2021.1.13
絶望の先にも明るい明日が待っている『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第十四回)』

”絶望”のときにも、助けになるバッチフラワーレメディがあります。
年明け早々、絶望の話?と思われるかもしれませんが、望みを追っていたからこそ、それが失われたと思うと人は絶望感に襲われます。
だから、絶望の話は、希望の話でもあるのです。
”絶望”は、望みが絶えると書きます。希望を失った状態だということは、文字を見れば誰でもわかります。
でも、自分で自分が絶望に陥っている、と感じる人は少ないのではないでしょうか?
絶望感に襲われている時、その状態に苦しみもがき、必死だから、”これが絶望だ”などと考える隙もないかもしれません。
逆に、誰かを見て、今の状態は絶望的だ、とか、これほどの苦しみに遭って絶望しないわけがない、と思うことはしばしばあるでしょう。
そんな時、バッチフラワーレメディを手に声をかけてあげられたら、少しでも光が差す方向に大事な人を連れ出すことができるかもしれません。
信じたことが裏切られ続け、もう頑張れない
信じたことがうまくいかず、何度も挫折を繰り返すと、もはや何も信じられなくなりませんか?
冷静に考えれば期待できるはずのことさえ、もはややっても無駄と思い、打ち捨ててしまうかもしれません。
例えば病気の治療中、よくなってきたと思える時はいいけれど、また悪化したと感じたり、思うように快復していないと思うと、何をやっても治らないのではないかという気持ちにさえなるかもしれません。
特効薬や新しい治療法を勧められても、もはやそんなことをしても意味がないと思う。
やってみたとしてもそれは単に勧めてくれた医者や家族を喜ばせるためでしかないので、全く本人は結果効果を期待せず、変化していたとしてもそれさえ感じないかもしれません。
こうした状態は、はたから見てその人が絶望感に苛まれているとは思えない様子だったりもします。本人も、絶望を感じるというより、それは通り越してしまった諦めに近い感覚の中にいるのでしょう。

希望を失ったときにゴース
期待と失望の繰り返しが、心の底に絶望を生むとき、「ゴース(ハリエニシダ)」のレメディが役に立ちます。
ゴースは寒く険しい冬の大地から、棘だらけの茎と枝を伸ばし、針のような葉をつけながら、その先端に黄金色の花を咲かせます。どんな強い風も、乾燥した石ころだらけの大地も、ものともせず、2月の冷たい空気の中でも明るい顔を覗かせます。
レメディにするのは、4月から6月の生命力あふれる花です。
忘れかけていた希望は、諦めない心に、戻ってきます。
ゴースのレメディが、絶望の底で冷え、頑なになった心を解くので、最悪の状態は克服され、先の光に向かう歩みを始めた自分を感じるでしょう。
苦しくて、もう先へ進めない
苦悩があまりにも大きく、とても耐えられない。
大切な人から心を込めた慰めの言葉を掛けられても、それさえも全く聞こえないくらい、心も閉ざされている。
大事な人を失ったとき。
大切なものが崩壊したとき。
全ての努力がついえて、もはやこれまでと言う崖っぷちに立たされたとき。
心も体も忍耐の限界を越え、もはや真っ暗闇の中に取り残されたように感じているかもしれません。
こうした喪失感、絶望感は、”心”、”魂”のような自分の唯一の拠りどころさえも見えなくします。
他の人にその苦しみを話すこともなく、追い詰められていますが、それを外に表すことさえせず、ひとりきりで耐えていることもあるでしょう。
でも。それでも。
救いの”手”はないと思ったとしても、「救いのレメディ」はあるのです。

限界に達したときにスイートチェストナット
「スイートチェストナット(ヨーロッパクリ)」は、20m以上にもなる堂々たる姿でそびえ立っています。
6月頃から咲く金色に輝く花からは芳しい香りが漂い、通り過ぎてからその香りに気が付いて振り向かされることもしばしばです。
スイートチェストナットは木そのものは変わらず立っているのに、毎年新緑の時期には尖った葉が緑濃く広がり、その後に香り高い花が咲き、秋には葉が黄色味を帯び、最後にやって来る結実は緑から茶色いイガに変わり、中から栄養豊富な甘い実が現われるという、自然環境と馴染みながら多様な姿を見せる、変化に富んだ植物です。
スイートチェストナットのレメディは、絶望の先に、一筋の光を見せ、生きる勇気を与えてくれます。
それは、無理矢理絶望や苦悩を消し去るのではなく、ある日ふと、次の明るい世界に立っている自分に気が付くような、優しい誘い方で、次の時に向かわせてくれます。
ほんの一瞬でも、どうしても消せない暗い闇を自分の中に見てしまったときは、深く考え過ぎないで、心のエネルギーチャージのためにスイートチェストナットに頼ってみませんか?
トラウマがフラッシュバックする
大きな衝撃が走る悪い報せ。
何気なく飛び込んで来た、つらい過去に引き戻されることば。
忘れたい嫌な思い出。
ひとそれぞれに、最も苦しく辛いところに連れ戻されてしまうトリガーがあるかもしれません。たった今起きたことでも、遠い昔のことでも、振り切って忘れることはできないから、苦しいのです。
最愛の人を失う悲しみ、ひどい災害・事故に遭遇したときに感じた恐怖感など、深刻な報せによるショックや、からだに受けた強い衝撃など、その事実を忘れたようになって痛みは薄れても、自分にさえわからないほどの小さな、でも深い傷となって残ります。
それはふとした拍子に蘇り、昨日のことのようにありありと襲い掛かることがあります。
ショックの後遺症とも言えるこの状態は、身体的・物理的事実よりも、目に見えない心に受けた傷そのものが衝撃となっているから起こるのでしょう。

究極の癒しのレメディ、スターオブベツレヘム
「スターオブベツレヘム(オオアマナ)」は、5月頃、道端や畑や草原で、足元に群れて咲いている姿がよく見られます。
でも、花の時期が終わると、花も葉も茎も、痕跡が無くなり人目に触れなくなります。
そしてまたその翌年、突然のように花開いて可憐な姿を見せてくれます。
不幸は再び現れると辛いけれど、その真っ白な六角形の健気な花は、突然目の前に現れても、人はみな心を動かされ、笑顔を浮かべます。
スターオブベツレヘムのレメディを2滴飲むと、今の感情だけでなく、その昔の傷みや悲しみさえも和らげ、癒してくれます。
何年たっても抜け出ることができない辛い経験は、スターオブベツレヘムによって、ゆっくり、でも静かに内心の安心感に昇華していくようです。
スターオブベツレヘムの白く可憐な花は、心の奥底に潜む不安な歩みに伴走します。辛く忘れがたい傷を癒すのには、この花を胸に秘めましょう。
今受けた大きなショックも、過去に引きずり戻される辛い経験も、時間を問わず癒してくれます。
弱いと思う自分の中にさえ、一握りの強さを見いだす実感をもたらすでしょう。
絶望から希望に満ちた明日に歩みを進める
絶望は、希望のときがあったからこそ、時として襲ってくるものです。
真っ暗闇の中、どこかに薄っすらとでも光を感じられたら、たった一歩でもそちらに向かって踏み出すことができるのに。
それと同じように、絶望の背後には、間違いなく希望の光が存在しています。
自分の奥底にどんな暗く深い闇があっても、バッチフラワーレメディがあれば、それに怯えることなく直視できる日がやって来ます。
そして、そこにある、明日に向かう光を見つけることができるから、深い傷をも癒されていくのです。
もうだめだ、と思ったときにこそ、きっとあなたの助けになります。
大切な明日の自分のために、バッチフラワーレメディを選んでください。
バッチ博士のことば
心は、体の中で最もデリケートで感じやすい部分ですので、身体よりもずっと明確に病気の兆候とその進行をよく物語ります。ですから、心がどのように作用しているかを知ることでどのレメディが必要となるかわかります。
『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊 P.81
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/