情熱と冷静の間にバーべインを『心を癒す花のエネルギー バッチフラワーレメディのある暮らし(連載第二十一回)』

2021.4.21

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京ヶ島弥生 ( フラワー&アロマセラピスト )

フラワー&アロマセラピスト。心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。

理想を追い求める。

正しいことを知ったからには、伝える使命がある。

だから自分のためだけでなく、周りのためにもそれをしなければならない。

一見すばらしい考えだけど、それにこだわり、周りが見えなくなっていませんか?自分で自分の緊張を解けなくなると、バランスを崩してしまうかもしれません。

 

思いを遂げるまで頑張る必然

正しいことを知りそれに従って生きる。これは人が人として生きる上で重要であることは、誰でも知っています。

その真実を全うするために自分は率先してその道を行き、そうではない現実を見たら、正す必要があるでしょう。

さらに新しく見出したすばらしいアイディアを知ると、人に伝える使命を感じるときもあります。

でも現実はそればかりではありません。それに反した行動をする人は多いし、そんな考えは受け入れない人がいたりするほうが、多いかもしれません。

思いが強くなると、そうした理想の生活ができないことに対して諦めるのでなく、気が付いていない人たちに、気付いてほしいから何とかしたい、と思います。

そんなことで疲れなどを感じている暇はない、と、さらに熱を帯びて周りに対して働きかけ、説得し続けます。

もしかすると、寝る隙を惜しんで資料を作ったり、誰かを見かければその話を繰り返したり、それを伝える相手を躍起になって探してしまうくらい、没頭するかもしれません。

周囲のことを考えているようでいながら、自分の納得が重要だから、休むことを知らないのです。


外への思いは自分を顧みることを忘れさせる

そんな「善」に対する過剰なエネルギーは、常に自分自身に緊張を強います。

頭を働かせすぎて肩に力が入り、ひどい肩コリや腰痛に悩まされる。

次々にアイディアが浮かび、ある意味興奮状態が続いて眠りにくくなっている。

正しくないことが許せず、常に粗さがしのようになってリラックスできない。

それが怒りにつながり、理想が遠のくことに絶望感さえ感じる。

緊張して神経が過敏になり、自律神経さえうまく働かなくなってしまうかもしれません。

「真理」「正義」「善」にとらわれて、目が外に向きすぎるあまり、自分自身がバランスを崩していることに、気が付かなくなっている状態です。

それは”自分のことはさておき、ひとのために”善いことを広めて行かなければならないと思っているから、目が向かなくなるのも、当然かもしれません。

これが続くと、周りは、何か押し付けられているような気がして、むしろ耳を塞ぎ離れてしまいますが、それさえも、当の本人は自分の考えに夢中で、気が付かないのです。

人に優しい理想主義者

正義を重んじ、理想高く、自分だけでなく周囲とともに同じ信念をもって進んでいきたいと強く思う人のために、「バーべイン」のレメディがあります。

バーベインを飲むと、こだわりが和らぎ、リラックスができるようになるでしょう。リラックスをすることで、自分にも、周りの人の世界にも、様々な面があることを見出すことができます。

自分が正しいと思うことを信じて曲げない強い人は、一方で原理原則や自分の考えににこだわって譲らない人です。

自分ならではの正義の立場から、周囲の全てのことをよりよく変えて行きたいと強く望んでいるから、人に教えたいと思うことに確信が持てると、さらに強い意志と意欲で進むことができるのですが、その思いが行き過ぎると自分にも周りにもネガティブな影響を及ぼします。

本来は、他の人ならとっくに諦めてしまうようなときでも、長く闘い続けることができる人でもあります。だから病気の時でも、粘り強く頑張ることができるのです。

その正義感、その連帯感を、熱くなりすぎず、程よい距離感で周囲の人と共に進めるようにするには、その持てる理想を現実にするエネルギーを、人にではなく、まず自分に向けていくことが必要です。

ネガティブな状態は狂信主義に見えますが、ポジティブな面は心の広い理想主義者です。

バーべインのレメディは、自分自身へ目をしっかり向けさせてくれることで、心の奥底に秘めた善なる理想さえも照らし出してくれるでしょう。

細く高く伸びる青紫の花


バーべイン(バーベナ)は、1930年秋に、クローマー西隣の町、イーストラントンで発見されました。

古くからお茶などに用いて親しまれたこの薬草は、日本の自生種では馬鞭草(バベンソウ)と呼ばれ、その葉は生薬として用いらてきました。

種子は至るところで発芽し、道端や農地の境目など、石の多い土地でもどんどん広がります。高さは1m以上にもなり、根も張り、葉も生い茂り、群生します。

植生も植物そのものも大きいのに、花はそれに比して、先端に小さな穂を作りその中にさらに小さな薄紫の花をつけます。先端の花が咲くとき、穂の下の方が枯れていることもしばしばです。

レメディにするには、萎れたり枯れている花より上にある若い花、蕾を摘み、すばやく水を張ったボウルに入れて太陽法で作ります。

この花が、広く深く根を張り、そしてまるで何の疑いもなく冷静にまっすぐに空に向かう姿は、バーべインのネガティブな押しつけがましさは一切見えず、潔ささえ感じさせます。

だからこのレメディを飲めば、大事な緊張を強いられる局面でも、ストレスがあって当然とは思わず、それを回避してリラックスして穏かに事に当たれるようになるので、のびのびと最上の理想に向かうことができるようになるでしょう。

衝動的、活動的すぎて、自己中心的な個性のためにあるレメディ、バーべインは、自分を労わりながら、やりがいのある課題に粘り強く挑戦できる、適切なエネルギー配分をもたらしてくれます。

望む連帯は共感から、そして熱意はクールなところから生み出されるのですから。



バッチ博士の言葉

自分なりに正しいと信じている理論や考えに凝り固まっていて、滅多にその考えを変えようとしません。そして、自分の周りにいるすべての人たちに自分の考えを押しつけ、同じように考えて欲しいと願います。

自分が教えたいと思う事柄に確信があるときは、強い意志と勇気を持って説得しようとします。病気になると、普通は諦めてしまうようなことでも何とかしようと長い間もがきます。

『トウェルブヒーラーとその他のレメディ』エドワード・バッチ(1936)
『バッチ博士の遺産』所収(2012)バッチホリスティック研究会・訳・刊

京ヶ島弥生 のプロフィール

京ヶ島弥生

心身の健康のために、自分で自分のこころ、感情の状態に気づき、セルフヘルプでバランスを整えることができる「フラワーエッセンス/バッチフラワーレメディ」の活用を伝え続けている、海と空のブルーが大好きな自然療法家。


東京は下町生まれ、1998年に鎌倉・七里ガ浜に移住。

2001年から、アロマセラピー、バッチフラワーレメディ、ハーブセラピー、ホリスティックヘルスなどの自然療法分野で、講座やイベントの開催、個人から企業までのコンサルテーション、商品の販売など、東京、横浜、鎌倉で場所・ジャンルを問わず活動。


東京でのハードなビジネスマン生活20年、大学教員15年、ワーキングマザー30年、介護施設での高齢者ケア、災害ボランティアなども経験。

こうしたバックグラウンドにより、子供から大人、ご高齢の方、男性女性問わず、どなたのご相談にもお応えできるプロフェッショナルなフラワー&アロマセラピスト。



○バッチ財団登録プラクティショナー・バッチ国際教育プログラム認定講師

○IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)認定アロマセラピスト

○日本ホリスティック医学協会認定生活習慣病予防指導士・ホリスティックヘルス塾インストラクター
○
有限会社フロスヴィータ 代表取締役


ホームページ→ http://www.flosvita.co.jp
Facebook→ https://www.facebook.com/flosvita/


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