すべてを包み込む受容力 ~ 水タイプの特徴『私らしく生きるための東洋の智慧(連載第十二回)』

2021.5.24

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城戸亜輝子 ( Kwan-Yin クワンイン オーナーセラピスト )

リラクゼーションサロンでリフレクソロジー、整体、ロミロミなどのべ7,000人以上のボディケアを担当。またオーラソーマの探求をスタートし「Kwan-Yin クワンイン」をオープン。現在は新たに四柱推命や陰陽五行を取り入れたメニューを提供中。

いよいよ今回は五行タイプ論の最終回。

五行のラストである【水タイプ】についてのお話です。

 

四季では冬にあたる【水】の気

水タイプとは【日干】が「壬(じんすい・みずのえ)」、もしくは「癸(きすい・みずのと)」にあたる人たちのこと。

日干がこのどちらかにあたる人たち以外にも、冬生まれの人たちは水のエネルギーを強く受けていますので、今回のお話は参考になるかと思います。

 

「冬生まれの人たち」とは、干支暦でいうと以下の時期に生まれた人を指します。

◎亥月(陰暦10月/11月頭~12月頭まで)
◎子月(陰暦11月/12月頭~1月頭まで)
◎丑月の一部(陰暦12月/1月頭~1月20日頃まで)

 

各月の細かい区切りは毎年異なりますので、まずは下記のサイトでご確認ください。こちらのサイトでは日干を調べることもできます。

 

スケールの大きな自由人【壬】

すべての五行が陽と陰に分けられますが、水気の陽にあたるのが【壬】。

壬は海や大きな湖、大河を表しています。

 

私たち生物の起源をたどってみると、約38億年前、海で生命は誕生したといわれています。

そして、胎児を包み込む羊水の塩分濃度は約0.85%で、脊椎動物が海の中で誕生した当時の海、つまり古代海水の塩分濃度と同じだそう。

 

私たちの命を育んできた海。そのことからもイメージできるように、五行の水は「養育」という質をもっています。妊娠の「妊」という漢字は、壬の語源でもあります。

たくさんの命が存在する大海のように、すべてを包み込み受け止める力をもっている、懐の大きな日干壬さん。

 

「清濁併せ呑む」という表現がありますが、これは壬さんに相応しい言葉です。

おそらく若い頃から酸いも甘いも様々な経験をして、すべてを人生の糧にしてきた壬さんは少なくないのではないでしょうか。

その分、他の人たちに対しても「生きていたらそんなこともあるよね」と、大きな心で包んであげることができるので、誰にも言えない悩みを打ち明けられることもあるだろうと思います。

 

安心安定よりも変化を好む日干壬さんは、新しいものを取り入れたり、自分を高めたりすることにワクワクを感じます。

行動範囲が広く、常に動き回っているので、周囲からは「自由人」というイメージを持たれやすいかもしれません。

 

何かをゼロから生み出すよりも、今あるものにアレンジを加えていくことが得意で、そんなクリエイティビティとセンスの良さを発揮できる仕事に向いています。

 

また、グローバルな視点をもっていて、日本国内にとどまらず、海外とのご縁が深いのも壬の人たち。出張の多い仕事に携わっている方も多いでしょう。

 

異文化との縁があるので、これまであまり海外との接点がなかった人は、これを機に興味のある異文化に触れてみてはいかがでしょう?

このコロナ禍で海外旅行が難しくなってしまいましたが、バーチャル旅行を楽しめるツールも増えているようです。おうち時間にぜひ。

 

そんなスケールの大きな日干壬さんですが、飽きっぽさが玉にキズ。何かを続ける筋力をつけることは、壬さんにとって開運行動のひとつです。

この課題をクリアするためは、ルーティーンをずっと同じように繰り返すのではなく、そこにアレンジや新しい要素を加えてひと工夫することがカギになります。

波が一定のリズムではなく、ランダムに寄せては返すように。

 

例えばウォーキングを日課にしたいときには、毎日同じ道を行くのではなく、気分によっていろんなルートを開拓してみる。または時間帯を変えて目に入る風景を変えてみる。

そんな風に新鮮さを保つことが大切ですので、継続することが苦手という壬さんは参考になさってくださいね。

 

今もしも「なんとなく調子が上がらない」「人生が滞っている感じがする」というのであれば、そろそろ環境を変えるときですよ、というサインかもしれません。

壬は海であり大きな湖や大河。水は流れを止めると腐ってしまいます。

日干壬さんは流れ続けること、つまりが変化し続けることがとても大切で、それでいてこそ心身ともに健やかでいられるのです。

 

狭い世界に留まらずに広い場所へ出て、のびのびと新しいものにチャレンジしていく。

そんな軽やかさが、壬さんをよい流れに乗せてくれるでしょう。

 

人の心を潤す努力家【癸】

スケールの大きな海や湖を表す壬に対して、陰の水である【癸】は雨を表します。

癸は至陰(陰が極まっている状態)ですので、一見クールで冷たい印象を与えるかもしれません。

 

しかし、その本質はとても母性的で、人を育む才能をもっています。

雨が大地をまんべんなく潤すように、みんなに分け隔てなく恵みを与えることができる人なのです。

母として子どもたちを育てることはもちろん、職場や地域の活動などで母的な役割を担う人も。人だけでなく作物を育てることにも向いているでしょう。

 

ちなみに、マザー・テレサやダライ・ラマ法王14世(敬称略)も日干癸。

お二方ともに大きな愛ですべてを包み込む受容性をお持ちなので、とても納得ですね。

「雨垂れ石を穿つ」ということわざがありますが、日干癸さんはまさにそれを体現する人。

スローペースではありますが、コツコツと一点集中型で実力をつけていくことができる努力家です。

 

「十干の中で、結果を出すのに一番時間がかかる」といわれる大器晩成型なので、若い頃はなかなか芽が出ないかもしれません。

しかし、書道や茶道といった、いわゆる何かの「大家(たいか)」と呼ばれる人たちは、この癸の質を強く持っている人が多いのです。

やりがいを感じられるものを見つけたら、すぐには結果が出なかったとしても、諦めずに力を積み重ねていきましょう。

 

もしお子さんが日干癸の場合、周りの子どもたちよりものんびりしていたり成長が遅いように感じられたりして、不安になることがあるかもしれません。

しかし、それが日干に癸をもつお子さんの自然さともいえます。

焦ることなく、あたたかく長い目で見守っていただければ、と思います。

 

そんな底力を秘めている日干癸さんですが、水は入る器によって形を変えるように、どんな環境にでも順応できる細やかさと適応力をもっています。

これは逆の視点で見ると、環境に流されやすいともいえるのですね。

 

水は低い方へと流れやすいこと、そして混じりけのないピュアな水は何色にでも染まってしまうこと。

それらはときに弱点にもなります。水は一度汚れてしまうと、元に戻すのが難しいのです。

 

どんな人たちと出会うのか、どんな環境で過ごすのか。それらが日干癸さんの人生を大きく変えます。

流されやすいからこそ、生きていく環境や一緒に過ごす人たちを、意識して自ら選んでいきましょう。

 

特に「誰から学ぶか」ということは大切なポイントです。

先ほど書道や茶道の例を挙げましたが、癸さんは知的なこと・伝統的なことに縁がありますので、そのような分野の習い事を始めるのもおすすめ。

精神面でも学ぶことができる師を見つけましょう。

 

受容する力が誰かの心を救済する

西洋思想で【水】は感情を表しますが、東洋では学ぶことや知的なことに関係しています。

日干壬さんも癸さんも知的好奇心が旺盛ですので、マニアックに何かを研究したり文章を書いたり、知性を活かした仕事で活躍されている方も多いのではないでしょうか。

 

水タイプの人たちは受容的で母性にあふれた人ではありますが、それは情というよりも、もっと大きな人間愛に根差したもののように感じます。

情に根差していない「愛」は、ときに人に冷たい印象を与えることがあります。もしかするとそれに悩んだ経験がある人もいるかもしれません。

 

ですが、日干壬さんと癸さんの深い愛の在り方は、きっと誰かを救っていると思うのです。

私たち人間が海から生まれたように、そして、人体の約60%が水分でできているように、水は私たちにとってなくてはならないもの。

ぜひこれからもその知性とすべてを受容する力を、才能として発揮してくださいね。

城戸亜輝子 のプロフィール

城戸亜輝子

会社員時代、セルフケアのために学んだアロマテラピーの奥深い世界に魅了され、本格的にアロマセラピストの道へ進むことを決意。

2008年から約5年間、福岡市内のリラクゼーションサロンにてリフレクソロジーや整体、ロミロミなどを通し、のべ7,000人以上のお客様のボディケアを担当。

その後、自分の今後を悩み始めたタイミングで、イギリス発祥のオーラソーマ®と再会。サロンの店長として日々奮闘する傍ら、オーラソーマの探求をスタートする。

より自分らしい生き方へとシフトさせてくれたオーラソーマの魅力、そして、体だけでなく心をケアすることの大切さをもっと伝えていきたいと、2013年5月【Kwan-Yin クワンイン】をオープン。

5周年を迎えた2018年5月、結婚という転機を迎えて自宅サロンとして再出発。

「心身両面、そして魂からの歓びと幸せをサポートする」という想いは変わらず、新たに四柱推命や陰陽五行を取り入れたメニューを提供中。


ホームページ→ https://www.kwan-yin.jp


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