2020.11.18
人に合わせることに疲れたときに『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第十一回)』

人と人が社会を作っている限り、人を助け、助けられていくことは、必要で大事な事です。
でもそれを全うしようと頑張り過ぎると、何かが空回りして、自分のよりどころがわからなくなったりしませんか?
人のため、を思い過ぎて、自分自身を見失ってしまったのかもしれません。
人のいいなりになって、自分の望みを見失う
周りの人への気遣いを忘れず、親切で優しい存在でありたいと思うと、人の頼み事を聞いてはいつもそれを引き受けるようになったりします。
時に、断りたいようなことも、少しの我慢で受け入れていけば、何かの役に立つことでしょう。でも単なる手助けのはずがどんどん役割が増えて、自分のキャパシティを越えてまで受け入れてしまうと、非常に苦しくなることもあるかもしれません。
断りたいけれど断れない。
それは相手の顔色を気にして、断って相手に嫌な気持ちを抱かせるくらいなら、自分が我慢すればよいという、消極的な姿勢にもなっていきます。
このような”いいひと”は、自分の枠を超えて”イエス"を言い続けることで、自分が本来しなければならないことができず、しまいには自分の使命や、やりたかったことさえ忘れてしまうことにもなるでしょう。
結果的に、人のことばかりに腐心するあまり、自分の人生のミッションを無視して生きることになるのです。

”ノー”と言えないときにセントーリー
「セントーリー(ベニバナセンブリ)」のレメディを飲むと、自分が望まないことに”ノー”と言えるようになった、という方が多くいます。
相手が不快な思いを抱かないで自分の断りを受け入れてくれた、”ノー”を言ったことで進む方向が変化して好転した、なども感じられ、人のいいなりになっていたことに気づき、自分の望みに忠実に生きることを自分自身に許せるようになります。
言われたことをやることより、自分の思いをまず大切にすることが、真に人を助ける力を生み出すでしょう。
自分の辛さを打ち消して問題の本質から逃避する
平和な空気が大事だと思うと、争いごとは口ゲンカ程度でもいやで、揉めたり暗い雰囲気はできるだけ避けたいと思う気持ち。だからもし自分自身が問題を抱えても、周りの雰囲気を気遣ってそれさえ外に出したくないことがあります。
心配事に落ち着かなかったり、心やからだに不安なことがあっても、相談するどころかそのことをネタにして、笑いに変えようとするかもしれません。
辛そうな様子を人に見せることも、周りに嫌な思いをさせてしまうと考えるから、不安が大きくなりすぎると、それを忘れたくて、時にはめをはずすくらいに食べたり、お酒を飲んで発散したり、遊びで紛らわせているかもしれません。

アグリモニーは表面的な明るさを心の底からの明るさに変える
「アグリモニー(セイヨウキンミズヒキ)」のレメディは、少しの不安を見過ごして、結果的に表面上の明るさと内心の悩みが大きく乖離してしまう状態を、緩やかに近づけてくれます。
周りの雰囲気によって動くのではなく、自分自身の内面に眼差しを向けることで、真の明るさと周囲との調和の感覚を取り戻させてくれます。
ふわふわとした表面的なつながりではなく、自分の芯に根差した明るさによって、自分も周りも助けることができることでしょう。
明るさは暗い面を知るからこそ、より輝いて感じられるものだから。
心とからだがバラバラでもやらなければいけないことがある
皆の期待を一身に受けて、黙々と前へ進む。日常的なことにも全力投球をして、先へ先へと挑み続ける姿勢は、誰からも称賛されるでしょう。
どんな困難にも立ち向かい、希望や努力を見失うことがない、勇敢な人だから。だから無理が高じて病気になって自分の責務を果たせず、他の人を助けられない状態は、自分自身に不満を感じてしまうかもしれません。
そんなときは、全てを背負うために自分自身の疲れを感じないようにして、心と体がバラバラになっているかもしれません。

頑張り過ぎて倒れそうなときにオーク
「オーク(ヨーロッパナラ)」は、幹が太く育ち、枝葉を大きく広げる堂々たる木です。
古くはこの木の下で王が戴冠したり、その木質の堅牢さから船舶の材料とされたり、ドングリが動物を育てたり、さらに人はその下に憩い、木陰で休むことを許されても来ました。
オークのレメディは、自分の状態をさて置いても先に進み続ける人に、自分の立ち位置や本来持っている力を思いこさせ、人から背負わされたものを一旦脇に置くことを許します。
人に頼ったり、自分で自分の手綱を緩めるのは、明日の闘いにはもっと必要なこと。心と体を休ませてからまた進むことの大事さに気づかせてくれることでしょう。
人を助けることができるのは自分自身を助ける力があるとき
「人はそもそも優しい」、と思うことがあります。
相手を気遣うあまり、自分の気持ちを譲ったり、考えを胸にしまったり。
でも謙譲の気持ちが行き過ぎると、自分を無くしてしまう。気が付くと、自分の望みが何だったのか、わからなくなる。それはあまりに周りの状況にばかり思いが向いて、自分自身の声を聴くことができなくなっているからかもしれません。
バッチフラワーレメディは”セルフヘルプ”のセラピーと言われます。
レメディを飲むことは、自分自身に問いかけて、自分自身を助けること。そしてそんな自分の足元がしっかりすれば、明日には自分の目指すところをしっかり見つめながら、心からの共感を持って人の役に立つこともできるでしょう。
バッチ博士の言葉
私たちが守るべき唯一の義務は、自分自身の良心の命令に従うことであり、そのとき私たちは一瞬と言えども、他の人格によって支配されるままにはならないでしょう。「魂」は、その人が特定の仕事をするように定めています。もしその仕事をしなければ、恐らく意識的ではないでしょうが、その人は自分の「魂」と人格との間で葛藤を引き起こすことは避けられず、それは必然的に身体の不調という形で跳ね返ってくることを、誰も忘れないようにしましょう。
『なんじ自身を癒せ(Heal Thyself)』エドワード・バッチ(1930)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊(P.34)
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/