
ホーンビームを飲むと、考える間もなく手や体が動いて、気がついたときには仕事が終わっていたりします。
できない自分が悪いのではなくて、考え過ぎが無理を強いる。やりたくない思いは、頭の中でだけで広がって体を縛るので、肉体的に疲れていなくても、なぜかできないのです。
そうなる前にホーンビームのレメディを、たったの2滴飲んでみましょう。
考え過ぎないで、頭をクリアにすると、からだがいつも通り動くでしょう。
自分の疲れと向き合って乗り越える
疲れをそのままに放置して、気力で乗り切ろうとすると、しばらくは頑張れるかもしれませんが、溜めに溜めた疲労は慢性化し、体も気持ちも動かせなくなります。
わかってはいても、どうしても手が抜けないことや急に入ったことに対応しなければいけないので、
少しずつ疲労を解いていくのが難しいことがあります。
そうなると、疲れている自分に気が付かないふりをしませんか?
あるいは、まだまだ負荷をかけられると気持ちが勘違いして、さらに自分を忙しい方向へ追い込んだりするかもしれません。
これは既に自分を正しく見ることができなくなっている状態です。
動物は疲れたら休んできちんと食事をとります。
疲労を感じると休むスイッチが入り、攻撃や防御に対するエネルギーを充填します。それが生きていくために1番大事な自然の摂理だからなのです。
でも、人間は他の動物と違い、働く喜びや、技能習得の達成感などがあると、寝食を忘れて動き続けることができるメカニズムを持っています。
喜びであるうちはいいですが、少しでも気持ちに陰りがある疲れは、その日のうちに軽くしましょう。
それには、まず、疲れた、と、無理なく感じることから。疲れを見過ごしたり、見ないふりをしないことが、心身の健康の第一歩です。
疲れは、実は心の疲れがきっかけであることが多いかもしれません。
疲れた、という気分がよぎったら、まずはバッチフラワーレメディを飲みましょう。
動こうとしない心とからだが、わずかでも動いたら、再生のための手掛かりをつかんだことになることでしょう。
バッチ博士の言葉
病気の時は普段の生活とはムードが変わりますので、
気をつけて観察すると、病気が現われる前、時にはずっと前から、
この変化に気づき、それに対処することによって病気を防ぐことができます。
エドワード・バッチ「トウェルブヒーラーとその他のレメディ」(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/