2020.11.23
私らしさを磨くために~木タイプの特徴『私らしく生きるための東洋の智慧(連載第七回)』

西洋占星術において「私は○○座」というとき、この○○座というのは太陽星座を表しています。これを四柱推命に置き換えたとき、太陽星座にあたるのが【日干】です。
日干とは、私たちにとって核となる部分。自分らしさを知るためのヒントがギュッと詰まっている、基本命の中の代表格です。
まずは「日干らしさ」に近づくことで、自分らしさに磨きをかけましょう。
木の2タイプ【甲】と【乙】
四季のはじまりである春のエネルギーを持っているのが、五行の木(もく)です。
木タイプの人とは、五行の木、つまり「甲(こうぼく・きのえ)」、または「乙(おつぼく・きのと)」を日干に持っている人たちのこと。
また、日干が甲・乙ではなくても、春生まれの人たちは木のエネルギーを強く持っていることが多いので、春生まれの方もぜひ今回の記事をチェックしてみてくださいね。
ちなみに干支暦では、春生まれの人とは以下の期間に生まれた人を指します。
◎卯月(陰暦2月/3月頭~4月頭まで)
◎辰月(陰暦3月/4月頭~5月頭まで)
各月の細かい区切りは年によって異なりますので、こちらのサイトで調べてみてください。みなさんの日干もこちらで調べることができます。
★干支カレンダー★
https://keisan.casio.jp/exec/system/1189949688
真っ直ぐ一途に、コツコツがキーワード
木の陽干である【甲】は樹木を指しています。
自然の中に大きくそびえる樹木をイメージしてみてください。樹木を人に置き換えると、どのような人物像がそこに浮かんでくるでしょうか。
どっしりしている?大らかそう?コツコツと成長していくタイプ?
そうです、それらが樹木の質を持った日干「甲」の人たちの特徴となります。
日干が甲の人はまさにそびえ立つ樹木のように、スラリとしていて背が高く見える人が多くいらっしゃいます。
一朝一夕では大きくならない樹木同様、コツコツと努力を重ねて成長していくので、結果が出るまでには少し時間がかかるかもしれません。
ここがポイントなのですが、結果を出すのに時間がかかるからこそ、甲さんはすぐに上手くいかなくても諦めることなく、ひとつのことを続けていく力が必要となります。そして成長する方向を決めるために、目標を持つことも大切です。
私たちは周りの人たちと比べはじめると、つい「自分には能力がないのではないか」と落ち込んだり、「この仕事は向いていないから、早く転職した方がいいのかもしれない」と迷ったりしがちです。
しかし特に日干「甲」の人にとって、これは禁物。いつまでも何も成し遂げることができず、自信を失い、自己価値を下げてしまう原因になってしまうかもしれません。
はじめから「自分は結果が出るまでには時間がかかるタイプなんだ」と理解しておくことで、焦らずマイペースに実績を積み上げていくことができるでしょう。
自立した気質をもつ日干「甲」の人ですが、独立独歩の生き方が自分自身を大きく育てます。親元を早く離れて自活したり、人と群れずに物事を決断したり行動したりする力を身に着けることで運気もアップ!フリーランスとしての働き方も向いています。
その反面、頑固さが災いして、自分から折れることが苦手で人間関係に悩むことも。ときに柔軟性をもって相手の意見に耳を傾けてみると、そこに悩みの解決の糸口が見つかるかもしれません。
ちなみに、甲さんは一本気で曲がったことがキライなので、パートナーや友人、会社の上司や同僚に日干「甲」の人がいれば、その人たちは嘘や言い訳をとても嫌がります。いつでも正直に、誠実にお付き合いしましょう。真っ直ぐに向き合う姿勢が絆を深めます。
日干「甲」さんの真っ直ぐ一途に生きる姿は、周りの人たちの信頼を集めます。
まさに人々が癒しや安心感を求めて大きな樹の下に集まるように、多くの人からリーダー的存在として慕われるでしょう。
そんな魅力を十分に発揮して、凛としたあなただけの美しい大木を育ててください。
臆病にならずにチャンスを掴もう
日干が乙の人は、同じ木の気を強く持っている日干「甲」の人とも少しタイプが異なります。
甲は樹木でしたが、乙は草花です。では、草花は人に例えるとどんな姿がイメージできるでしょうか?
草花である日干「乙」さんは、細身でしなやか、可憐な印象を与えます。透き通るような青白い肌も特徴のひとつです。
そんな守ってあげたくなるような雰囲気とは裏腹に、実は打たれ強く負けん気の強いタイプ。一度心が折れてしまうとなかなか立ち直れない甲と違って、踏まれても美しく咲こうとするレンゲソウやたんぽぽのように、失敗してもなお前に進もうとする強さを持っています。
様々な方向に伸びてゆく蔦のように、移り気で気分屋な一面もありますが、それがフットワークの軽さに繋がっています。流行や時代の風を敏感にキャッチする力がビジネスに結びつくことも。
ですので、ひとつのことを長く続けるよりも、その時代に合った仕事や求められるものを創っていく柔軟な働き方を目指すと良いでしょう。副業を持つこともおすすめです。
風を敏感にキャッチする力は、身近な人間関係にも活かされます。人の心の動きにもセンサーが繊細に反応するので、気が利く人だと評価されることも。また周りの人の能力を見抜き、適材適所で組織を動かしていくことができるので、自分がプレイヤーになるよりもプロデューサー的な立ち位置が向いています。
ただ、周りに気を遣いがちな分、本音をさらけ出すのが苦手で、Noという勇気がなかなか出せません。自分に自信のない日干「乙」さんは特に人に嫌われることを怖れがちですので、八方美人にならないようご注意を。
また、寂しがり屋で甘えん坊な一面もあり、知らず知らずのうちに人に依存してしまうことが。恋愛では「別れようと思っても、なかなか縁を切れない」「ズルズルと関係を続けてしまう」というパターンにハマりがちですので、自立心をもつこと、本音を伝える勇気を持つことも大切にしましょう。
打たれ強い日干「乙」さんは、失恋も栄養に変えることができる人。臆病にならずに思い切ってどんどん行動を!美しく咲きたいと願う乙さんは美容に関心があり美意識が高く、キレイな方も多いので、新しい出会いはきっと巡ってくるはずです。
もちろん恋愛だけでなく、仕事の面でも同じことが言えます。失敗は成功の基という言葉を胸に、何事にもチャレンジする姿勢を大切に過ごしてください。
リラックスする時間を大切に
日干「甲」の人も、「乙」の人も、少しタイプは違えども、どちらも頑張り屋さんで我慢強い方が多いのが特徴です。そして、いわゆる「気(バイブレーション)」に敏感な木の人たちは、人の気持ちを感じとることのできるやさしさと思いやりに溢れた人たち。
そんな木タイプの人たちは、いつの間にか自分のキャパシティを超えてしまうことがあり、疲れているとますます神経過敏になってイライラしがちです。ときに被害妄想が顔を出し、周りに攻撃的になってしまうことも。
そんな風にイライラが表れ始めたら、「ああ、自分は疲れているんだな」と自覚し、ゆったりと休む時間を作りましょう。疲れを溜め込んでしまう前に、普段から余裕をもって行動することも大切です。
また疲れが肝臓に溜まりやすいので、お酒でのストレス発散はほどほどに。
木の象意のひとつに「目」がありますので、セルフケアのひとつとして、スマホからちょっと離れて目を休ませてあげるのがおすすめです。また、心地よいバイブレーションに包まれるように、色・音・香りを生活にふんだんに活用しましょう。自宅のインテリアを好きな色で統一したり、通勤中に大好きな音楽を聴いたり、お風呂やベッドルームに精油やお香を漂わせたり。
疲れを溜めてしまう前に、リラックスできる環境をぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
次回は火のタイプをご紹介します。
星川亜輝子 のプロフィール

会社員時代、セルフケアのために学んだアロマテラピーの奥深い世界に魅了され、本格的にアロマセラピストの道へ進むことを決意。
2008年から約5年間、福岡市内のリラクゼーションサロンにてリフレクソロジーや整体、ロミロミなどを通し、のべ7,000人以上のお客様のボディケアを担当。
その後、自分の今後を悩み始めたタイミングで、イギリス発祥のオーラソーマ®と再会。サロンの店長として日々奮闘する傍ら、オーラソーマの探求をスタートする。
より自分らしい生き方へとシフトさせてくれたオーラソーマの魅力、そして、体だけでなく心をケアすることの大切さをもっと伝えていきたいと、2013年5月【Kwan-Yin クワンイン】をオープン。
5周年を迎えた2018年5月、結婚という転機を迎えて自宅サロンとして再出発。
「心身両面、そして魂からの歓びと幸せをサポートする」という想いは変わらず、新たに四柱推命や陰陽五行を取り入れたメニューを提供中。
ホームページ→ https://www.kwan-yin.jp