2020.10.21
前へ進むために必要なレメディ『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第九回)』

「私の前には、無限の未来が広がっている」
すべての人に用意されているはずの人生の道で、そのように思えなくなり、迷うことはしばしばあります。こんな先行き不透明な世の中ではなおのこと。
どちらに進むべきか。今進んで良いものか。迷わず前に行くべきか。今に留まるか。
選択肢は数限りなく、その中で迷うこともあるでしょう。
ここから先、どう進めばよいのだろう?
変化のとき、人生の方向性を決めるとき、助けになるバッチフラワーレメディはたくさんあります。でもレメディが決めてくれるのは、自分の心のあるべき場だけ。未来を決めてはくれません。
だから、これからの道に迷いを持った時は、進めない理由を探すより、まず自分がそこにどんな感覚を抱いているか、自分の心をよくよく眺めてレメディを選んでみましょう。
人生の転換点に、迷いはつきもの。
その節目は、意識しているものでも、気づかないうちにやってきていても、乗り越えることが難しいと思うことがあります。
これまでのことに心が囚われて変化に乗れないとき。
逆に先を急いで違和感を抱いたまま変化に飛び込まざることを得ないこともあるでしょう。歩みを進めることへの躊躇が、いつもの強さを忘れさせるかもしれません。
今このときに心や体がついていけない

移行期をスムーズに乗り切るためにウォルナット
「ウォルナット(ペルシャグルミ)」は、”変化の時のための”レメディと言われます。そのキーワードゆえ、よく使われるレメディの一つです。
自分が "変化の時" にいると気づいている時に有効ですが、自分を取り巻く環境が変化しているのに、その環境と自分の心とのズレを肌で感じている。それでもその理由が思い当たらないという時には、自分では選びにくいかもしれません。
人生における大きな転換点ではなくても、周りの人との関係や環境に馴染まないように感じた時。あるいは、自分はこうしたいと考えているのに周りからの影響でそれが揺らいでいると感じた時。そしてもちろん、明確な変化や移動に対して、少し怖気づいてその先に融和していけない時。
ウォルナットがネガティブな状態は、場との違和感や時間経過とのタイミングのずれ、いつもと違う自分への戸惑い、などに表れます。
それは、変化についていけない自分自身の感覚がもたらすものだからなのでしょう。
ウォルナットを飲むと、これまでの自分をないがしろにすることなく、勇気をもって次の場に向かえる静かな確信を与えてくれるようです。
本当にやりたいことはなに?

ビジョンと能力の方向に導くワイルドオート
「ワイルドオート(スズメノチャヒキ)」は、”人生の岐路に立ったときに”よく選ばれるレメディです。
大きな決断をしなければならないとき、自分の前にはいくつかの選択肢が現れます。
準備ができていれば迷うことなく進むでしょうが、どれもが不十分と感じると、それに迷い、また別の道を1から始めようとさえするかもしれません。
そもそもワイルドオートのタイプの人は、特別なことをしたいという思いが強く、人ができないことでもチャレンジする意欲に溢れ、着手したことは成し遂げる能力もあるのですが、それを深く長く貫徹する強さだけが足りません。
自分がしていることに飽きてしまったり、周りからの評価が得られないと思うと、すぐに投げ出すこともあるでしょう。
常に新しいことにチャレンジし、獲得し、それらが全て自分を後押ししているにもかかわらず、そんな自分の能力も信じられなくなり、その結果先に進むことに疑問を持つため、迷うのです。
ワイルドオートは、自分の先に伸びた道をはっきり認識させ、踏み出す力を与えてくれます。
ワイルドオートは、ただ単に人生の変化の時に使うというより、目指してきた明確なゴールがありながら、それ以外のことに興味や意欲が向いてしまい、目標が見えなくなってしまった時に使うと良いでしょう。
急に重荷を感じるとき

ミッションに従い揺るぎない思いで進むためにエルム
多くの重要な課題を背負い、それらを解決し、何事も成し遂げてきた人でも、ここ一番、乗り越えられないかもしれない、と思う時が来るかもしれません。
側から見れば、難なく越えられそうでも、自分自身がそれを難しいと感じていて、自分に失望しているかもしれません。それは一時的な自信喪失の状態として現れたりします。
「エルム(ヨーロッパニレ)」は、そんなとき、自分のそもそもの才能や可能性に気づき、自信を取り戻し責任を果たせる状況にしてくれるレメディです。
こうした状態は、例えば、重い責任を担った経営者が突然疲れを感じたり、家庭をしっかり守ってきた母親が子供たちが皆巣立って急に気力を失ったり、と、立場や属性に関係なく頑張っている人みなに突然訪れます。
さらにこのような立場の人は、年代的に更年期などに差し掛かることも多いので、からだの変化に心がいうことをきかず責任を果たせないと思うこともあるようです。
エルムがネガティブな状態のとき、それは多くの人が自分の目の前に自分で高い壁を立ててしまったようなときなのでしょう。
エルムのレメディを飲むと、気がつけばその壁を難なく乗り越えてしまっていたりします。壁を感じていたことさえ、忘れてしまうかもしれません。
遠くの未来を想像して創造する力
よりよく生きるために努力を惜しまず過ごしてきても、時として乗り越えられないように感じるのはなぜなのでしょう。
頑張れば頑張るほど、もがけばもがくほど、ゴールが遠のくような気さえしてきます。
変化を求めるあまり、とにかく新しいことをしなければ、という思い。今や過去にこだわって、押し寄せる変化に抗おうとする思い。
進まなくても進んでもどちらにせよ、こうした自分のこだわりが、次への歩みを縛ってしまっているのかもしれません。
変化をしなければならないと思う時、本来の自分らしく立ち返るだけでよいこともあります。
自分の持てる資質を認めること。
今その変化は必要なのか、知ること。
そして未来にゆだねること。
バッチフラワーレメディの助けを借りれば、自分の明日への方向性はもちろん、目前の問題の解答もすっきりと見えてきて、前へ進む気持ちが甦ることでしょう。
バッチ博士の言葉
・・・人生の中に飛び込むことを怖がらないようにしましょう。私たちがこの世にいるのは、経験と知識を得るためです。そして現実に直面し、最善をつくさなければ、ほんの少ししか学ぶことができません。そういう経験はどんなところにいても手に入れることができます。・・・
『なんじ自身を癒せ(Heal Thyself)』エドワード・バッチ(1930)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊 (P.29)
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/