2021.2.10
不安を感じる心のひだにミムラスを『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第十六回)』

今回から、バッチフラワーレメディの38種類を、ひとつずつご紹介していきます。
フラワーレメディを作ったバッチ博士が見つけた花の順番で、みなさんとご一緒に辿っていきたいと思います。
その中には、あなたが ”これは自分のことでは?!” と思うような花もきっと出てくるかもしれません。
今回は、内気で恥ずかしがり屋。
少し怖がりでもある。
そんな人のためのミムラス。
内気な怖がりさんのストーリー
人には、わからないかもしれない。
それくらいのことは乗り越えなければいけない、と思われるかもしれないけれど。
風の音に怯えるのも、からだの具合や明日の仕事に不安を感じるのも、歯医者に行くのが怖いのも、自分にとっては内気になってしまう大きな原因・・・。
不安感は、誰もが持ち合わせている感情です。
だから、少しのことにひどく怖がる人もいれば、同じことでもそれをあまり意に介さず平然と過ごす人もいます。
気づかないかもしれないけれど、不安感や何かを怖いと思う気持ちは、表現こそ違えど、誰もが日常的に抱くものです。
自分で自分を内気だったり怖がりだと思っている人は、他の人たちより、ずっとたくさんの情報を一身に受け止めるから、その怖さに震えてしまうのかもしれません。
特に、ストレスがかかったり、気がかりなことの渦中にあると、その不安は度を越していくことになり、穏やかではいられなくなるでしょう。
一方で、怖いものなしに、周りに対して大胆に振る舞う人は、一見こうした人たちと対極にいるように見えますが、実は不安感を大きな声や態度ではねのけたいと必死に隠しているだけで、その根っこにある感情は怖がって見える人たちと同じかもしれません。
また、日ごろは、本当に強く、不安などは軽々と打ち消せる人でも、時として大きな不安にかられることがあります。
仕事の問題や人とのいさかい、社会や環境に対する不信感、不安感。それは突然襲ってくるので、不安を感じた瞬間、普段感じることのない感情に戸惑うかもしれません。
いつもの自分らしくない、なぜこんな気持ちになったのだろう、と顧みることもできず、不安の渦中に入り込んでしまう。
こうしたことは、一時的であっても誰にでも訪れるものです。
繊細な感性は小さな不安の芽もキャッチする
内気だったり怖がりの人の本質は、感受性が豊かで、周りからの情報を敏感に詳細に受け止めている人です。
でも、繊細な人、周りの情報を感度高く受け取ることができる人は、実は本来勇敢で、内面に静かな勇気を持つ人でもあります。
私たちはただ、不安におののくだけではない。
そこから次への一歩を踏み出す勇気を見出せるから、また前進があるのです。
余計な言葉や力を発するのではなく、いつも通り静かに穏やかに、そこにいるだけで、自分自身だけでなく、周りの人の勇気や支えにもなれるのが、ミムラスのタイプの人の存在です。
鋭いセンサーは、余計な不安や悪い情報だけを受け取るのではなく、大事で必要なメッセージをも受け取ることができます。
ミムラスのタイプの人がその人らしい、繊細な感受性を発揮するとき、誰よりも穏やかでありながら、力強い存在であることができるでしょう。
ミムラスの花の姿に教えられること
ミムラスは、初夏の水辺、いたるところに咲き乱れています。
ほんの指先ほどの花は、花冠が唇型をして横向きに開口しています。
花弁の内側に見える赤い斑点は、多くの昆虫を寄せ付けず、特定の相手だけを呼び出す印で、多くの仲間ではなく、ごく親しい人だけに心を開いているミムラスのタイプの性質に似ているようです。
花弁も、茎も葉も、繊細な産毛に覆われているのも感受性の豊かさを表しています。
それでも、川や池のほとりの砂利地から顔を出し、危険に耐えて世代を繋ぐ姿は、種が水に流されることもいとわずそこに住み続ける、秘めた決意を感じさせます。
花の表情は”歯をむき出しにした猿の顔”のようだと思った人が、mimos、道化者というラテン語から属名にMimulusと名付けました。
そのような花の振る舞いは、内心怖がりなのに、虚勢を張って大声を出したり人を威嚇するような人にも通じるかもしれません。
低く水辺に咲く黄色いミムラスの花。
人がかわいい花、と思い、手をかざすくらいのちょっとの刺激にも、花弁を閉じようとします。
繊細な花の入り口は、過敏なのか自分を守っているのか。
この姿が、少し怖い、と感じている自分の気持ちに寄り添って、密かな勇気を与えてくれるのです。
勇気と不安は、裏腹。
明日の静かな一歩のために、少しの不安を感じたら、ミムラスのレメディを2滴飲んでください。
恐れの対象そのものは無くなることはありませんが、恐れることなく落ち着いて進んでいける感覚が、自分の内面から静かに満ちてくるのを感じられることでしょう。
バッチ博士の言葉
【ミムラス】
世の中で起きること、病気、痛み、事故、貧困、暗闇、孤独、不幸などに対する恐れのためのレメディです。日常生活の中で感じる恐れです。
このタイプの人は恐れを心の中に静かに秘めていて、それを人に気軽に話すことができません。
『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊
京ヶ島弥生 のプロフィール

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。
東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。
2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。
東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。
こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。
○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師
○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト
○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役
ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/