2020.11.4
成長していないと思う時のためのレメディ『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第十回)』

私たちはなぜ学べないのだろう。
なぜ、間違った選択をしてしまうのだろう。
書けないのはいつも同じ漢字、同じ英単語だったり、大人になっても、準備が悪くてプレゼンがうまくいかなかったり。
人生の選択だって、これと思った道がうまくいかなくて、結局また振り出しに戻ってる・・・、としょげる。
自分の中で迷うから、それがだめだと思って、今度は人に聞いてみるけど、それでもうまくいかなくて、同じことの繰り返し。
自分の能力のせいもあるし、生来の不注意もあるし、諦めるしかないのか、と思う今日この頃。
失敗から目を背けて成長できない
私たちが日々つつがなく暮らせるのも、経験が学びになって、同じことでもそれをよりよくして繰り返すことができる能力を積み重ねているからです。
同じ間違いをしないために、前にした失敗を覚えていて、そうならないように無意識に頑張っているからともいえます。でも、うまくいかないと思うと、同じことを繰り返しているからダメなんだと思い、諦めてしまいがちです。
一度の経験は、人を向上させるのに十分な機会なのだけど、生真面目に自分はもっと経験を積まなければならないと思って、自己流で同じこと何度も繰り返すので、焦りと反省だけが残り、学びはいずこへ?
さらに同じような間違いを繰り返してしまうのは、自分の失敗であれ、他人の失敗であれ、それをなかったこととしてしまう、間違った経験を”忘れようとする癖”にあるのかもしれません。

同じ失敗を繰り返したくないときにチェストナットバッド
「チェストナットバッド(ホワイトチェストナット / セイヨウトチノキの新芽)」は、花咲く前にたくさんの可能性を秘め、開花を待っています。最初の一輪が開くとそれに倣って次々と上に向かって花開き、最後には大きな花穂の姿となります。
同じ失敗をもう繰り返したくない、と思ったとき、チェストナットバッドのレメディがとても頼りになります。
チェストナットバッドとホワイトチェストナットは、38種のレメディの中で、2回の違うタイミングでレメディ化される、唯一の植物です。
しかも他のすべての花が満開の時期に用いられるのに、チェストナットバッドだけは花の前、蕾の時を使います。その分、また次への再生エネルギーが強く現れているのかもしれません。
自分の足元だけしか見えていないと道に迷う
ある時はこちらが正しいように思っても、別の時にはそうではない方が正しく思えて、と揺れ動き、いくつかのことの間で決められなくてとても苦しいことがあります。
決断が難しいと思っても一人で静かに熟考している間は、そのことを他の人と話そうともせず、真剣に向き合っている、と自分では思っていることでしょう。
でもそれは他との交流を断っているので、判断の手がかりになることにも気が付かないで、決心を阻まれている状態であったりします。考えも気分も常に不安定なままでいるので、その揺れを自分で止めることもできないのです。

揺れ動く不安定感にスクレランサス
「スクレランサス(シバツメクサ)」は、縦横無尽に地を這って、絡み合いながら広がっていく緑色の匍匐性の植物です。
花部は花弁がないけれど花を増やし、種子は育つ場所を選ばずあちこちに振り撒かれ、葉は2枚の葉が向かい合ってつくので、どんどん多方向に繁茂していきます。ある方向に伸びているかと思うと、反対の方向にも向かい収拾がつかなくなるスクレランサスの景色は、スクレランサスの状態の人が迷っている状態に似ています。
迷ったり優柔不断に陥ったら、スクレランサスのレメディを飲めば、一旦立ち止まって、自ずと解答が得られる感覚が甦ることでしょう。
自分の中で感じる不安定さにも、いったん錨を下ろしてよりどころがない感覚を消してくれます。
周りの声に惑わされて核心から遠ざかる
同じ迷う状態に陥っても、自分はともかく、周りの人に意見を求めて、聞き回り過ぎるから元々の自分の意思を忘れてしまうこともあります。
自分の決断に確信が持てないから、他の人たちに背中を押してほしいと意見を求めるのですが、決断できるどころか、さらに間違った意見に流されて間違った選択をして、迷走を続けるかもしれません。

自分の決断に確信が持てないときにセラトー
そんなとき、「セラトー(ルリマツリモドキ)」は、その美しい瑠璃色の花が目を奪い、迷いの道に入ったひとに本質的な解を気づかせてくれるようです。
この花の深い青は、自分の最初に抱いたそもそもの直感的決断への確信を呼び覚まします。
答えはいくつもあるけれど、自分の意思という決断はひとつしかないとき、周りの影響を退けて内なる声に耳を傾ける力を授けます。
迷い、間違えるからこそ、道は正解に近づく
人類が生まれて地球に綿々と命が継がれてきた現代でも、繰り返される過ちが、私たちの生命を脅かしています。
単純な過ちならば、少しの注意で改善されるのでしょうが、現代社会の複雑な仕組みの前には、過ちを過ちと気づかないために、不幸が繰り返されているようです。
みんながより良い未来を志向しているはずなのに、感染症との闘いも、人間同士の戦争も、いつの時代にも再三起きてくるのは、私たちが目を伏せて何かを見落としているからなのかもしれません。
自分の人生の道筋の選択は、学びの先の成長によって、迷いなく正しいことをつかめるように。バッチフラワーレメディもその一助となることでしょう。
バッチ博士の言葉
課題を理解し、過ちを取り去った瞬間から、もう矯正する必要はなくなります。
なぜなら、覚えておかねばなりませんが、苦しみは、私たちが誤った道を進んでいるときにそれを指摘し、輝かしい完成への進化を早めてくれるという点で、それ自体が恵みだからです。
『なんじ自身を癒せ(Heal Thyself)』エドワード・バッチ(1930)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊(P.15)
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/